今回は「社内レート」について記載させていただきたいと思います。
社内レートとは文字通り「社内で使用するレート」です。社内レートの決定
方法は過去の実績から為替の推移を予測して設定します。

 予算管理や事務処理などを行う時に都度、為替変動の影響を反映させよう
とすると、業務量が多くなります。それらを回避し効率的に業務を行うため
に設定するものです。

 為替相場が大きく変動した場合に、上場企業の想定レート変更が新聞で報
道されることになりますが、想定レートも社内レートの一種です。社内レー
トが実際の相場から大きく相違する場合には、見込みの売上高や収益が大き
く変動する可能性がありますので、新たなレートを再設定する必要がありま
す。但し、社内レートの水準と実勢相場の差は結果として為替差損益か営業
外損益かに反映され、最終の損益は変わりません。

 社内レートは内部管理上のレートになるため、用途に合わせてレートを変
えることがあります。例えば、事業計画を作成するために使用する社内レー
トは通年に適用するレートを決めますが、日々の取引用に使う場合には、よ
り短い期間に見直しをすることが一般的です。

 社内レートの水準決定の際に考慮すべき点は、社内レートはあくまでも社
内で使用するレートになるため、株主への報告や税務当局等に報告する際は、
会計ルールや税務ルールに則ったレートを使用しなければいけません。
業務の効率性と正確性のバランスを取りながら、ルールを決めていただけれ
ばと思います。