進出を検討するための事前調査段階で気をつけていただきたいポイントにつ
いて記載させていただきます。

 1つ目は、事前に調べられる項目をピックアップしておくことです。各国の
基本要件データや業界特有データなど必要な項目をピックアップしてから事前
調査を行うことにより各国のデータ量のばらつきが減ります。これらについて
は事前に日本で調べられる項目も数多くあります。整理してから進めることが
ポイントです。また、現地のコンサルタント等に日本からアプローチすること
も重要です。いざ、現地に行って困らないために事前のピックアップをお願い
します。

 2つ目は、たまたまの出会いに視野を狭くしないことです。日本や進出予定
国でたまたま出会った日本語のできる進出予定国の方と共同で事業を行うケー
スや、その方の言うことをそのまま信じて進出をしたケースが数多くあります。
出会いを大切にすることは重要で成功例もありますが、それ以上に失敗例もた
くさんあります。ここで重要なことは騙すつもりで言ったのではなく、日本と
の常識や制度、考え方の違いによって結果失敗に終わった事例も多いというこ
とです。信用した相手であっても両国の違いを把握したうえで、進出を決めて
いただきたいと思います。

 最後の3つ目は仮説を立てることです。各国を調べていくなかで自社の進出
に適していそうな国が出てきます。そこでそのイメージにより仮説を立てます。
ここで重要なことはまだ1つに絞らず2つもしくは3つ残し優先順位を決めて
おきます。これは1国に絞ってしまい現地調査で仮説が外れた時に一からやり
直すことを防ぐためです。

 事前調査前のポイントを挙げさせていただきました。事前調査をした後、現
地に出張して調査となりますが、現地に行って確認しないとわからないことも
たくさんあります。現地調査を有意義なものにするためにも、事前調査をまず
はしっかり行うことをお勧めします。