ベトナムでは転職は一般的で1年を通じて退職する方が多くいます。今回は
退職した従業員への退職金に関してご説明いたします。

 ベトナムの労働法上、雇用者は1年以上正規雇用した被雇用者との契約を終
了する際、1年につき半月分の賃金相当の退職金を支払う義務があります(労
働法第42条)。退職金の算出のベースとなるのは、退職前6ヶ月間の平均賃金
となり、雇用契約書に記載された手当なども含まれます。なお、懲戒事由で解
雇する場合、退職金を支払う義務はありません(労働法48条)。

 ベトナムでは失業保険制度が2009年より導入され、当該失業保険制度より退
職金が給付される仕組みとなっております。2009年以降の勤務期間に対する退
職金に関しては、失業保険に加入していれば雇用者からの支払いは発生しませ
ん。ただし、2008年12月31日以前の勤務期間に対応する退職金については、雇
用者が退職金を支払う義務があります。したがって、2008年以前より雇用して
いる被雇用者が退職する場合は留意が必要となります。

 従業員の退職時には上記以外にも細かい規定がございますので、専門家に相
談することをお勧めいたします。