日本では働き方改革についていろいろ言われておりますが、ベトナムでも労
働者の生活を考慮してか、法定労働時間について労働法改正の動きがあります。

 特に週の労働時間について、現状48時間を44時間に短縮する案がベトナム労
働総同盟提案されていました。しかしながら、雇用主や企業代表者はこの短縮
案に反対であり、ベトナム政府は労働法改正案において、週の労働時間44時間
とする箇所を削除したようです。

 この週の労働時間の短縮は、多くのベトナム製造企業にとっては、あまりプ
ラスの要素はないようです。特に、日系のベトナム製造企業では、日本の親会
社や中国法人で使用していた中古の機械設備を使用している企業がほとんどで
あると聞きます。これらの機械設備は、新品と同様の生産性を発揮できるもの
が多いようですが、中古の機械設備による現状以上の生産性向上はあまり期待
できず、週の労働時間の削減は生産量の減少を意味するものと考えられます。
 
 因みに、年間残業時間については増加させることとなっており、年間200時間
を300時間と増加させるようです。なお、法定残業時間を超えて残業をさせた場
合、その超過時間に対する残業代は、税務上、費用となりません。
(その後、年間残業時間を増加させる案は可決されず、現状どおり、年間200時間
(特殊業種は年間300時間))のままとなっております。)