現状、中国に渡航するためには、期限内の居留許可を保有している人を除き、
中国において「招聘状」の申請・取得が必要です。したがって、短期出張目的、
あるいは新規赴任目的の場合のいずれにおいても、「招聘状」の取得が必要で
す。しかし、中国において、「招聘状」の取得が非常に厳格になっている(申
請を受付しない、あるいは発行数を限定する)現状があります。今回はその状
況を取り上げたいと思います。

 中国においては、現在、新型コロナウイルス感染症の感染者が散発的に発生
しているものの、あくまでも局地的な発生に抑えられている状況です。一方、
日本や欧米では、2020年4~6月の第1波は、一定期間、感染が抑えられた期間が
あったものの、11月後半以降、多くの国において再度感染拡大の局面にある状
況です。

 3月以降、中国への入国規制は厳格化されたものの、6月以降、順次、規制緩
和が進められ、「招聘状」においても、8~10月の頃は比較的取得しやすい状
況でした。しかし、11月後半以降の諸外国の感染状況の拡大と歩調を合わせる
かのように、各地における「招聘状」の取得の厳格化が進んでいきました。

 このような状況の中、大連において、12/22より招聘状の発行を一時停止する、
との通知が発表されました。直接的な原因としては、大連で感染者が発生した
ことにあると思われます。しかし、大連は招聘状の申請・発行について他の地
域に比べ、積極的に対応していたため、その大連で発行停止となると他の地域
でも、ますます厳格化が通常の対応となるかもしれません。
 (※なお、大連においては、その後、再度受付受理するという方針変更があり
ました。)

 現段階では、他の地域において、発行停止と明確に通知を出している地域は
ほとんどありませんが、全体的に厳格化していることは間違いありません。

 当面、出張を検討する際には、上記を踏まえ、そもそも出張できるかどうか
検討する必要があることにご留意ください。