在庫を正しく計上することは、企業決算における正しい損益を把握する上で
重要なことです。毎月の在庫金額を把握することはもちろんですが、決算期に
おける在庫金額を正確に把握し、正しく決算に織り込む必要があります。税務
調査においても必ずチェックされる項目でもあり、その影響は大きなものがあ
ります。

 通常、在庫金額は製品が完成するまでの総コストと言えますので、製造段階
にあれば、その時点までのコストを積み上げていった数値が在庫金額となりま
す。具体的には、材料仕入高、外注加工費、労務費、製造経費などの合計額で
す。


 それでは、輸入材料を加工している会社の在庫はどうなるのでしょうか?

 輸入取引にはいわゆる輸入諸掛が発生しますが、この輸入諸掛は間接コスト
ですので、在庫金額に算入する必要があります。材料代や加工代がもれている
ことはまずありえませんが、輸入諸掛のように間接コストがもれているという
ことはよくあります。


 また、海外協力工場へ材料の無償支給を行っているケースでは、往復の輸送
費も在庫金額に算入する必要がありますので注意が必要です。海外協力工場へ
の外注加工費がもれることはありませんが、輸送費などはもれやすいでので注
意が必要です。