今回は、個人所得税の非課税所得と所得控除について記載していきます。

 非課税所得とは収入であっても個人所得税を課されない所得です。

 主なものとして、グロス給与の15%を超える家賃補助、年1回の一時帰国
費用(2回以上は加算)、高等学校までの子女教育費、一定限度までの福利
厚生などがあります。

 適用には、労働契約書や就業規則に明示、契約書等のエビデンス確保など、
各々要件がある点に留意が必要となります。 

 所得控除とは、納税者及びその扶養親族の世帯構成に対する税務上の優
遇になります。

 主なものとして、基礎控除月額900万VND、扶養控除1人当たり月額360万
VND、社会保険料健康保険・厚生年金・雇用保険控除などがあります。

 基礎控除は、ベトナム居住者のみに適用されます。扶養控除の対象は、18
歳未満の子供、18歳以上であるがハンディキャップがあり労働できない子供
や配偶者、扶養する労働年齢を超えた両親等となります。

 社会保険料については、日本で納付している社会保険料は日本側で支払い
証明書を発行する必要があります。

 その他に、国際間二重課税の排除を目的とする外国税額控除があります。

 日越租税条約によると、ベトナム居住者が日本で納税した個人所得税額の
うち、一定額までベトナム側で控除が認められます。