企業が海外進出をするにあたっていくつかの手順を踏む必要があります。今
回はこの手順についておさらいも意味合いも含めて記載させていただきます。

 手順を大きく分けると「海外進出検討段階」、「海外進出準備段階」、「生
産・営業準備段階」の3段階になります。この3段階の中で、最初に行う「海
外進出検討」をさらに細分化すると以下の通りになります。

(1)自社の経営理念・ビジョンの明確化と海外進出目的の明確化
(2)進出のための情報収集(国内にて)
(3)企画書作成
(4)現地調査
(5)事業計画書作成
(6)最終的な意思決定

 大切なことは最初に行う(1)の「自社の経営理念・ビジョンの明確化と海
外進出目的の明確化」です。海外進出の目的が自社の理念・ビジョンに合って
いるのかを確認します。

 下記の問いかけに明確な答えを持っている必要があります。

・なぜ海外なのか、国内ではダメなのか。
・なぜ今なのか、時期の検討はしたのか。
・海外進出のための体制はできているのか。

 この部分が確定していない場合、(2)~(6)に一貫性がなくなり計画を
作成しても実現性が低くなります。昨今は規模の大小にかかわらず海外進出を
検討する企業様が増加しており弊社でも多くのご相談を頂いております。しか
し、実際上記のような質問をさせていただいても明確なお答えをお持ちでない
ケースもございます。進出ありきになってしまい、海外進出が企業の手段でな
く目的になってしまっているケースです。

 タイミングを逸しないためにスピードも大切ですが、自社の理念・ビジョン
の手段として必要な戦略なのかじっくりご検討をされてはいかがでしょうか。