日本に一時帰国されたベトナム在住日本人の方々から、日本で電車移動する
のは少々不便との声をよくお聞きします。ベトナムではタクシーや社用車で
ドア・ツー・ドアに慣れすぎているからです。

 ベトナムのタクシーを運営企業で分類すると、国営、民間、個人があります。
国営ではSaigon Air TaxiやTaxi Saigontourist。民間ではMai Linh、Vinasun
Taxi(ホーチミン)やTaxi Group(ハノイ)が有名です。個人タクシーは組合
に入会して運行しますが、あまり管理されていないので、いわゆるボッタクリ
タクシーが多いようです。現在のタクシー料金は初乗りがおよそ1万2千VND
(約60円)で、その後1万5千VND(約75円)/kmと比較的に安めです。ホーチ
ミンの1区内の移動でしたら5万VND(約250円)あれば十分です。

 最近では、スマートフォンのGPS機能を利用したアプリでタクシーを呼べる、
UberやGrabTaxiのような新規参入企業が現れて、話題を呼んでいます。予約を
するとタクシーが必ず来ること、サービスを評価できること、クレジットカー
ド決済なので紙幣を用意する心配がないなど、とても便利です。ベトナム市場
は、世界でも中国に次ぐ2番目の速さで成長しているといわれています。Uber
の登録ドライバー数は2014年末の300人から1年余りで1万5000人近くまで急増
しています。

 民間のVinasun Taxiもスマートフォンアプリでもタクシーを呼べるようにな
っています。また、Mai Linhは、ソフトバンクの子会社ソフトバンクテレコム
・ベトナム及びベト・テクノロジー&ソフトウェア開発と共同で、タクシーで
無料Wi-Fiサービスの提供を開始しています。

 2020年の都市地下鉄の開通によって、タクシー社会が大変革するのを控え、
各社の顧客獲得の戦略に注目があつまります。