アジア新興国への進出を検討するための事前調査段階で気をつけていただき
たい4つのポイントについて記載させていただきます。

 1つ目は、たまたまの出会いに視野を狭くしないことです。日本や進出予定
国でたまたま出会った日本語のできる進出予定国の方と共同で事業を行うケー
スや、その方の言うことをそのまま信じて進出をしたケースが数多くあります。
出会いを大切にすることは重要で成功例もありますが、それ以上に失敗例もた
くさんあります。ここで重要なことは騙すつもり行ったのではなく、日本との
常識や制度、考え方の違いによって結果失敗に終わった事例も多いということ
です。信用した相手であっても両国の違いを把握したうえで、進出を決めてい
ただきたいと思います。

 2つ目は、候補国をフラットに調べることです。進出候補先を検討する時に
先入観のイメージで候補を絞るケースがあります。しかしながら実際に調べて
みたら先入観とは違ったというケースがよくあります。候補になりそうな国に
ついては公平かつ客観的に違いを把握することをお勧めします。その上で、視
察国を決定していただきたいと思います。

 3つ目は、事前に調べられる項目をピックアップしておくことです。各国の
基本要件データや業界特有データなど必要な項目をピックアップしてから事前
調査を行うことにより各国のデータ量のばらつきが減ります。これらについて
は事前に日本で調べられる項目も数多くあります。整理してから進めることが
ポイントです。

 最後の4つ目は仮説を立てることです。各国を調べていくなかで自社の進出
に適していそうな国が出てきます。そこでそのイメージにより仮説を立てます。
ここで重要なことはまだ1つに絞らず2つもしくは3つ残し優先順位を決めて
おきます。これは1国に絞ってしまい現地調査で仮説が外れた時に一からやり
直すことを防ぐためです。

 事前調査前のポイントを4つ上げさせていただきました。この後、現地調査
となりますが上記4つポイントを実施して現地調査をされると現地調査がより
有用なものになります。現地に行ってみないことも多くありますが、現地調査
を有意義なものにするためにも事前調査は重要になります。