2025年02月05日
御幸森のコリアタウン
鶴橋には、ねこは小学校に入ったときから四十路になるまで住んでいたのですが、いい思い出がないんですよね。いまのにしなりの方がよっぽど楽しくて住みやすい。
鶴橋を離れて10年ちょいともなると、風景もだいぶ変わっているのだけれど、特にコリアタウンの変化がすさまじい。ねこが住んでいたときも韓国料理屋さんとかは多かったけれど、それでも点在している感じでした。いまや鶴橋駅から御幸森のコリアタウンまで韓国関連のお店がとぎれなく建っていて、こんなに店があってどうするんだと思うくらいで、歩いているだけでお腹いっぱいです。
そもそも御幸森のコリアタウンは、在日コリアンの食生活を支える道具や食材を売っていたのが始まり。法事を行うとき、そこでしか買えないから行くという場所でした。それに一応商店街で、その半分くらいは日本のお店でした。
それが韓流ブームとともに観光地化して、街が活性化するのはいいけれど、本来の生活用品を手に入れるための場所という意味合いがなくなってしまい、足も遠のいてしまいました。
御幸森のコリアタウンには蒸し方が絶妙で、脂身も感じることなく豚肉そのもののうまみのある蒸し豚屋さんや、豚の子宮などの珍しい部位を売っている精肉屋さんとか、まだあるのかなぁ。韓国スイーツやファーストフードの店ばっかり。あとコスメか。
街中の壁には、民族組織が主催する娯楽の催しもののポスターもよく貼られていました。そういった催しには、日本の芸能人も出演していて、先日お亡くなりになられた三浦洸一さんも出られていましたね。
三浦洸一さん、享年97歳でしたが、いつくらいまで現役で活躍されていたんでしょうかね。80歳代までには表舞台にいらっしゃったようですが。
ねこが子どもの頃は80歳というともういいおじいちゃんのイメージで、そのお年で第一線で活躍されるのは伝統芸能の方ぐらいでした。
昨年の12月、大阪の新歌舞伎座で舟木一夫さんの80歳のバースデイ・コンサートがあるというので行ってみました。80歳の歌声とはどういうものなのか、もちろん舟木さんのお誕生日も祝うつもりで。初の生での舟木さんでした。
うわぁ、思ったより声が出ていました。若い頃よりはだいぶ低音で声を調節していますが、ちゃんとお客様に聞かせるくらいの水準でした。
特に本人の思いれがあるという「高原のお嬢さん」の歌声は圧巻。声の出方とかじゃなくて、歌に対する思い、曲を大切にしながら歌い続けてきた積み重ねが、その歌い方に現れていて、あぁ、これが舟木さんの80歳の到達点なのだと思うと、ねこも目頭が熱くなってきました。
歌はうまい、へたとかの技術じゃなくて、歌に対する思いがどれだけあり、それが表現として昇華できるかということなんだなぁと、あの歌声に立ち会えたというのは貴重な経験でした。そういう歌に対する思いをどれだけ持てるか。80歳にしてその情熱、それにまだまだ歌唱が進化する伸びしろを感じました。
来月もフェスティバルホールでコンサートがあるということで、もちろんチケットを買っちゃいました。楽しみだわ。また、あんな奇跡に立ち会えたらいいなぁ。
ねこもお嬢さんと呼ばれてみたかった。
コメント一覧
1. Posted by chikuhou 2025年02月06日 23:52
お久しぶりです ちょくちょく覗いていましたが、復活されてよかったです 西郷さん、橋さんとの御三家で、舟木さんいろいろありましたが、歌も舞台も、またファンにもしっかり支えられていますね 自分が子どもの頃活躍されている方を、昔のビデオでみるのと、現に活躍されている姿をみるのとは全く違いますね 私の勤め先の高齢者施設でも、昭和38年発売の「修学旅行」が「歌集」に載っていますが、あの学生服のイメージに当時は苦しまれたのでしょうが、今になれば貫かれたことが足跡となっていますね 新歌舞伎座でできるなんて超一流です
2. Posted by ねこむすめ 2025年02月08日 11:28
chikuhouさま、お久しぶりです。やっとの再開です。年末年始は、複数の仕事に追われてブログを書く余裕がありませんでした。You Tubeをみていても、高齢者施設で流すと喜ばれる歌集とかで舟木さんの曲が選ばれていますね。ねこは学園ソングはそんなに好きではないのですが、そういった学園ソングから「初恋」などの叙情的な歌など幅広かったので楽しめました。以前は、西郷さんと、なぜか三田明さんとの3人でのセットみたいなコンサートでしたが、一人でも十分コンサートを開けるくらいの方なのですね。
3. Posted by Red Pine 2025年02月11日 09:48
ネコさんがこれほど 舟木一夫 ファンとは思いませんでした。
小 生の舟木一夫歌謡 ベスト3は「花咲く乙女たち 」「くちなしのバラード」「北国の街」です。
特に、西條八十の「花咲く乙女たち」のロマンチックな詞は天才的です。
反対に ワーストは「太陽にヤァ!」「夏子の季節」などです。
小生は体力的にあまり長い文章を書けなくなりましたので、これで失礼します。
小 生の舟木一夫歌謡 ベスト3は「花咲く乙女たち 」「くちなしのバラード」「北国の街」です。
特に、西條八十の「花咲く乙女たち」のロマンチックな詞は天才的です。
反対に ワーストは「太陽にヤァ!」「夏子の季節」などです。
小生は体力的にあまり長い文章を書けなくなりましたので、これで失礼します。
4. Posted by ねこむすめ 2025年02月12日 20:08
赤松さま、お久しぶりです。それほどまではなかったのですが、なんか最近急にフナキストになりました。高齢化社会の先頭を走っているなぁと。
幅広い楽曲を歌いこなす舟木さんですが、ねこも正直、「夏子の季節」は似合わないというか、歌わされてる感がありますね。西條八十って、教科書で習うようなヒトだと思っていたのですが、歌謡曲も作詞されていたのですね。乙女という言葉も縁遠いねこです。
映画では、和泉雅子さんとのコンビが似合っていましたね。
赤松さま、無理をなさらずに。ブログもそんなに長い文章は書きませんので、ぼちぼち覗いてくださいませ。
幅広い楽曲を歌いこなす舟木さんですが、ねこも正直、「夏子の季節」は似合わないというか、歌わされてる感がありますね。西條八十って、教科書で習うようなヒトだと思っていたのですが、歌謡曲も作詞されていたのですね。乙女という言葉も縁遠いねこです。
映画では、和泉雅子さんとのコンビが似合っていましたね。
赤松さま、無理をなさらずに。ブログもそんなに長い文章は書きませんので、ぼちぼち覗いてくださいませ。