2018年04月29日
日本ゼロ地帯 夜を狙え
1966年制作、石井輝男監督の「日本ゼロ地帯 夜を狙え」を観ました。東洋精機社長秘書・衆木(竹脇無我)はある日、令嬢風の女性・ルミ(三原葉子)の紹介で知りあった踊り子に誘われるまま、豪華なマシションで弓子(真理明美)と一夜を共に過ごしました。翌日、ルミに呼びだされていった喫茶店で、昨晩の写真を衆木は、弓子は見せます。ルミは、衆木の地位を利用して、部課長以上のクラスの客を紹介してくれれば、写真を他に発表しないと脅迫。弓子との一夜は、罠だったのでした。
ルミや弓子の所属する売春組織には新聞記者・杉本(杉浦直樹)を恋人に持つ秋子(清水まゆみ)や踊り子の朱美なども働いていた。朱美とも一夜を共にした衆木は、ホテルで偶然ルミに代って商談を決めに来た男・橘(吉田輝男)に会いました。橘は、昔貧しさのために遊廓に売られていた姉・千代(香山美子)の恋人でした。橘は、太平洋戦争が始ると共に、学徒出陣に加わり、そして終戦。復員した橘は、千代のいた妓楼の主人・阿川(山茶花究)から、千代が前借りをふみたおして逃げだしたこと聞かされます。ところが、ある夜、橘は千代が外国人兵と歩く姿を見かけました。千代も橘に気がつき、ジープにつっこんで自殺してしまいます。橘は売春組織の大ボス阿川のもといながら、復讐の機会を狙っていたのでした。
石井輝男監督の「ラインシリーズ」の松竹版。吉田輝雄も出演していますが、本来は竹脇さんが主役なのですが、印象が薄いのでそうは見えません。まぁ、ネタバレすると、結局は売春捜査官ということで、竹脇さんが全部おいしいところは持っていくのですが。竹脇さんも、ハンサムなんですが、吉田輝雄さんみたいな無意識過剰なところもなく、単に無難な色男という感じですね。新東宝からの三原葉子さんは、クスリが切れて苦しむ姿だけが印象的ですが、そこまで悶え苦しむのをアップで強調する必要性が分からないけれど、石井監督が撮りたかっただけなんでしょう。
松竹映画、この頃から迷走しだすのかな。