自衛隊と学校の交流はできる
本校では、昨年度から防災教育に自衛隊の協力を得ています。
地元の陸上自衛隊普通科連隊に協力を願い、避難所体験の一環として(生徒の)テント張り体験で指導していただいたり、東日本大震災の災害派遣活動について、実際の写真を交えながら講話をしていただいたりしています。
学校に自衛隊を招くことに対しては、賛否両論が激しくなることを予想しましたが、結局は、校内はもちろん地域からもまったく否定的意見が聞こえてくることはありませんでした。
少し以前なら、偏ったイデオロギーを振りかざして
「人殺し(軍隊)を学校へ入れるとは何事か!」
と保護者だけでなく、日教組ら教職員組合や地域・市民団体などからも反対意見が続出したことでしょう。
しかし、現実には全くなかった。
その理由を考えたとき、東日本大震災での自衛隊員の献身的活動に触れないわけにはいきません。
彼らは被災地において数多くの命を救い、そして多くの遺体を回収しました。その中には、自らが被災し、家族を失った隊員もいたと言います。
来る日も来る日も遺体回収や生活道路復興など、過酷でつらい任務に就きながらも、温かい食事は被災者に回して、隊員たちは冷めた缶詰を食し、風呂も被災者優先で入らないなど、自らを犠牲にしても被災者のために活動するその姿は、被災地の多くの人々を助けただけではなく、その心まで癒して、勇気づけたのです。
《自衛隊にしかできないなら、危険を冒してでも黙々とやる》
《国民を守る最後の砦。それが、われわれの思いだ》
そういう彼らの思いは確実に国民の心深くに届き、自衛隊が学校に立ち入ることへの違和感や反感も一気に溶けてなくなってしまったのでしょう。
国防なくして 教育なし
学校では東日本大震災以降、自衛隊との距離が近くなったことを実感していますが、彼らの災害派遣活動だけがクローズアップされている感は否めません。
災害派遣は立派な任務なれど、彼らの主務は専守防衛…そう国防です。
しかし、学校で国防について教えることはまずありません。
国民の生命・財産などを守るという崇高な任務であるにもかかわらず、授業では国防という概念さえも(ほとんど)触れられることはありません。
戦後教育では、国防について教えることはタブー視されてきました。
しかし、家族を守り、愛する人を守ることと、国を守ることは同義であること、国防なくしては、人間らしく生きることさえできなくなることを教えないで、どうして子どもたちを「幸せ」にできると言えるのでしょうか。
拉致被害者救出に無関心なままで、「平和教育」にばかり熱心な戦後教育は既に破綻しようとしています。その欺瞞に子どもたちも気づいています。
国防とは、我が国の領土を守るだけでなく、国民の生命と財産はもちろんのこと、人間らしく生きる権利を守ることであるという本義と、国防には国民による多大な努力が必要なことを子どもたちにしっかりと教え、その崇高な任務に携わる自衛隊に尊敬の念を与えられる公教育であらねばなりません。






