中国マネーと人民元

 ここ5年間ぐらい中国人が世界中のものを買い漁るようになっていますが、特に目立つのは
1、有名サッカー選手が中国のクラブチームへ移籍
2、中国企業が欧米企業を買収
3、中国人観光客が海外で爆買い
 この3つだと思います。

 これはどういうことかというと、人民元が過剰評価されて、異常に高くなっているからだと思います。
 日本に住んでいては分からないと思いますが、中国では服が異常に高かったり、牛乳が950mlで300円もしたり、最近はすごく物価が高くなっています。安いものもあり、タクシーなどはそんなに高くないのですが。肝心の家や自動車や食料品などは日本より高いです。
 冷静に考えれば、これは一時的な過剰評価で、今のうちに買収などしておいた方が得だというのは、多くの経営者が考えます。実際人民元は対日本円では去年の年末から3割ぐらい下落しました。

 それでは、どうして人民元が過剰評価されているかという理由なのですが、中国の物価はこの20年で5倍ぐらい高くなりましたが、でも人民元の為替レートは20年間で30%ぐらいしか変動しておりませんでした。
 物価が高くなっているのはインフレのせいなので、通貨安にならなければ辻褄があいません。中国が先進国の物価を追い抜いてしまうのは異常だと思います。ちなみに杭州の老人の年金は月10万円ぐらいもらっている人が多いそうですが、平均受給開始年齢が57歳ぐらいで10万円は高いです。それだけ中国の物価が高いということだと思います。

 中国の人件費は、1996年では月2万円ぐらいと言われていましたが、今は月9万円ぐらいに上昇しています。茨城の田舎の工場(地元が茨城なので)が月15万円ぐらいと言われているので、今現在輸送費を考えたら日本企業は中国で生産する意味はなくなっています。また不動産も1996年比なら5倍ぐらいになっています。
 
 確かに90年代の中国の物価が安すぎたから、今は調整して上がっているという見方もできるのですが、それを考えても現在の人民元は過剰評価されすぎです。

 個人的予想では、人民元はドルに対しても円に対しても、さらに下がってくると思います。どこまで行くかは分からないのですが、1元=12円ぐらいにはなると思います。

今年関東は水不足と聞きました

 今年関東は水不足で、農業などは大変みたいなのですが、中国では4月から雨ばかり降っていて、たぶん降水量は例年の2倍ぐらいあるのではなかと思います。いまだに梅雨が明けていません。川の水かさも、あと少しで溢れてしまいそうです。

 たぶん梅雨前線が上海と九州あたりで動かなくなってしまい、集中的に大雨を降らせているのではないでしょうか?

爆買いの変化

 爆買いに関して、最近変化があったことは
1、円高
2、郵便局で送料が値上げされた
3、中国の空港で関税の検査が厳しくされた
 大きなニュースはこの3つです。

1、最近の円高が、どの程度中国人観光客に影響を与えるかということなのですが、現在の650元のレートでは、微妙に影響される程度で、予測では高島屋で売っているような高級品に関しては前年同月比3割減ぐらいではないかと思います。(商品により異なるので分かりませんが)

 日用品に関しては、1人あたりの購入額は落ちますが、日用品はある程度需要があるので、観光客が増えているというのを考えると、横ばいぐらいなのかもしれません。

 でも去年の1人あたり30万円購入しているというデータは、これからは18万円ぐらいになってくると思います。それは中間層の下のランクの人までも旅行を始めたという円高とは別の理由もあります。

 半年で為替レートが30%ぐらい変化してしまったので、現在日本製の商品は、3割ぐらいの商品が日本で買うより、中国で買った方が安いというおかしな現状が発生しています。これで転売の人は一気に辞めてしまいます。
 当店でも4年前の急激な円安の時、かかったコストよりも安く売ってしまったということが起こったのですが。チャイナドレスの話ではないですが、これではタダ働き以上の無駄です。ドラッカーの理論では、富を生まない仕事をするのは、社員や社会に対しての罪になります。

 人民元安によって(と言ってもまだ下落の余地がだいぶあり今でも高いぐらいです、個人的には800元を目指すと思っています)、日本の多くの企業(百貨店、ドラッグストアー、観光業界、日用品メーカー)が影響を受けてくるので(注視しないと在庫や人員が無駄に増えてしまう)、これからの為替と中国人の消費動向には注意しなくてはなりません。観光客の数は増えてくるはずです。

2、日本から中国へ荷物を送る際には、大部分の人が郵便局から発送すると思うのですが、この送料が大きく値上げされたようです。
 郵便局もいろいろ理由を言っていますが、簡単に言えば、たぶん元々安すぎたということなのだと思います。私も毎日のように中国から荷物を日本へ送っているのですが、なぜか中国から日本へ送る郵送料は結構高いです。(標準価格はかなり高いのですが、企業割引きを使っています)
 日本から中国へ送る料金は、元々かなり安かったので、値上げされたのだと思います。

 また転売をしている人が荷物を送る際には、たぶん5kgとかではなく13-20kgぐらいの荷物を送るのが普通だと思います。(少量を少し送っているのでは利益になりません)
 そこでどれぐらいの値上げがされたかという話なのですが、船便18kgで6300円、以前の料金は確か5000円ぐらいだったと思うので、1300円ぐらい値上げされています。
 円高によって仕入れの3割のコスト高+送料が1300円程度値上げされたということです。これで転売が減るという直接の原因にはなりませんが、価格が上がるので、買う人が減ってしまい量が減るというのは予想できます。1年前より最低15%高くしないと採算が合わないはずです。

3、中国の空港で関税の検査が厳しくされた。
 今年の4月上旬に中国のメディアでこのニュースが大きく報道されました。私はこれを聞いた時、政府がよく使う小細工だと思いました。
 政府は、不動産が上がると固定資産税の導入をちらつかせたり、株が高くなると売買手数料の増額のニュースを出したりします。日本政府もよくこういうことをしています。最近では円高になっているので、介入や金融緩和をやるぞと言っています。実際やるかどうかはまた別の話です。ニュースを出したことで風向きが変わればやりません。

 実際のところ特に空港で関税を取っているということはないようです。
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