このブログをずっと読んでいただいている方なら分かると思うのですが、ブログではあまりネガティブな話や他店の話は書かないように気を付けております。今回は特別に中国のことですが、ふれたいと思います。

 実は元日からまたシルクの生地が値上がりして、同業者の中国人の友人(ただの友人で当店の商品とは関係ありません)にその件を話したのですが、
中国人の友人「実は俺のところは、シルクの生地なんか長年買っていないよ」
私「それじゃ、騙しているってこと?」
中国人の友人「そうではなくて敢えてシルクと話さず織錦椴(糸へん)と言っている。そして裏地に関しては、シルクを使っているよ」
 と話していました。問題はその人は日本にも販売しているということなのですが。日本で既製品を売っている人も、恐らく細かい事情を分からずに商売をしているかもしれません。お客様から問い合わせが来たら「これはシルク加工の生地です」とかシルクなのか違うのかよく分からないことを言っているかもしれません。

 ここ数年、シルクの生地がずっと値上りしていて、確かにドレス製作の方は、コストが高くて大変です。偽物を使っても、素人が見る分には瓜二つで全く分かりません。プロが見ても、燃やさなければ分からないほどです。
 また本当のことを言えば、私は混用率を調べるような機関で働いているのですが。

 まずシルクのチャイナ生地というと、意味が2つあります。
1、龍柄とか牡丹柄とか、中国服専用のシルク生地
2、婦人服用のさまざまな柄のなんにでも使えるシルク生地
 今回の話は1番の話になります。

 本当の話、現在の日本で、本物の1番の生地で月10着以上服を作っているのは、当店しかいないのではないかと思います。たぶん5着以上作っているお店もいないはずです。
 たぶん中国の会社も1番の生地は高くて割に合わないと思っていて、最近あまり売れていないと思います。そうすると、さらに売れなくてどんどん柄がなくなってくるという悪循環になるのですが。