中国人の爆買い

12月12日のセールの日

 11月11日は独人の日で(なぜかセールの日に転じて)中国で最大のセールが開催されるのは、日本でも有名になりました。
 二番煎じなのか現在12月12日もセールの日になってしまい、昨日は多くのお店でセールが開催されました。
 うちの近所の物美というスーパーで写真を撮ってきました。行ったのは昨日の夕方5時頃なので、中国では一番人が少ない時間帯です(その時間帯はみんな食事の準備をしています)。
 行きましたが人が多いので何も買わずに帰ってきました。ブログに載せる写真を撮っただけで満足です。
 これも爆買いの一部とみることができます。
 スーパーの利益率というのは、一般的にそんなに大きくないので、5割引きで販売したら、たぶん大赤字なのではないかと思いました。確か生鮮食品は、割引き率は高くなく、棚に並んでいる日用品だけ5割引きをやっているようでした。

 日本のニュースで見る一番凄い時の爆買いと変わりません。どうしてこんなに買っていくのかというと、ここで何度も書いたことがあるのですが、中国人の基本的な行動原理は「損をしたくない」といつも考えているというのが大きいと思います。
バーゲンに行かないと損をしたような感じになり出かけるのだと思います。

物美6この写真はレジの横から撮影しました。10か所ぐらいレジがあるのですが、どのレジにもたくさんの人が並んでいます。





物美4






この写真はレジの後方から撮影しました。前方に見える3とか4と書いてあるのが、レジの位置です。1つのレジにたぶん30人ぐらい並んでいるのかもしれません。これでは、たぶん50分並ぶと思います。


物美3



この写真は冷凍食品の棚にたくさんの商品がゴチャゴチャに置かれている様です。
レジに並んでいる人が、恐らく並んでいる間に考え直し、要らないと思ったものを、冷凍庫の上に置いたのだと思います。
物美8






ここは、確か調味料の棚です。ほとんど空っぽです。3日間のセールの最後の夜なので、棚が空っぽになってしまいました。基本は買いだめできるものを、買って行っているようです。




物美7



こちらはインスタントラーメンの棚です。日持ちがするので、みんな買いだめしたようです。



物美2





こちらは乳製品の棚です。棚は隙間だらけです。



物美1



こちらは洗剤の棚です。こちらも日持ちがするので、みんな買いだめしてしまい、在庫があまりありません。

今後の爆買いの整理

 最近、テレビで何度か爆買いの内容が変化していると見ました。

 去年日本では中国人は金持ちで何でも買ってくれるみたいな報道がされていましたが、それは大きな誤解です。

 日本で爆買いをしている人は、このブログで何度も書いている中国人の国民性の『自分だけは損をしたくない』という心理で買っているのだと思います。特に去年は人民元が異常に高く円が安かったので日本に来れば何でもバーゲンセールのような感覚でした。日本で不景気なのに初売りがよく売れたりするのと同じです。

 もし日本の経営者が誤解をして中国人は何でも買うと思って、建物やビルの改装などに投資をしてしまうと、今年や来年全く売れず借金を返せなくなる事態になってしまう恐れがあると思い何度かこの件を書いてきました。

 今後は高島屋に売っているようなものは売れなくなってきてハンドクリームとか、シートマスクやヘアカラーみたいな安物ばかり買っていくようになります。2000円の商品でも高いと言われて見向きもされない方が多くなります。

 それでは『どうして日本に来る中国人が増え続けているか?』不思議に思うと思います。
 簡単に説明すると、ドラえもんでよくスネ夫がのび太に「今年の夏はおまえはどこに行った?」と聞きますが、中国ではこのように今年はどこに行ったという話題が流行っているからです。
 日本へ行き、日本の料理の写真、お寺の写真、温泉の写真など、微信(中国のLINE)の記事をどんどん更新していくのが目的です。新しい何かがなければ記事を更新できません。

今後爆買いの失速により業績が下がる会社
・百貨店
・LAOXなど外国人客の比率が高い店

●過去の爆買いの記事を抜き出してコピーしておきます。

1、1月20日掲載 訪日外国人増加のニュース
 「基本的な方向性としては、円高になっても今後は日本人の想像を絶するスピードで中国人観光客は増えていきます。ただし爆買いは円安と関係があるので、買い物をたくさんするかはわかりません。不安定要因 は2つあると思います。
(1)円高
(2)政府が空港での検査などを開始し関税を取る

 「爆買いとは結局何なのか?
 これは、日本が安いから買っているのであって、金持ちだから買っているわけではありません。金持ちも、中国で宝石や高級家電を買うより日本の方が安いから買っているだけです。」

2、1月28日掲載 今後の爆買い
 「今回の旧正月では大きな変化はあまりないと思いますが、来年のお正月頃、爆買いは今までの高級品から日用品へと完全に移行してしまうと思います。」
 「今まで日本で靴やバックや家電や貴金属を買っていた中国人というのは、基本的にケチだから日本で買っていました。安いものをどこまでも買いに来るというのが中国人で、安くなければ全く買わなくなってしまいます。」

3、5月31日掲載 今後の爆買い予測
 「流行語になった爆買いですが、これからの爆買いは去年のような勢いはなくなってきそうです。ただしこれは転売が減るという話で、旅行者自体は増えていくので中国人全体の消費額はあまり変わらないかもしれません。」

4、6月24日掲載 爆買いは終焉するか?
 「日本では、ブランドを買いあさるような観光客がいなくなるだけで、一般の旅行客はどんどん増えていくと思います。たぶん中国人の行動は、日本人が考えているのちょっと違っていて、今後は安いものしか買わなくなるかもしれません。」

5、6月29日掲載 爆買いの変化
 「爆買いに関して、最近変化があったことは
1、円高
2、郵便局で送料が値上げされた
3、中国の空港で関税の検査が厳しくされた
 大きなニュースはこの3つです。」 

日本から中国へ荷物の発送

 中国から日本へ、日本から中国へ、どちらへも発送しているのですが、最近変わったことと言えば、日本から中国への船便の到着期間が非常に速くなりました。
 2014年11月頃は、到着に55日間ぐらいかかったのですが、最近は17日間ぐらいで到着するようになりました。一般的には1か月間が標準と言われています。

 原因はよく分かりませんが、ちょっと前に船便の料金が1000円ちょっと値上げされたというのは関係あるのかもしれません。
 2014年頃、郵便局の船便が大混雑してしまい、その後増便などしたと思うのですが、この半年間ぐらいで人民元が3割下落しており、もしかして日本から中国へ輸出する人が半分以下になってしまったのかもしれません。

 以前赤ちゃん本舗などは客の半分は中国人でしたが今はどうでしょうか?たぶんあまりいないと思います。
 少し前に書いたのですが、半年前に中国の郵便局へ行ったら日本から来た紙オムツだらけでしたが、現在そのようなことをしても赤字になるだけです。

 詳細はよく分かりませんが、郵便局の船便の料金が高くなり、到着が非常に速くなったのは間違いありません。

中国人から買い物を頼まれたらどこで買うのがいいのか?

 中国にいる日本人は(または中国に知人が多い日本在住の日本人と中国人)は、ここ2年ぐらいで、よく買い物を頼まれます。これは中国でメイドインジャパンブームが起こっているからです。

 私も頼まれることが多いのですが、誰もが知っている商品なら簡単に買うことができます。ところが聞いたこともない商品も頼まれるので、どこで買っていいのか迷うことがあります。
 逆の話で、以前日本の近所のおばさんに中国で水虫の薬を買ってきてくれと何度か頼まれたことがあります。また以前、チャイナドレスを買ったお客様に、中国のCDを買ってとか、ダイエット薬を買ってとか頼まれたことはあります。そういえばそのダイエット薬はその後販売会社の社長が薬事法違反か何かで逮捕されたとニュースを見ました。

 最近頼まれてどこのお店に売っていなかったのは、キティちゃんの虫よけです。(時計みたいな形の電池式のもの)。聞いたことがない化粧品もよく売っていません。
 
今まで試行錯誤してみて、いい方法だと思うのは

1、まずアマゾンで探してみる。アマゾンは一般的には安いですが、たまに高いことがあります。これは送料がかかるので、お店側が高めの料金設定をしているからです。
 こちらは多少高い値段で買ってもいいのですが、渡す都合があり高いと買えなくなります。

2、新宿(秋葉原でもよい)で探すのはいい考えだと思います。新宿のLAOXかビックロかヤマダ電機、マツモトキヨシやその他のドラッグストアーなど、10分ぐらいで行ける距離に集中してお店があるので、見たことがないものは、大体そういうところに売っています。ビックロやマツモトキヨシで聞いてみるといいと思います。

 仮に20種類ぐらいの商品を頼まれた場合、一度ワードなどでリストを作りAMAZONで探し値段を書き込み、なかったら新宿に探しに行くというのがいい方法だと思います。

 その際には、代理購入だけのために行っていては、時間の無駄なので、紀伊国屋に行って、少々高めの本の内容がどうかチェックしたり(高い本は直接アマゾンで買うのを迷う)、オカダヤ(裁縫用品)などによってきたり、新宿の百貨店にしか売っていないものを買ってきたりします。

爆買いの変化

 爆買いに関して、最近変化があったことは
1、円高
2、郵便局で送料が値上げされた
3、中国の空港で関税の検査が厳しくされた
 大きなニュースはこの3つです。

1、最近の円高が、どの程度中国人観光客に影響を与えるかということなのですが、現在の650元のレートでは、微妙に影響される程度で、予測では高島屋で売っているような高級品に関しては前年同月比3割減ぐらいではないかと思います。(商品により異なるので分かりませんが)

 日用品に関しては、1人あたりの購入額は落ちますが、日用品はある程度需要があるので、観光客が増えているというのを考えると、横ばいぐらいなのかもしれません。

 でも去年の1人あたり30万円購入しているというデータは、これからは18万円ぐらいになってくると思います。それは中間層の下のランクの人までも旅行を始めたという円高とは別の理由もあります。

 半年で為替レートが30%ぐらい変化してしまったので、現在日本製の商品は、3割ぐらいの商品が日本で買うより、中国で買った方が安いというおかしな現状が発生しています。これで転売の人は一気に辞めてしまいます。
 当店でも4年前の急激な円安の時、かかったコストよりも安く売ってしまったということが起こったのですが。チャイナドレスの話ではないですが、これではタダ働き以上の無駄です。ドラッカーの理論では、富を生まない仕事をするのは、社員や社会に対しての罪になります。

 人民元安によって(と言ってもまだ下落の余地がだいぶあり今でも高いぐらいです、個人的には800元を目指すと思っています)、日本の多くの企業(百貨店、ドラッグストアー、観光業界、日用品メーカー)が影響を受けてくるので(注視しないと在庫や人員が無駄に増えてしまう)、これからの為替と中国人の消費動向には注意しなくてはなりません。観光客の数は増えてくるはずです。

2、日本から中国へ荷物を送る際には、大部分の人が郵便局から発送すると思うのですが、この送料が大きく値上げされたようです。
 郵便局もいろいろ理由を言っていますが、簡単に言えば、たぶん元々安すぎたということなのだと思います。私も毎日のように中国から荷物を日本へ送っているのですが、なぜか中国から日本へ送る郵送料は結構高いです。(標準価格はかなり高いのですが、企業割引きを使っています)
 日本から中国へ送る料金は、元々かなり安かったので、値上げされたのだと思います。

 また転売をしている人が荷物を送る際には、たぶん5kgとかではなく13-20kgぐらいの荷物を送るのが普通だと思います。(少量を少し送っているのでは利益になりません)
 そこでどれぐらいの値上げがされたかという話なのですが、船便18kgで6300円、以前の料金は確か5000円ぐらいだったと思うので、1300円ぐらい値上げされています。
 円高によって仕入れの3割のコスト高+送料が1300円程度値上げされたということです。これで転売が減るという直接の原因にはなりませんが、価格が上がるので、買う人が減ってしまい量が減るというのは予想できます。1年前より最低15%高くしないと採算が合わないはずです。

3、中国の空港で関税の検査が厳しくされた。
 今年の4月上旬に中国のメディアでこのニュースが大きく報道されました。私はこれを聞いた時、政府がよく使う小細工だと思いました。
 政府は、不動産が上がると固定資産税の導入をちらつかせたり、株が高くなると売買手数料の増額のニュースを出したりします。日本政府もよくこういうことをしています。最近では円高になっているので、介入や金融緩和をやるぞと言っています。実際やるかどうかはまた別の話です。ニュースを出したことで風向きが変わればやりません。

 実際のところ特に空港で関税を取っているということはないようです。
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