読書、ときどきグルメ・旅。

読む・食べる・旅する がテーマのブログです。 (♪HAPPY LIFE♪からタイトル変更しました)

FacebookとTwitterとブクログ

 ブログ更新できてません。

 最近は手軽なfacebookとツイッターに時間を割いていて。本の感想もブクログの方が手軽かな、と思ったりしてます。

 ブログの方が記事がしっかりしてて検索にも引っかかりますし、フォロワーやお友達以外の幅広い人に発信できるという良い面もあります。文章も長く書いて発信するのも、大事だなと思いますし。
 一方ツイッターは、どんどん情報が流れていってしまうのが良いところでもあり、難点でもあります。ただ、これもfacebookと連動させて自分の発言をストックすることで、自分のページを持つというブログっぽい満足感も得ることができたりして。
 facebook、ツイッター、ブクログは、iphoneから簡単にできるというのも、良いですねえ。あと、コメントもいただけやすいです。

 記事が短いという手軽さと、操作の手軽さ、素早さ、コメントの楽しさ。ブログも携帯からやろうと思えばできるのですが、こちらはやっぱりPCの方が楽です。
 Facebookはブログを活性化させるためだったんですけどね〜。

 このサイトを定期的にご覧いただいている方がいらっしゃいましたら、とりあえずこのブログの右端に、ブクログのリンクをつけましたので、ブクログの本をクリックしてみてください。少しだけ感想が書いてあったりします。

 またブログの良さに目覚めて復活するかもしれませんが、しばらく、新しいスタイルを試してみようかな〜と思います。

 

東野圭吾『白夜行』4

 映画化されたので、文庫が平積みになっていて購入しました。分厚い本です。

 東野圭吾さん、ミステリーの展開はとても面白いですけど、深いとは思わず、一度読んだらそれっきりの作者さんかな、と思っていました。でもこの白夜行は・・・。

 上を目指し、それを手に入れた女と、彼女を影のように支える男の話。その二人に共通する過去は子供時代の暗い思い出です。二人の接点はなかなか見えません。彼女のしたたかな発想と、負の力を使ってでも運命を変えていく力が怖いです。こんな長い期間を描くミステリーがあるなんて、驚きでした。でも、なぜそこまで二人が結びついているのか・・・それにはまだ疑問が残ります。

 映画化は堀北真希さんが主演ですね。ぴったりだと思います。

白夜行 (集英社文庫)白夜行 (集英社文庫)
著者:東野 圭吾
販売元:集英社
(2002-05-17)
販売元:Amazon.co.jp
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岬龍一郎『超訳 論語 自分を磨く200の言葉』4

 これもブックナビで読んでいた方がいらっしゃって、気になったので購入,この間の定例会でお話ししました。

 超訳ということで、わかりやすい口語体で書かれた論語です。論語読んでみたいな、と思ったり、読んだけど、頭に入らなかったという方にぴったりです。いきなり書き下し文を読んで、わかったような・・・となるよりは、こうしたわかりやすいものを読んで、しっかり身につけたり理解するのも良いのでは、と思います。

 内容がわかると、書き下し文や原文もかえって気になりますね。

 論語の中身は・・・普通に大事なことが書いてあると思いました。 この程度のモラルは身につけても良いのでは、という感じでした。

 読んで良かったと思います。
[超訳]論語 自分を磨く200の言葉 (PHP文庫)[超訳]論語 自分を磨く200の言葉 (PHP文庫)
著者:岬 龍一郎
販売元:PHP研究所
(2009-06-01)
販売元:Amazon.co.jp
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角田光代『八日目の蝉』5

 おもしろかったです。ノンフィクションのように人の内面が描かれていると思いました。

 別れることを前提に不倫をしていた女性が、奥さんに生まれた赤ちゃんを連れ去り、数年間養育する。女性は本当に親子のように、赤ちゃんだった女の子を愛し、育てるが、その生活は終わりをつげ、女の子は元の家に戻るけれど、本物の母親は彼女が戻ってきてうれしい半面、見るたびに事件を思い出すことになり、また自分たちの知らない方言をしゃべる子どもを直視できず・・・という話。また、その逃亡には宗教団体も関係している。

 宗教団体も女性たちの集まりなので、この本には複数の女たちが描かれていることになります。それがとてもおもしろかった。女たちを描いた小説です。

 私は単純に、現実を直視できない、結局自己中心的でわがままな本当の母親にいらだちましたが、彼女も間違いなく被害者ではあります。連れ去った女性と育てられた女の子の間には、愛情ある親子関係があったのでしょうが、それは法律的には犯罪とされてしまう。難しいお話でした。法律的に正しいことが、人を不幸にする。でもどうすれば、多くの人が幸せになるのか、それも難しい問題です。

 深いお話です。
八日目の蝉 (中公文庫)八日目の蝉 (中公文庫)
著者:角田 光代
販売元:中央公論新社
(2011-01-22)
販売元:Amazon.co.jp
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木内昇『漂砂のうたう』4

 いろいろ忙しくてしばらく更新できませんでした。地震もあり、さすがにのんきにブログを書くという気にもなれず。でも復活しようと思います!
 書いていない本がたまってしまいました。ちょっとずつ書いていこうと思います。

 さてこれは、ブックナビの方に借りた本です。直木賞ですね。
 明治初頭の根津遊郭のお話でした。漂砂って文字からなんとなくわかるけど、何かな〜と思って調べてみると、「波または海に発生する様々な流れによって生じる土砂の移動」(ウィキペディアより)だそうです。

 江戸時代から明治という近代化の中で、大きく変化していく人々の生活を描いています。遊郭に働く青年はもとは武家の生まれ。時代が変わらなければ別の人生を歩むのだっただろうけれど、遊郭で働き、でもそれを一生の仕事と考える風でもなく、なんとなく生きている。
 しかし従来なら、一家の長となるべき兄も、ある日、花魁用の車夫として現れる。ほか、花魁や噺家をめざす人、などとの毎日が描かれていく。
 ミステリーのように、物語が解決に向かってはっきりと展開していく、ということはなく、まさにタイトル通り、時代の大きな流れに漂う砂たちの毎日が切り取られている感じです。谷根千を歩いたことがあるので、場所をイメージしやすいのはおもしろかった。
 
 この著者の別の小説も読んでみたいと思いました。別の話ではどのような展開をしてくれるのか、興味深いです。
漂砂のうたう漂砂のうたう
著者:木内 昇
集英社(2010-09-24)
販売元:Amazon.co.jp
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地震

 恐ろしい地震。まだ余震が続いています。
 仕事で仙台には何度も行きましたし、仙台港や多賀城は車で走りました。
 仙台空港に降り立ったこともあります。
 避難されている方々、すでに十分頑張っておいでと思いますが、どうぞみなさんご無事でいてくださいますよう、お祈りしています。

 金曜日は東京もかなり揺れました。私はあのような大きな地震は初めてでした。これ以上ひどい揺れが来ないように、祈るしかできないんだな、と思い知りました。とても怖かったです。壁に亀裂が入ったり、向かいのビルの水道管がはずれ、水が滝のように落ちていたり、近くの会館では天井が落ちて人が亡くなりました。私も何度か利用したことのある場所です。

 交通機関がマヒし、多くの人が歩いて帰宅していました。私は復旧まで待ちましたが・・・。

 上京した時は、東京は地震の多いところだしと思って防災グッズをそろえたりしましたが、最近ではすっかり安穏としてしまって、全然備えていませんでした。だめですねえ。どうしたらいいかわからないことが多くて、この機会にいろいろ勉強しないと、です。

 とりあえず、友人や上京している親族たちと協力し合いたいと思います。

 



 

 

亜樹直 オキモトシュウ『神の雫』1〜255

 会社の大先輩にこのマンガを借りました。今は26巻まで出ているそうです。内容はワインの本!

 ワインはもともと好きなのですが、銘柄とかはよく分からない…。でもこの本を読むと、何となくわかった気になります。原作者さん、ものすごい知識です。

 ストーリーは、ワインの世界的テイスターの息子が、父が死ぬ間際に養子とした人と、父が出題した十二使徒・神の雫とよばれるワインをあてる争いをする、というもの。そのストーリーをベースに、ワイン事業部に勤める息子、雫におこるワインに関する仕事や思いなどが語られていきます。父のワインに対する表現は、すごく奥深くて、おもしろい(私はそのような味がするワインは飲んだことがないし、飲んでもわからないとは思うけど)。

 おもしろかった。まだまだ続いています。また読ませていただきたいマンガです♪

神の雫(1) (モーニングKC (1422))神の雫(1) (モーニングKC (1422))
著者:オキモト・シュウ
講談社(2005-03-23)
販売元:Amazon.co.jp
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ウンベルト=エーコ『薔薇の名前』4

 読もう読もうと思っていた本、ようやく読み終わりました。

 この本は、中世ヨーロッパの僧院のお話。時代はシスマとよばれる教会大分裂の時代(14世紀後半〜15世紀初)、ローマとアビニョンに二人の教皇が並び立ち、それをめぐって諸侯内部も聖職者内部も対立していた混沌とした時代です。敵対側を貶めるためにも、またいろいろな宗派も発生していたこともあって異端審問が多く行われました。

 そうした時代に、多数の書籍を集めた文書館をもつ僧院で不審死があいつぎます。これを師と見習修道士が謎解きをしていく、というもの。物語の展開だけでなく、シスマの状況を示すストーリーもふんだんに盛り込まれていて、重厚な時代小説になっています。

 背景の歴史の描き方や人々の生活などの細かい設定などが、確かに凝っていてすばらしい。最後まで犯人が分からず、ドキドキ感はキープされますしね。
 でもまあ、正直言って重厚すぎるかな。ダン=ブラウンにおまかせでいいように思いました。そのほうが、軽いタッチで読めます。

 まあ、読もうと思っていた本がきちんと読めたのは満足です♪
薔薇の名前〈上〉薔薇の名前〈上〉
著者:ウンベルト エーコ
販売元:東京創元社
(1990-02)
販売元:Amazon.co.jp
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薔薇の名前〈下〉薔薇の名前〈下〉
著者:ウンベルト エーコ
販売元:東京創元社
(1990-02)
販売元:Amazon.co.jp
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湊かなえ『往復書簡』5

 ブックナビの方にいただいた一冊です♪『告白』を書いた湊かなえさんの本ですね。

 手紙のやり取りで物語が展開していく物語が三本収録されています。一つ目は、卒業後、結婚式で集まる同窓生たちの話、もう一つはかつて事故にかかわった6人を訪ね、それを先生に報告する手紙、最後のは、国際ボランティアで赴任した彼と長い付き合いの彼女とのやりとり。背景に彼女がよく覚えていない中学時代の事件がある。

 『告白』では、全体を通して人の負の面がさらけ出される感じでしたが、この本にもそういうところがあります。最初の一作はとくにそうかな。実はあのとき、こんな風に思っていた、というような。
 でもこの本はそれだけではない、かなりあたたかい心や愛情も感じられて、ほっとします。二作目は、元生徒のその後の人生が、見ていた事件の内容や関わり方の違いで左右されているのが怖いのですが、先生には、深い愛情が感じられて、ほっとします。それから最後の作品は、彼女が忘れていることには、恐ろしい事件が含まれているのですが、彼のあたたかい嘘が負の面を超えていく。

 やっぱり重い小説ですが、読後感は少し良かったです。

 重いんだけど、すごい小説家だな〜と思います。引き込まれますし、こうした小説はあまりなく、がっつり「湊かなえ」でした。

 今回、この本の中の三つの作品を間をあけて読んだので、読後から時間が経っていて感想が書きづらいところもあったのですが、間をあけるとまた、印象が変わったりしますね。間をあけてみるのも、おもしろいです。

往復書簡往復書簡
著者:湊 かなえ
幻冬舎(2010-09-21)
販売元:Amazon.co.jp
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道尾秀介『月と蟹』5

 道尾秀介さんの直木賞受賞作を読みました。

 いろいろと問題を抱えた少年二人と女子一人のお話。ヤドカリであそんでいて、彼らはヤドカミ様をつくってしまう。彼らの願いはかなうけど、その裏側には…という話。ちょっとした秘密基地のようなものをつくるところなどは、いかにも、昭和の少年たちの話です。

 暗さがただよう小説なのですが、引き込まれます。

 道尾作品を読むのはこれで4冊目だと思うのですが、文章が格段にレベルアップしている。これはびっくりです。こんな情景をよく細かく文章にしていけるな…という感じです。
 最初は、すぐれた編集者でもついたのかしら、と思いましたが、読み進めていくうちに、やっぱり道尾さんの実力だと思いました。編集者は書いてあるものについてはなんとかできるところもあるし、書いていないことも、大きな方針は出せると思いますが、、、こんなに細かい表現は引き出せるかな…。まあ、ちゃんとした編集者なら、私と違ってできるのかもしれないけど〜。

 願いがかなう裏側がじわじわとわかっていくところ、実はこの問題の犯人は…と少しミステリー仕立てでわかっていくところなどで、ミステリー作家の道尾さんらしいところが少し出ていたと思います。

 昨日読み終わって、さっそく今日、六本木ライブラリーのブックナビでお話ししました。同じテーブルにもうおひとり、『月と蟹』を読んでいる方がいて、感想をお聞きできたのが、とっても楽しかった!なるほどと思いましたし、その方の感想について、また考えていきたいな、と。

 しかも、もう一人の直木賞の本も貸していただけました!昨日買おうか逡巡してた本ですよ!ブックナビ、ありがたいですね〜♪

 そしてこの本の★は…やっぱり五つはつけます。でも、オススメはしづらいかな。表現力の高さに関心がおありでしたら、期待は裏切らないのでは…という感じです。

月と蟹月と蟹
著者:道尾 秀介
文藝春秋(2010-09-14)
販売元:Amazon.co.jp
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