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知り合いに会ったら、Facebookに営業のことばかり…
と笑われましたが、湯守が再起をかけて、毎日一生懸命やってます。
津波は根こそぎ持っていくけれど、土石流は何もかも埋め尽くし…
大地も元の状態でなく、風景も一変……茫然自失でした。

やっと見つけた源泉は、量は少ない、ぬるい…でも以前と同じ硫黄泉でした。
ところが、硫黄臭い温泉は、懐かしい、温泉らしいといってもらえるけど、
硫化水素ガスを発生し、対処が難しく、今でも毎日、頭を悩ませています。
再建したから終わりではなく、継続し、次に引き継いでこそ、
生き残った者の役目を果たすことだと…頑張るしかない…

地震当時、30mも落差のある沢が埋まり、上流部の雪渓が落ちて土石流になって
旅館を襲うというありえない出来事に、びっくりし、慌てふためき、
のみ込まれながら、うごめき、自力で助かった二人は、他の人の分も
自分たちの生きる意味や、生きることについて常に問いかけてきました…
心休まる日はありません。

そんな中、さまざまな心ある人たちの支えが、応援が、励ましがあって、
やっと立ち上がり、生きていく、ことを決め、再起を目指しました。

今でも簡単にやれない温泉だから…毎日考えることは駒の湯の事ばかりです。
そして、理解者を増やそうと毎日発信し続けてます。
だから、応援してくださる方がいるのだと、本当に感謝しています。

恩返しは温泉を元気でやることなのだと…頑張ってきました。
冬季閉鎖後は、雪の中山で暮らし、温泉を守る活動をしています。
どうか、忘れずにいてください。よろしくお願いします。