コマ送りの狭間で ~漫画の感想~

読み終えた漫画について、独断と偏見に基づき評価・感想を綴るブログ。






トップページ★★★★★ > H2 「今日もまた暑くなりそうです。」
完結した漫画を取り上げている。
未だ読んでいない方には、良い漫画と出会えるきっかけになると幸い。
既に読んだ方には、新たな発見や共感が得られると幸い。

H2



【タイトル】

H2
えいちつー



【概要】

作者 あだち充
出版社 小学館
掲載誌 週刊少年サンデー
発表期間 1992年 - 1999年
巻数 全34巻



【評価】

★★★★★




【内容紹介】

比呂(ひろ)、英雄(ひでお)、ひかり、春華(はるか)。
恋に、スポーツに、それぞれ「青春」が熱く輝く!
大好評バックアップ「青春」ストーリー。
(amazon引用)



【見どころ】

野球、青春、友情、恋愛

あだち充氏が描く高校野球を舞台に名作である。
野球を題材にしているが、青春ストーリーの要素が強いと言っても間違いはないだろう。
大親友であり、唯一無二のライバルである比呂、英雄の熱い戦いから目が離せない。

ダブルヒーロー・ダブルヒロイン

比呂、英雄というダブルヒーロー。
ひかり、春華というダブルヒロイン。
この四人が絶妙な関係性・距離感なのである。
煮え切らない感じを出しつつも、各々が見守りたくなるほど良いキャラクターをしている。

あだち充節

あだち充作品でよく描かれる独特の描写はこの作品でも健在である。
遠回しの言葉で直接的に伝えるやり取りや冗談のような本気など、らしさが見られる。
ゆったりしたギャグを天丼のように描く手法もよく使われる。
























【感想(ネタバレ注意)】

本作はTVアニメ、TVドラマも製作されたため、認知度は高いと思われる。
あだち充氏による『タッチ』以来の長期連載野球漫画としても注目された。
内容としては、その期待に十分応える出来になっていた。
比呂、英雄、ひかり、春華の四人がどういった関係になるのか最後まで楽しむことができた。
何れも良いキャラクターだったので、どうなっても納得できたと思う。

物語終盤で、ひかりの母親が亡くなるのには驚いた。
唐突であったし、必要性も全く感じず、多くの読者がそのように思ったのではないだろうか。
しかし、そこからの夕暮れ時で比呂とひかりがキャッチボールをするシーンは忘れられない。
懐かしいような、哀しいような、それでも避けられないような・・・。
少し狡いシーンであった。(良い意味で。)

主人公たち以外キャラクターも曲者ぞろいである。
キャッチャーの野田はお馬鹿そうで良く周りを見ており、
木根は軽薄なようで努力家であり、
はるかの兄で千川の監督である古賀富士夫も適当なようで熱血漢であり、
栄京学園高校の広田は嫌な奴だけど野球は大好きであり、
柳は見たまんまである。
比呂たち四人のことだけを描いているわけではないので、長期連載ながらも飽きることなく読めた。

個人的にはあだち充氏が描く独特のテンポが好きである。
比呂が「パワーアップ」と宣言して投げると球速が上がる様子。
入院時に無理して退院が延びた木根が屋上で涙するコマ。
英雄がコンタクトに慣れたときに「強いんだよ、おれは。」とひかりに言うシーン。
比呂が「I love you.違うか?発音。」と春華に言うところ。
上手く説明できないが、嫌味を厭らしく描かないようなところが好きである。
 
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