すっかり秋も深まり、自宅周辺の木々も色づき始め朝晩の冷え込みも
進んできました。
10月20日の視察を挟んで毎日を忙しく過ごし、ブログの更新がおろそかになってしまいました。
視察の報告も後回しになってしまいましたが、忙しい中でも優先順位を決めて目の前の仕事を
こなしています。

さて、日光市議会行政調査特別委員会 第1班10名による視察第1日目は、
東京都北区の小中一貫教育について行ってまいりました。
日光市での小中一貫教育の取り組みは、英語教育についてのみ行われていますが、
北区では、学校ファミリーを中心とした取り組みがされていると聞き、今後日光市でも
参考にできるのではと考え、視察先に決定しました。
通常の視察では、市役所などにお邪魔して説明を受けるのですが、北区さんからの
連絡により、中学校での視察となりましたので少し驚きました。

王子駅に着くと北区の議会事務局の方のお迎えがあり、ワゴン車で視察先の中学校に向かいます。
ワゴン車の車体を見るとレンタカー会社の社名が書いてったので、こちらでは公用車の代わりに
レンタカーを使っているようです。
しばらく走り目的地の王子桜中学校につきました。
こちらは、小中併設校で王子桜中と王子小の校舎が一緒になっています。
総工費と設備などで62億円かかったそうですので、きれいで立派な校舎です。
王子桜中学校富張校長先生を中心に説明が始まるのですが、先ずは校舎の見学を
すすめられました。
P1030198最初に屋上に向かい驚いたのは、学校にエレベターが付いている事と、
校舎の壁面にピカピカのステンレス板が貼ってあることです。
中庭になっているための明り取りだそうです。均等に反射するように
少し凸凹になっています。




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屋上緑化は東京らしいです。
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こちらも下の植栽に向けての明り取りだそうです。




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屋内プールがあり、小中両方で使用するため、深さが変わります。
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パソコンルームがあり、調理室と被服室が兼用です。
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こちらでは剣道が必修科目だそうです。





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驚いたのは、ランチルームがあります。一斉に使用したことはないそうで、クラスごとに使っているそうです・
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地域開放室が玄関付近にあり、地域の方の利用も多いと伺いました。




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スペースが多く、こちらも多目的に使用でき小中一貫に関する職員の会議にも
こちらが使用されるそうです。




ほかに発達障害等の児童生徒専用の教室や屋内運動場があり、玄関も専用になっており
周辺地域の児童生徒が通学しているそうです。

各階廊下が小中の校舎とつながっているのですが、児童も生徒も自分の校舎以外には
行かないそうです。また、ノーチャイムとなっているため授業時間の違いによるチャイムの問題も
無く、授業時間になれば自主的に自席に付くそうです。
一時間を超える見学で、その内容に圧倒されてしまいましたが会議室での説明に入りまた。
北区の小中学校では、学校ファミリー(区立の幼稚園・小学校・中学校で組織するネットワーク)
のネットワークを生かした小中一貫教育を実施しており、平成24年度からは全12のサブファミリー
(中学校1校と通学区域内の複数の小学校、幼稚園)で実施しています。
サブファミリー運営委員会を設置し、児童生徒の学習状況等の情報交換を行い、一貫した
指導計画を意識し授業改善に取り組んでいます。
教員は、授業において、北区小中一貫カリキュラムを活用し、9年間を見通した小中の
連続性のある指導をしています。

この学校は、北区の小中一貫の指定校となっており、小学校の良さを生かすために
施設は統合されていても小中一貫校とはしなかったそうです。
また、小中一貫の取り組みは中一ギャップを低くすることが目的となっており、中学の先生が
顔見知りになるため、不登校の減少などその効果が実感できているそうです。
特に小学校は学級担任で、中学校は教科担任となっているため、各教科で指導方法を一致させる
事がポイントです。
そして、こちらの学校では、全教科でNIE教育を取り入れ3校1園による研究を進めています。

築6年の校舎に圧倒され、視察も多いそうなので受け入れも慣れているようで、スムーズな初日の
視察となりました。
不登校の減少など一貫教育の効果が出ているとの事でありましたが、ソフト事業なので低予算で
効果が望める施策ではないかと感じました。
先進地のノウハウを学べば、さほど時間もかからずに導入できるのではと考えましたが、
一時的とはいえ現場の教員の負担を考えるとモデル事業からどうかと思ったところです。

総工費等含め62億円、日光市の本庁舎建て替えが見込みで約60億円
色々な意味で考えさせられたところです。




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