はじめに

「自分の好きなエロゲを3作品紹介する記事を、エロゲブロガーが一斉に投稿しよう!」という企画の一環で、この記事を書いています。

このブログではエロゲの話題は少なく主にウルトラマンの記事が多い状況であり、毎日・毎週のようにエロゲ記事を更新する真のエロゲブロガーが集う企画に便乗させてもらえるのは、光栄な気持ちが半分、恐縮な気持ちが半分なのが正直な心境です。

エロゲブロガーの方々はエロゲに一家言ある強烈な方が多いイメージを勝手にもっていますが、「エロゲも好きだけどウルトラマンも大好き!」な緩いエロゲーマーの自分を企画に加えて下さった主催のぐぬぬ氏(それなんてえrg)に感謝します。


思い返せば、ウルトラマンに対しては自由にその愛をブログで発散させていますが、好きなエロゲのことは普段ツイッターで呟いていることもあり、殆ど語っていませんでした。気軽に呟けるツイッターで満足していましたが、140字という制約を取り払うとどのような愛を迸らせるのか。自分でも未知なことを、この企画に便乗してやってみたいと思います。その点でも、このような機会を与えてくれた本企画には感謝です。


前置きが長くなりました。

自分の好きなエロゲを3作品紹介するにあたり、自分に課したルールは以下の3つです。

  1. 異なるジャンルから1作ずつ選ぶこと
  2. Windows 10 (64 bit) でプレイできるエロゲであること
  3. 店頭販売もしくはDL販売されており、入手が容易であること

自分が好きな作品と他者に勧めやすい作品は別ですが、この記事を読んで興味を持ち、プレイする人が増えたら幸いです。

さて、それでははじまりはじまり~




1.宵待姫(ネル, 2004) ~唯一無二のヒロインのいるエロゲ~

宵待姫

昼は可憐な妹・結衣、夜は高貴な吸血姫・エル。1つの身体に2つの人格を持つ少女とHするロリゲーです。DL版はDMMやDLsiteなどで販売しており、時々半額セールもしています。本作のメインヒロインの一人であるエル様ですが、初プレイから10年近く経ちますが、今でも至高のヒロインの一人です。


エル様降臨の図

外見は低身長ちっぱいのロリなのですが、中身は長い年月を生きた吸血鬼の姫。一人称は「妾」で、語尾に「~のじゃ」がつき、古風な言い回しが多いという、典型的な「のじゃロリ」キャラです。年上のロリキャラやのじゃロリキャラはエロゲでしばしば見かけますが、年の割に言動が幼稚で落ち着きがないキャラが多い印象があります。

その点、エル様は精神的に成熟しており、態度にも余裕を感じさせます。また、口調に威厳があり主人公のことを呼び捨てにするなどお姫様然としつつも、誇り高き吸血鬼ゆえに曲がったことを許さない責任感の強さがあり、ある種の頼もしさを感じさせます。エル様の声優は北都南さんであり、幼いながらも落ち着きと威厳を感じさせる演技で、風格が声からも漂ってきました。このような、「年上で低身長ちっぱいで主人公よりも格上で精神的に成熟しているヒロイン」が大好きな自分にはどストライクでした。思わず様付けして跪きたくなる、唯一無二のヒロインです。笑ったり目を逸らしたり、恥ずかしがったり怒ったりする表情はどれも可愛く、立ち絵を見ているだけで幸せになりました。

日常パートで主人公を下僕扱いして振り回すエル様が、Hシーンでも主人公をリードしている点もたまりません。Hシーンでも、エル様上位の威厳を漂わせて主人公とのHを楽しんでおり、日常パートでの関係性がHシーンでも継続していることが感じられとても良かったです。加えて、Hの後のピロトークがエル様の魅力をより引き立てていました。Hをして直ぐに場面転換するのではなく、事後にゆったりと会話することで二人の親密さが深まっていくように感じられた。自分がエル様の魅力にやられたのはこのピロトークがあったからこそで、ピロトークは本作の一番の見所だと思っています。また、瑞井鹿央さんの特徴的な塗りが淫靡な雰囲気を醸しています。本作の魅力はこの人のCGでなければHシーンのシコリティが半減したのではないかと思うほど、瑞井さんの絵は本作の雰囲気と合っていました。

そういう訳で、様づけしたくなるほど嗜好にどストライクなヒロインがおり、Hシーンも淫靡な雰囲気がありシコリティが高い本作は、初プレイエロゲという印象補正も加わって、大好きなエロゲの一つです。エロゲ処女を捧げる作品にこれを選んだ当時の自分を褒めてやりたいです。



2. Dies irae -Acta est Fabula-(light, 2009) ~至高の燃えゲー~

Dies irae

バトルありバイオレンスありエロスあり。容赦のない残酷物語も少年漫画的な熱い王道展開も楽しめる、燃えゲーの傑作です。

まずは、このPVをご覧下さい。



Dies irae を初めてプレイするとこのPVのシーンから始まります。もし**ならどうだろう、と仮定から始まったのに、いつの間にかそれが絶対の真理へと置き換わっている論理の無茶苦茶さ。なのにそれを説得力をもって謳い上げる文章力と声優・先割れスプーンさんの魔声。このシーンはMP3に録音し、今でも時々聞いて恍惚しています。初めてプレイした時、この異様な圧に身震いをし「これはヤヴァい作品をプレイし始めてしまった」と思ったことを覚えています。プレイし始めたら一気にのめり込み、帰宅してから朝4時までプレイし続ける生活を1週間送りました(当時は若かった…)。

思い出話はこれくらいにしましょう。今でも再プレイを繰り返し、多分20周以上プレイしてるDies irae。その好きな点を絞ると以下の4点になるかなと思います。


① キャラクタの強烈な我意

一つ目は、敵も味方も、登場人物の個性が皆強烈な我意を持っている点が魅力です。周囲に合わせて、状況に流されて行動するのではなく、気に入らない現実は叩き潰せ、邪魔者は粉砕して我が道を往け、と言わんばかりの力強さをどの人物も持っています。良きにせよ悪しきにせよ、強固な目標のために障害を薙ぎ倒して邁進する様は痛快でした。


②セリフの力強さと、声優の熱演

Dies iraeは名セリフ・名シーンの宝庫です。プロローグの範囲だけでも、ゲルリッツ曹長を惑わすシュライバーのねっとりとしたセリフ、総員傾注!と背筋が伸びるザミエル卿の声、美しいと白々しく感嘆するメルクリウス、燃えさかる樹海で不穏な会話をする螢と聖餐杯。プロローグだけでも1本記事がかける自信があるのですが、その面白さが全編に通して持続するのがDies iraeの魅力です。

キャラクターのセリフに力強さが宿るのは、その人物に強烈な個性があることに加え、声優さんの熱演があってこそでしょう。プロローグでの先割れスプーンさんの魔声を筆頭に、どの声優さんもキャラクターに魂を吹き込んでくれました。Diesの醍醐味の一つの詠唱シーンは、まさにその声優さんが演じてくれたからこそという感動があります。恥ずかしい話ですが、Diesをプレイして初めて「声優って凄いんじゃないか?」と気づきました。声優の演技力の高さに気づかせてくれたDiesの声優さんの皆さんには感謝しています。


③容赦のない展開

「気に入らない現実は叩き潰せ」というDiesの登場人物の姿勢によって生み出される、容赦のない物語が好きです。主人公がやってきて生徒が助かるのかと思ったら全員ミンチになっちゃったり、病院から幼馴染だけ助けて他の人は助けられず死なせちゃったり、「「邪魔だから殺す」「用済みなので死ね」と敵同士で躊躇なく切り捨て裏切ったり。自己中心的ゆえに他者に容赦のない展開は殺伐としていて、プレイしていて背筋がひりつくようで中毒になります。


④中二魂を熱くするカッコよさ

盛大なネタバレになるのでブログに貼る勇気はないですが、youtubeで「Dies 詠唱」と検索すると、Dies iraeの詠唱のまとめ動画が出てきます。

Diesのカッコよさはこの詠唱シーンに凝縮されています。GユウスケさんのCG、与猶啓至さんのBGM、声優の熱演、狂気が滲み出る文言。それらが一体となり中二魂を高揚させます。lightの燃えゲーには必ず詠唱シーンがありますが、最も格好良いのはDies iraeの詠唱です。


最後に、9月28日にDies iraeのHD版が発売されます。全年齢版であり11年前の事件や本編で語られていないドラマCDの内容を含んだ Amantes amentesか、18禁版でHシーンのある Acta est Fabula。初めてDies irae を手に取る18歳以上の人には、Acta est Fabula をオススメします。精液で魔術を解除するために嫌いな男に処女を捧げる櫻井螢のHシーンであったり、拷問しがら逆レイプするルサルカのHシーンが味わえるのは18禁版だけだからです。Hシーンで諦めの悪さや残虐性が際立つので、18禁版はオススメです。Dies iraeが面白かったら、全ての物語が収められている全年齢版を買ってね!(ダイレクトマーケティング)



3. さよなら、援交娘さん。(夜のひつじ, 2015) ~静かなエロゲ~

さよなら、援交娘さん。

最後に紹介するのは同人エロゲ。プレイ時間は3時間程度、DL版では1400円程で買える短編エロゲです。テキストを読んでいて、あまりの空虚さとそれを包み込む優しさに心が痛くなる一作です。

何もない・何も変わらないと人生に諦念している22歳の大学生と、既に壊れている18歳少女とのボーイ・ミーツ・ガールな物語であり、2人が出会ったことで2人に変化が訪れたような、何も変わっていないような、曖昧な物語です。

本作を全編に渡って覆う、強い虚無感とそれを肯定する優しさがとても好きです。自分には何もないという自己肯定感の低さ。セックスできれば相手がどう思っているのかどうでも良いという無関心さ。「壊れたものを借りて、壊れたまま返しただけ」という無責任さ。今相手が/自分が満たされればその後どうなってもいいという捨て鉢さ。このセックスに意味はないと考える虚無感と、そう感じても止められない主人公を優しく描写するporori氏のテキスト。「自分を含めたこの世界のあらゆるものが空虚である」という諦念を、主人公からもヒロインからも感じます。一方で、無価値であると認識しつつもそれにすがるしか満たされない人間に対する優しい眼差しを本作からは感じます。ヒロインの持つ、求められると与えたくなる献身さと、自分が壊れていることに無自覚なほどの純朴さは、人を堕落させる泥沼のよう。空虚さを抱えることを肯定しゆっくり堕ちていく感覚は、プレイしていてとても愉悦でした。

数年前から「“静かなエロゲ”をプレイしたい」と思っていました。何をもって静かとするか自分でも分かっていませんが、本作は自分の中では間違いなく「静かなエロゲ」です。再プレイするたびに、お気に入りの静かな小説を読み返すような心地よさが味わえる、稀有で大切なエロゲです。



以上、ヒロインに萌えた抜きゲーから1本、燃えゲーから1本、シナリオ重視ゲーから1本の、好きなエロゲ紹介でした!

あ~ 書いていて楽しかった!





リンク集

本企画に参加されたエロゲブロガーの方々の記事のリンクを張ります。