2005年08月08日
LOVELOGに障害発生
LOVELOGでやっている「まったりサッカー観戦記」に障害が発生して、エントリーしてもBLOGに反映されなくなったので、避難所的にlivedoorで更新。まだこちらをはてなアンテナに残していた人だけは気が付くと思います。せっかく気合いを入れて書いたのにサーバに障害発生というのは萎えますネ。
韓国×日本 0-1
(東アジアサッカー選手権 2005/08/07 20:00 解説:松木安太郎)
日本のメンバーは事前の報道の通り、基本は中国戦のメンバー。GKはこれまで出番の無かった土肥が入り、また田中達が練習中に腰を痛めて離脱した為に玉田がFWの一角に入っています。GK土肥、DF茂庭、茶野、坪井、MF今野、阿部、村井、駒野、本山、FW玉田、巻。中国戦終了当初はまさかこのような先発メンバーになるとは思いもしませんでした。韓国の方は3-4-3。GKイ・ウンジェ、DFキム・ヨンチョル、ユ・ギョンヨル、キム・ジンギュ、MFペク・ジフン、キム・ドゥヒョン、キム・ドンジン、オ・ボンソク、FWチョン・ギョンホ、イ・チョンス、イ・ドングク。噂のスーパースター、パク・チュヨンはベンチスタート。
当初は事実上の決勝戦と思われていた対戦カードでしたが、ここ2試合の不甲斐なさにより日本には既に優勝の可能性が無くなっています。また直前の試合で中国が北朝鮮に2-0で勝った為、韓国としても日本に3点差以上付けて勝たなければ優勝できません。お互い「こんなハズでは…」といった感じで試合に臨む羽目になっています。しかしスタジアムの雰囲気はこれまでとは全然違いました。もう完全にアウェイの雰囲気です。これでこそ日韓戦!さすがに伝統の日韓戦といえども2階席まで埋まることはなかったようですが、人気がないのではなくスタジアムが大きすぎるのでしょう。雰囲気は十二分にあります。君が代が流れた時に静かになりましたが、おそらくテレビ朝日が音量を絞ったものだと思われます。この雰囲気で国歌ブーイングが無いと、かえって不自然です。
試合はいきなりフルスロットルでした。初戦や2試合目とは全然違います。前の2試合はどこか親善試合的でしたが(特に日本側)、この試合は完全に真剣勝負というオーラがピッチから出まくっていました。東アジア選手権って結局ギミックを付けた日韓戦なんですよネ。中国と北朝鮮は所詮前振りにしか過ぎません。「あんなの飾りです。偉い人にはそれがわからんのですよ。」例え勝ち点で中国がトップに立っていようとも、ピッチから出る熱量が日韓戦こそ大会のメインマッチであることを示しています。
3点取らなければ優勝できない韓国の方がプレーに迷いがありませんでした。中盤でボールを奪うと縦に素早くボールを運ぶ。ボールを持っていない選手も一斉に走り出す。実に分かり易いです。一方の日本はボールを持った時に迷いがありました。周りの動き出しを待ってタメている最中に奪われることもしばしばありました。韓国がたまに中盤で凄いイージーなミスをして日本にボールをくれていたんですけどネ、棚ぼたを活かしきれなかったのは残念でした。まあ実質的にはオールスターに近い日本に、チームとしての動きを求めるのは酷なのかもしれませんけどネ。しかしこれができなければいくら素晴らしい選手でもジーコジャパンではやっていけないと思います。
まず最初に可能性のあるシュートがあったのは前半11分。イ・チョンスが右から左隅を狙ったものでした。これは土肥が触ってセーブ。3点という分かり易い目標がある韓国は積極的にゴールを狙っています。ボールは両チームのゴール前を行ったり来たりしているのですが、シュートで終わるのはいつも韓国ばかりでした。20分には村井が1人抜いてエリア内に進入したにもかかわらず、中央へのパスを選択。結局カットされてカウンターの起点になってしまいました。あの場面は左に巻けばニアサイドも直接狙えたと思ったのですが…。まだ日本にシュートがなかったということも考えると、村井には是非シュートを選択して貰いたかったです。入るか入らないかではなく、打つことに意味があると思います。いや、打ちまくって外しまくったら「決定力がぁ!」とか言ってしまいますけどネ。
日本がようやくまともにシュートが打てたのは32分になってからでした。本山がドリブルで持ち込みながら遠目からシュート。打つことに意義があるんです(チームが全然打っていない場合に限る)。34分には韓国にサイドから決定的なシュートを打たれてしまいますが、土肥がナイスセーブ。跳ねたボールを再びシュートに持ち込まれるもまたセーブ。土肥、目立ってます。前半終了間際には本山が変な形で転落して左肩を、坪井がスライディングタックルをして足を痛めますが、どちらも無事に復帰して終了。日本は流れの中からのチャンスはほとんどありませんでした。なにせシュートが少なすぎます。後半も普通に行けば敗戦、良くてスコアレスドロー、ジーコクオリティーが炸裂して1-0の勝利という感じです。
本山と坪井の怪我の状況が少し気になりましたが、後半も前半と同じメンバーでキックオフ。韓国の運動量が少し落ちたのか、前半よりかは楽に動けるようになっていました。一番の違いはゴール前でのFKのチャンスが増えてきたことでしょうか。直接狙える位置ではありませんが、それでも阿部の蹴るボールには可能性が感じられます。韓国側も「ゴール付近でファールを犯してはならない」と心に誓っていると思います。後半11分には本山が少し苦しい体勢ながらミドルシュート。GKが弾いて巻が詰めるもGKが先に確保。もう少し早く動き出したかったですネ。
韓国も後半13分にイ・ドングクがエリア中央で反転シュートを打ちますがバーの上。そしてこの時ブロックに入った坪井が足を痛めてしまいます。前半と同じ箇所でしょうか。筋肉系統かもしれません。せっかくキャプテンマークを巻いていた坪井ですが、そのままキャプテンを中澤に譲る形となってしまいました。中澤にとっては北朝鮮戦での汚名を返上するチャンスです。まあ最初のプレーでいきなり相手にFKを与えてしまいましたが、キム・ドゥヒョンの蹴ったボールはクロスバーの右上を叩いて外。かなり危なかったです。これが入っていたら中澤が大ダメージを喰らうところでした。
前半とは違い、後半は日本にも段々チャンスが増えてきました。1対1で勝って抜けるのが大きいと思います。そしてそれはFKの恐怖が相手にあることも関係しているでしょう。特に村井は何度も股抜きを成功させていました。後半21分には左サイドで囲まれた村井が突破成功、そのままニアにシュート。GKに取られてしまいましたが良い感じです。中国戦では村井より駒野の方が目立っていましたが、韓国戦では村井の方が目立ちまくりです。
ジーコが2枚目に切ったカードは小笠原。4バックへの変更はせず、そのまま素直に本山と交代させました。本山は何かかなり疲れが見えていましたからネ。妥当な線かと。そして韓国の方も選手交代。どうもスタミナ切れを感じます。まあ日本より試合間隔が1日短いだけに当然でしょうか。まず25分にキム・ドゥヒョンからキム・ジョンウ。さらに29分にチョン・ギョンホからパク・チュヨン。パク・チュヨンへの歓声は半端じゃなかったです。完全にスターシステムに乗っていますネ。順調に軌道に乗れば後々やっかいな選手となりそうです。何となく伸び悩みそうな気もしますけど。
後半30分には玉田がエリア内右端で服を掴まれて倒されるも笛は無し。まあスタジアムの雰囲気的にも笛は吹けませんよネ。誰がどう見てもPKというレベルではありませんでしたし。その後間もなく玉田は大黒と交代。また玉田はゴールを奪えませんでした。韓国側も3枚目の交代を切りましたが、どちらもかなり疲れが見えています。特に韓国の方が気力で補って走っている印象を受けます。お互いベストを尽くして戦っています。結果に関係なく良い試合です。そして後半42分、右CKをゴール中央中澤が左足で詰めてゴールイン。日本が先制!前々からセットプレーに得点の臭いが出ていましたが、遂に待望のゴールを奪えました。日本のサポーターは発煙筒を使っています。外国に行かないと楽しめない手段ですナ。
時間が経つと共に現実的な優勝の可能性が消えていって、優勝の可能性と一緒に運動量までも落ちていった韓国でしたが、さすがにホームで日本に負けるわけにはいかないと、失点後急に復活。試合開始当初から日の丸ドーピング状態だったのですが、さらに逆境ドーピングまで注入です。それでこそ韓国。中国戦では若さを露呈していただけに日本が失点しないか結構不安だったのですが、中澤の高さや小笠原の時間稼ぎが効いたのか、日本は守りきって東アジア選手権最終戦にしてようやく初勝利を手に入れました。得失点差で北朝鮮を抜いて2位決定。ホスト国の韓国は2分け1敗で最下位に、そして優勝は次回開催国である中国となりました。
もちろん韓国に勝てたことも大きいのですが、勝ち負けに関係なく面白い試合でした。特に前半はチームとして未完成なところもありましたが、「戦う気持ち」というのが一番出ていた試合でした。完全アウェイの雰囲気を作ってくれた韓国には感謝したいですネ。御陰様で日韓戦を思う存分楽しめましたし、何となく嫌な雰囲気が漂っていた日本代表に浮上の切っ掛けを与えてくれました。これで気持ちよくイラン戦に臨めます。いやぁ〜、アウェイで韓国に勝つのは本当に気持ちがいい。一応一昨年もアウェイで韓国に勝っていますが、内容的には負けていましたからネ。あくまでも勝利の女神のいたずらって感じでした。しかし今回の勝利は妥当な結果。ボンフレールを半島の呪縛から解き放てたかもしれません。
それにしても緊急出場の中澤のゴールで勝利ですか。ジーコクオリティー、ここに極まる。しかし坪井の怪我で中澤を選択というのは興味深いですよネ。同じポジションにこだわるのであれば田中誠でしょう。しかし中澤。単にDFの序列なのか、それとも均衡した中で中澤の高さに勝機を見たのでしょうか。相変わらずこういう勝負運は強いですネ。あとは坪井の怪我が大したこと無ければ万々歳なのですが…。坪井がイラン戦に間に合った場合、どちらを使ってくるのか楽しみですネ。って、今回のメンバーが出場することを前提にしているのですが、どうなることやら。ジーコの考えていることは分かりませんからネ。まあとにかく勝てて嬉しいです。今大会の優勝国は中国ですが、この試合を見ればどの国が東アジアの盟主なのかが分かります。
2004年11月29日
移転案内
移転先の障害により、避難所として一時的にこちらを使用した為、移転の案内が一番上ではなくなってしまいました。そこでもう一度移転のアナウンス。上記リンク先に引っ越しています。こちらのサイトは今後も避難所として使うかもしれません。宜しければブックマークなどの変更をお願いします。
2004年11月28日
東京ヴェルディ1969×横浜F・マリノス 0-0
(J1 2ndステージ 第15節 2004/11/28 13:00 解説:木村和司)
チャンピオンシップに向けた準備段階に入っているマリノスですが、あまり状態は思わしくありません。出場できないのは久保とアンとユの3人と怪我人自体は少なくなったのですが、全体的に怪我明けでようやく試合に出られるようになった選手が多いです。岡田監督には各選手のコンディションを見極めながらベストを模索する作業が待っています。そしてこの試合がCSのメンバー選考に利用されるはずです。先発は榎本達、那須、松田、中澤、ドゥトラ、中西、遠藤、田中、奥、清水、坂田の3-5-2。ヴェルディは高木、ウベダ、富澤、米山、相馬、小林慶、山田、玉乃、小林大、飯尾となっています。平野、桜井、森本、三浦などは怪我なのかベンチにも入っていませんでした。
出足こそはマリノスが結構積極的な姿勢を見せているなと思ったのですが、ゴール前までは行ったとしてもシュートは打てず、次第にヴェルディの華麗なパス回しが主導権を握るようになりました。20分以降はまたマリノスがボールを持つ展開となりましたが、やはりシュートは打てません。どちらも守りが堅いです。ようやくシュートらしいシュートがあったのは前半32分。ヴェルディがボールを繋いで左から上げたクロスをファーで合わせたものでした。また36分には米山のロングシュートがクロスバーを直撃。前半の半ば以降はヴェルディのパスワークが目立っていました。マリノスは43分にあった坂田のシュート1本しかありませんでした。しかも44分に遠藤が足を痛めて上野と交代するハプニングまで発生。
後半の立ち上がりは前半同様マリノスが押し込む形で始まりましたが、10分すぎからはまたしてもヴェルディの攻勢となっていました。11分にはサイドチェンジに近い左からの大きなクロスを飯尾がダイレクトで合わせますが枠外。直後には山田が右に攻め入り、後ろに戻してミドルを放つもGKキャッチ。岡田監督は17分に河合を入れて中西を下げてきました。那須が1つ前に上がります。対するアルディレス監督は玉乃アウトで廣山インとします。この間もヴェルディペース。25分くらいにマリノスは何度かセットプレーの機会を得ますがビッグチャンスとはなりません。変化が起こったのは後半36分。ウベダが2枚目の警告を受けて退場してしまいます。どちらも対田中で受けたイエローでした。1人少なくなってからヴェルディは攻め込まれるようになってしまいましたが、マリノスはヴェルディを攻めきれずにスコアレスドローとなりました。
まずヴェルディについてですが、実は今年見るのはこれでようやく2試合目です。話には聞いていたのですが、ヴェルディのパスはよく繋がりますネ。来年からはもう少したくさん見ようと思います。そしてマリノス。岡田監督には色々と収穫のあった試合なのかもしれませんが、素人目で見ればチャンピオンシップは厳しい戦いになりそうな予感がしました。そもそもチャンピオンシップは1stステージ優勝クラブと2ndステージ優勝クラブが対戦するわけですが、現実的には2ndステージ6位のクラブと2ndステージ優勝クラブが戦うことを意味します。怪我人とか関係無しに最初から1stステージ覇者は不利なんですよネ。上昇気流にも乗ってませんし。ただし岡田監督はこのままでは終わらないはずですから、チャンピオンシップをどう戦っていくのかに注目したいと思います。