これは私にとって異常なことなのである。
私のポリシーの一つに「邦画以外見ない」というものがある。
どうもスケールがでかく、自分とは違う世界のファンタジー感がして苦手なのだ。
ファンタージ映画ならそれでいいのだが、同じ世界の話なのに・・・という気持ちがぬぐえない。
ある意味「不気味の谷」なのだろうか?
という訳で洋画はほぼ見ない。
しかしこの映画の設定は興味深過ぎて見ずにはいられなかった。
(あらすじ)
世界各地に謎の宇宙船が現れ、言語学者のルイーズたちが調査を始める。
任務は宇宙船の中にいる2体の地球外生命体の飛来目的を探ることだった。
試行錯誤の末、墨を吹き付けたようにして描かれる文字の解読がはじまる。
並行して、ルイーズは病で死ぬ娘とその母としての自分が登場する光景のフラッシュバックに悩まされる。
過去の記憶のように感じられるが、彼女は娘を持ったことがないのである・・・。
宇宙人もそこにいるけど、いまいち実態がつかめない描写。
文字もいろんな図形を使う訳ではなく、すべて円のような記号。
声のようなものも発するが、言葉とは無関係。
映画中音は極限まで少なく、地球外生命体の発する不思議な音だけ。
それでいてストーリーは後半、言語学者の人生に標準が合わされていくというミステリー展開へ。
音と映像にこだわりつつも、ストーリーも魅せるとは・・・。
凄い映画でした。
気になる人是非。