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LIFE DESIGN VILLAGEのメインコンテンツ「TOKYOジビエ」は初開催から2年目を迎え今回で合計7回目。一昨日は、色々企画している中で最も人気があった「屠殺」をテーマに開催しました。15名の定員はすぐに満席となり、あまりにも反響が大きかった為、枠を5人分増やし、20名で実施。※それでも参加出来なかった方ごめんなさい。また近々開催します。

鶏を知り、命を知る 

前半は、知識・教養を身につける為の座学。鶏について、深く学びます。イクメン猟師、小川氏が徹夜で作った確認テストを基に、まずは基礎知識の確認。と、思いきや、思いのほか難しい。

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若鶏としてスーパーで売られている鶏肉は生後何ヶ月?東京のブランド鶏の名前は?ブロイラーと採卵鶏はどういう意味?卵を産まない鶏の行く末は?などなど。日常でお世話になっている鶏さんの事を、全く理解していない事に気付かされます。

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ちなみに、若鶏として売られている鶏肉は生後1ヶ月半。あっという間に大きくなる様、人間の都合に合わせて育てられています。「ブロイラー」というのは、肉を取るのに適した鶏の事で、「採卵鶏」は食用卵を産む鶏です。採卵鶏なのにオスとして産まれてきた鶏は、その場で処分されてしまいます。ちなみに、生まれたてのひよこがオスかメスかを区別する「ひな鑑別士」という職業が存在するそう。なんと年収は1000万円にもなるとか。 

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五感で楽しむ”TOKYOジビエ"

座学で教養を少し身に付けた後は、昼食タイム。この日は「イノシシの10倍上手い」と言われる幻の害獣「アナグマ」を使ったカレーをふるまいました。担当は、TOKYOジビエ専属シェフの「しゃもじー」 彼は、ジビエの本場フランスで長年ペンションを営んでいた事もある人生の大先輩。TOKYOジビエには第一回から参加してもらい、素晴らしい料理だけでなく、ヨーロッパでの暮らしや食の事、地元老人達の集まりについてなど、幅広い会話で盛り上げてくれています。

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屠殺を体験するという事

食事を済ませた後は、いざ、屠殺ワークショップ。山奥の古民家「滝本」へ移動し、鶏達とご対面。ただの鶏だけでなく、東京シャモもまざっています。

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小川講師の解説付きの実演を見ながら、実行。首を落とし、血を抜き、羽をむしり、ナイフを入れる。文字にすると簡単だけど、実際に体感すると大変さがわかります。※少々グロいので、ここでは詳細は記載しません。ご覧になりたい方は、写真家幡野広志さんのブログをご覧下さい。
 
日々の食卓に並んでいる鶏肉が、これだけ沢山の行程を経ている事はなかなか想像出来ません。ただ、自ら体験する事で、「食べる」という行為を改めて考えるきっかけになる事は間違ないと思います。実際に参加者でも、狩猟がきっかけで食材廃棄の問題に感心を抱き、団体に所属し活動している人もいます。

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自ら動物の命を奪う行為に対して否定的な意見も多いですが、普段全く狩猟やジビエなど興味の無い人にこそ、体験して欲しいと思っています。体験は財産です。


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〜開催した感想〜

経済活動のアンチテーゼ

今回の参加者は、大人だけでなく、小さなお子さんから学生まで幅広い年齢層だった。特に多かったのは大学生。「何故、参加したのか」を問うと「ディズニーランドに行くよりも、自然で遊ぶ方が楽しいという事に気づいてしまった」という答えが返ってきた。そう言う彼は、携帯と財布を置いてヒッチハイクで冬の東北を旅したり、賞味期限が切れた食べ物を集めて(それだけではないよ)料理をする「モッタイnigth」を企画したり、フィリピンに滞在し、現地人と素潜りしたりと自分が大学生の頃には想像も出来なかった体験をしている。ちなみに、彼は偏差値70を超える一流大学の学生だ。「資本主義経済に対するアンチテーゼです」と言い切る彼は、現代の象徴なのか?それとも、圧倒的なマイノリティなのか。その答えは定かではないが、狩猟のイベントを企画していると、時代に敏感な若者達に出会う機会が多い。モノが溢れ、無限の選択肢がある現代に生きる若者達が、強く、たくましく映った一日だった。

〜最後に〜

今回、写真を提供して下さったのは写真家の幡野広志さん。僕の大好きな写真家だ。言葉なんていらない。見てもらえればその写真の魅力が分かるはず。いつも、ありがとうございます。

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