サラリーマン@イクメン猟師の小川さんプロデュースの「罠シェアリング」で大物が取れたとの連絡が来た。

「罠シェアリング」とは”負担なく””気軽に””楽しく”狩猟をする。「狩猟・猟師はこうあるべき」といった概念を一新し、アウトドアアクティビティの一分野として、老若男女が楽しめる遊びの在り方を目指していくというコンセプト。

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狩猟が解禁される1115日から215日までの3ヶ月、罠猟をみんなで行う。罠の設置から見回り、ビデオカメラのチェックから、猟師のサポート、レクチャーを受けながら狩猟を行うための基礎知識を学ぶ事ができる。獲物がかかったら、免許がないと出来ない行為以外は自分たちで行う。取れた肉はみんなで山分けする。そんな仕組みだ。

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(photo by hatano hiroshi
 


罠猟で大変なのは「見回り」だ。罠を設置して終わりではなく毎日山に行き、獲物がかかっているかをチェックする。餌を補充し動きがない場合は、罠を移動させる必要もある。

罠シェアリングはとても良く出来ており、最も手間のかかる毎日の見回りは地元の猟師にお任せする事ができる。


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(photo by hatano hiroshi
 


狩猟に何となく興味がある、ジビエ料理が好き、サイコパスが好きという単純な動機でも狩猟に関われるため、フィールドの東京都あきる野市まで長時間かけて通っている人もいる。定員はあっという間に満席だ。(猟期しか活動しないので、次の申し込みは今年の秋以降)


今期で2回目を迎えた罠シェアリングだが、今年は解禁日から1ヶ月ほどは獲物の動きがなく、苦戦を強いられていた。


「設置場所が悪いんじゃないか」「餌を変えた方がいいんじゃないか」「おい大丈夫か、つっちー!」という声が飛び交う。

 つっちーとは、見回りを担当している猟師。引きこもりでありニートでもある。(通称ヒキニート猟師)彼は愛嬌があり話好きでもあるが、根は引きこもりだ。大事な時にこもってしまう習性がある。(引きこもりの習性を知りたい方は、こちらのブログへ


猟期も後半。焦りを感じていたその時、いよいよ大物がかかったのだ。

 


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見回りの情報は常にfacebookのグループで管理されているため、リアルタイムに共有される。「大物がかかった!」という連絡にメンバー一同、心踊った。深夜の発見だったため、その場で処理はできず、罠シェアのメンバー数名で翌日の早朝に現場へ。


そこにいたのは、体重約60ー70キロ前後、体調100ー120
cmほどのメスイノシシ。


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(photo by hatano hiroshi

くくり罠に縛られた片足を引きちぎろうと一晩中暴れていたため、足は無残な状態。もう少しで逃げられるところだった。スコップで頭を叩いても、空気銃で打っても全く動じなかったため、最後はライフルでとどめをさす。

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(photo by hatano hiroshi
 

肉質が落ちないよう、すぐに内蔵処理。その後、古民家滝本まで運び他のメンバーが参加しやすい週末まで吊るす。


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そしていざ週末。メンバーが集まり、みんなで解体。



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若い女性も

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もっと若い女性も


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写真家も。



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ふんどし大学生も。


・・・



ん?



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んん??

ふんどし姿の大学生がイノシシを抱きかかえている。

この滑稽な姿はなんだ。

気でも狂ったか。

 

実はこれ、罠シェアプロデューサーの趣味。いや、実験。

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漫画「三国志」の中で、「冬の戦争中にイノシシ肉を食べて身体を温める」というシーンがあったらしく、「本当にイノシシ肉で身体が温まるのか」を検証する実験なのだ。この実験は2016年の冬に実施して検証結果も出たはずだが、もう一度やるという。やはり趣味なのだろう。翌日にデートを予定している大学生から「明日は大事な日なので風邪は引けません」という声があがっていたがお構いなし。 4人の大学生は「大量のイノシシ肉」を得るためにふんどしになることを選択した。 

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人生は、何を捨てるかで決まる。 



彼らは恥じらいを捨て、イノシシ肉を得たのだ。


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もしデートが成功し、結ばれることになったら「イノシシ肉をふんどしで食べると恋愛が成就する」という神話が生まれるかもしれない。プロデューサーはそれを狙っているに違いない。
  


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罠シェアとは、獲物だけでなく、様々な人間の生き様をシェアできるコミュニティなのだ。


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風邪ひかないことを、祈る。


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