来年のことを言うと鬼が笑うと言いますが・・「太平洋3」の次に出るかも知れない(?)ゲームについてと、付け足しで史実の大本営に関してのまとめ記事となります
Q.明治建国記(仮題)とは、「北海道共和国」みたいなゲームですか?

A.それってアドテクノスのゲーム?
だったら全然、似ても似つかないゲームになるよ(笑)
だってスタートが明治元年でエンドは明治100年だもん。
その間、日本をどの様な国家に成長させて行くかをシミュレートするゲームなのだ。
当然、人物も数多く登場する。
惜しくも幕末に早世した人物(小栗上野介や坂本竜馬など)も状況設定次第でゲームに登場させるかも知れない。
経済から学校教育、軍備の充実、外交、貿易。
それら一切をプレイ要素とする新タイプの長期戦略SLGなのだ。

Q.それは構想段階(つまり阿部さんの頭の中にあるだけ)ですか?

A.あぁ、10年も前からこの掲示板で予告し続けているんだけどなあ・・・
最初に発表(発表はこの辺だったけど僕の頭の中ではもっとずっと昔からあった企画だ。外部に発表できる段階まで煮詰まったのが2000年末頃だと思う)したのは2001年6月11日の発言[250]だったっけ。
この時点では戊辰戦争から日露戦争の終了までって話だった。
でもね、戊辰戦争は既に先行作品があるし「革命」と「建国」を同一システムでやるのは難しいでしょ。
だから戊辰戦争の部分を切り捨てエンドを太平洋戦争終了までにするべく企画が変更され2003年2月11日に発言[2475]で発表している。
その後、2010年2月8日にも発言[1083]でも触れていたし取材とかあるたびに「建国ものやりたいんです!」と言い続けていたんだけどな・・・
これまでの間、どれだけ日本建国物のファイルを書き直した事か・・・

企画としてはスタートどころか・・・
プログラムの作成としてはそれどころじゃない。
現在、太平洋3のデバッグとバランス調整でおおわらわだよ。

Q.発売されることになれば、購入者第一号として手を挙げますよ、もちろん(笑)

A.是非、宜しく頼むよ。
建国物は「満州」、「ソ連」、「イスラエル」と色々、アイデアはあるんだけどどれも「事情」が厳しくてとても開発や発売にはもっていけそうもない。
「日本建国記」だっていつになる事やら・・・

Q.しかし明治元年となると、旧幕府軍は劣勢なれど未だ健在
となると、プレイヤーはいきなり旧幕府軍に対して討伐するか、和平を結ぶか、決断を迫られるところからスタートですね?

A.ははは、もっとヤッカイな薩長土肥の不平士族、諸列強、周辺諸国など火種はてんこもりだ。

Q.明治元年から100年となると・・下手すると日本軍が越で泥沼に陥った状態でプレイ終了・・とか?(笑)

A.なんで100年後に「日本軍」がいるの?
「自衛隊」になってるかも知れないでしょ。
越ってベトナムの事だよね。
だったらベトナム戦争の事?
いやあ、世界中から戦争がなくなり素晴らしい将来がやってくる未来図を想像してプレイしてもらいたいもんだなあ。
デザイナーとしては。

Q.ちなみに、1ターンは1ヶ月となるのでしょうか?

A.なんで?

Q. いやあ、総ターン数を考えると、そんなものかな〜と

A.1200ターンもかかったら大変だよ(笑)
でもまあ、詳細についてはヒミツだ。
ちなみにターンの概念が従来とだいぶ違うよ

Q.テストプレイに膨大な時間がかかりそうですね

A.そうでもないよ。
正解が用意してある訳じゃないし展開は十人十色だから。
史実と同じにしかならなくて「歴史を司る神がゲーム展開を修正しようとしてる!」とか「強制力の発動だ!」なんてゲームにするつもりはないもん。

Q.プレイヤーは日本の元首兼各省庁の大臣という立ち位置ですか?それとも各省庁には適材適所で大臣を任命してプレイヤーはそれぞれの大臣に指示を出す、てな感じですかね?

A.特に「何の立場を再現する」といったゲームではない。
それにしちゃ100年は長すぎるからね。
けどまあ、大臣なんかを任命したりするんだから元首といえなくもないかもしれないな。
でも指示を出すより大臣の方がプランをもってきてそれに許可を与えるか否かを選択する事が多くなるだろう。

Q.私としては坂本竜馬を外務大臣に据えたいです。諸外国と粘り強いネゴシエートをしてくれると思うので。

A.通産大臣(農商務大臣もしくは経産大臣と言っても良いが)じゃなくて?
まあ、坂本竜馬はひとりっきりっきゃいないからなあ。
何をさせるかは重大問題だ。
省庁の名前を変更したり統合させたりするのも面白いだろうね。
戦前の内務省みたいな巨大省庁を作ったり大本営を恒久化して国防省(防衛省と言ったっていいけどさ)にしたりしてさ。

Q.ええ〜っ?大本営って臨時組織だったんですか?

A.うん。
当初は重要な戦時のみとして日清、日露の2回、設置されたが日華事変は「戦争」じゃなく「事変」だった為、戦時じゃなくても設置できる事に法律が変わった。
日華事変は太平洋戦争に拡大したので大本営は終戦まで設置され続けた。

Q.すると平時に軍を統括してたのはどこの組織になるのでしょう?やっぱり内閣だったのでしょうか?

A.予算など軍政的には内閣、作戦や訓練など軍令的には参謀本部と軍令部だよ。
でもねえ「軍部にとって気に入らない内閣には陸軍大臣や海軍大臣を入閣させない」って荒業で組閣を阻止できたから軍政的に見ても内閣が「軍を統括してた」なんて言えるかどうか・・・
まあ「誰も軍を統括してない」もしくは「軍が内閣を統括していた」ってのが実情に近いじゃないかな。
すくなくとも1936年に軍部大臣現役武官制が法制化されてから以降は。
じゃあ「陸軍の中で一番えらいのは誰」って事になると・・・
やっぱ参謀総長って事になる。
でもねえ・・・
1931年から1940年までの一番重要な時期に参謀総長だったのは皇族でお飾りだったから実質的には「参謀本部の総意」と言う得体の知れないモノが陸軍を動かしていたのだ。
ちなみに海軍の場合も1932年から1941年まで皇族を軍令部総長にしていた。
困ったもんだね。
若手参謀が群がってミコシを担ぐもんだから中将、大将クラスで理性のある人間が理を説いても皇族の御威光の前には敵わないんだもん。
皇族を参謀総長や軍令部総長に据えたのは軍部大臣現役武官制に匹敵する愚策だったと僕は思うな。

引用元はGS新掲示板発言集[23]の[2212][2213][2214][2215][2216][2217][2218][2219][2220][2221][2222][2223]です