2007年08月23日

お知らせ

 次回から新しいブログへ引っ越すことにいたしました:http://konton88.exblog.jp/

 現在までLivedoorのブログを利用させていただいておりましたが、或る日から突然「Ads by Google」なるものが本文の末尾に付加されるようになりました。このAdsの内容は私のブログの内容と必ずしも整合するものではなく、また削除することもできません。このために上記のExcite-blogへの引越しを決心した次第です。どうぞご了解の上、引きつづき私のブログのご愛読とコメントをお願い申し上げます。

 MIXIの日記へのリンクも新しいブログのURLに変更いたしますので、何ら変更していただくことなく従来どおりお読みいただけますので、よろしくお願い申し上げます。
  
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2007年08月22日

Konton-Cosmology[]:コスモロジーから「悟り」へ

 20世紀も後半に入って,現代宇宙物理学(コスモロジー)は長足の進歩を遂げてきたことを、そしてその結果私たちは宇宙の在り方についてどんな知識を得ることができたかを前回までにみてきました。この最新のコスモロジーを通して得られた知識を活かすことによって、歴代の先哲が苦労してみつけてきた「存在の真理」をわりに楽に、怪しげなこと無しに、「納得」することができることを私は発見しました。

現代に生きている私たちには,宗教的な,或いは哲学的な理解はなかなかとっつき難いものではないでしょうか。「真理」は言葉の論理の世界を遥かに超えたところに有るために,先達が納得した内容を他の人たちに説明しようとしてもなかなか上手く伝わりません。そのために説明文がとても抽象的になったり,宗教的になったり,ひどい時にはオカルト的になってしまったりしたのだろうと推察されます。幸い現代に生きる私たちには科学があります。もちろん科学で説明できる真理はまだまだごく限られたものですが,それでも現代の最先端の物理学の成果をフルに使えば,結構いいところまで「真理」に迫ることができるのです。

沢山の現代物理学の成果の中でも,「宇宙の真理」または「存在の真理」を理解するのに役立つのは,5回にわたってKonton-Cosmologyでみてきましたように、ビッグバン理論とアインシュタインが一般相対性理論から導いたエネルギー方程式です。この2つの知見から、「宇宙の真実―1」と「宇宙の真実―2」を導き出しました。この2つの知識を使って、次回から皆様を「悟り」へご案内します。

[補足]このKonton-Cosmologyシリーズの「序論」で、もコスモロジーと「悟り」の関係について詳しくお話しました。コスモロジーの基本の知識をご自分のものになされた今、もう一度お読みになってみてください。きっと改めて「納得」なさる部分を発見されることでしょう。

 

  
Posted by konton_1937 at 20:57Comments(0)コスモロジー(宇宙学) | 悟り

2007年08月20日

今日の言葉:「凡そ天下の事は増損す可からざれば・・・」

 王充の『論衡』に有る言葉で、語増篇に「凡そ天下の事は増損(ゾウソン)す可からざれば、前後を考察するや、効験自(オノ)ずから列す。自ずから列すれば、則(スナワ)ち是非の実(ジツ)、定まる所有り」とあります。

語増」とは大げさに言うこと、強調するために膨らませて言うことのようです。現代でも政治家や企業家が好むところですね。そんな嘘を平気でいう連中に聞かせてやりたいのがこの王充の言葉です。「大げさに言ったり(自分のやった過ちを)少なめに言ったりしても、真実というものはその前後の事情をよく調べれば明らかになるもので、嘘はつけないものだ」といった意味でしょう。

王充の言っていることは正しいと思えますが、世の中は彼の時代から少しも変わらずに嘘ばかりのようです。嘘をつかなければ権力を維持することはできないし、旨い汁を吸うこともできません。頭の良い手合い(狡賢い奴)や、「親の七光り」に恵まれた手合いが、大手を振って歩き回る世界になってしまいました。格差と言う言葉がそれを象徴しています。王充の言葉が真実であることを証明してくれる人物が出てこないものでしょうか・・・

 

  
Posted by konton_1937 at 21:36Comments(2)人生の知恵 | 悟り

2007年08月18日

脱亜入欧

 まずは次の文を読んでみて下さい。明治時代の文章なので少しばかり読みにくいですが我慢してください。[ ]は私のコメントです;

「その国民[日本人のこと]の精神は既(スデ)に亜細亜(アジア)の固陋(コロウ)[旧弊]を脱して西洋の文明に移りたり。然(シカ)るにここに不幸なるは近隣に国あり、一を支那(シナ)と云い、一を朝鮮と云う。・・・この二国の者共は一身に就()きまた一国に関して改進の道を知らず、交通至便(シベン)の世の中に文明の事物を聞見(ケンブン)せざるに非(アラ)ざれども、耳目(ジモク)の聞見は以(モッ)て心を動かすに足らずして、・・・」

いかがですか?支那(現在の中国)と朝鮮(韓国)の当時(明治時代)の状況について「世の中の(西洋)文明に追いついて行けない」と蔑視しています。

これに続く次の結びの文章はもっと過激になります;

「されば、今日の謀(ハカリゴト)を為すに、我国は隣国の開明を待て、共に亜細亜を興(オコ)すの猶予(ユウヨ)あるべからず、むしろ、その伍(ゴ)を脱して[行動を共にするのではなく]西洋の文明国と進退を共にし、その支那、朝鮮に接するの法も、隣国なるが故にとて特別の会釈に及ばず[特別の配慮は不要]、まさに西洋人がこれに接するの風に従て処分すべきのみ。悪友を親しむ者は、共に悪名を免(マヌ)かるべからず。我れは心に於て亜細亜東方の悪友を謝絶するものなりとまで言い切っています。

貴方は誰の文章だと思いますか?・・・なんと福沢諭吉のものなのですよ![]。あの明治時代の民主主義の代表みたいに言われてきた人です。「天は人の上に人を作らず」なんてしゃれたことを言った、その人なんです。そんな人がこのようにその後の日本を誤った方向へ持って言った元凶の一つになるようなことを公言しているのです民主主義どころか人種差別を正当化するものです。もっともこの「脱亜論」は当時の「興亜論」(一緒に西洋に対抗しようという論)に対する福沢の主張で、中国・朝鮮が旧態依然とした大国主義を改めようとしないことへの対策で、当時の状況から言えば正しい判断だったとする説もありますが、この言葉の使い方など決して妥当なものだとは思えません。こうしたアジア人に対する日本人の人種差別の心はこれが始まりなのでしょうか、それとも伝統的に持っているものが福沢の口を通して噴出してきたものなのか、さらに勉強を続けたいと思っています。

この時代の歴史を年表風にまとめてみましょう:

1853:黒船日米和親条約

1868:明治維新

1880:「興亜論」(後に「大亜細亜主義」と呼ばれる)日中朝対列強の共同戦線を!→→“大東亜共栄圏新東亜秩序

1885:脱亜論(上記の福沢諭吉が「時事新報」紙上に掲載した社説

1894-1895:日清戦争

1904-1905:日露戦争

脱亜論日清戦争・日露戦争に勝利欧州の仲間入りしたと錯覚/自惚れ(増上慢)中国を列強と共に分割朝鮮占領大東亜共栄圏太平洋戦争;といった流れが歴史的な事実ですが、この一連の流れを皆様はどう解釈して、これからの日本の進むべき道をどうお考えになるでしょうか・・・

[] 引用した文章は、明治18316日付けの「時事新報」という新聞の社説として掲載されたものです。もちろん福沢諭吉の署名があるわけではないので、彼が書いたものという確証は無いのですが、現在では間違いないものとされています。新聞の社説ということで論調も過激になり、少し割り引いて読まないといけないのかもしれませんが、「それにしても」というのが私の感想です。なんだか時代の流れに乗ってしまったという感じで、とてもインテリゲンチャーの文章とは思えません。

 

  

2007年08月16日

Konton-Cosmology[ティー・タイム]:コスモロジーの参考書

 最新の宇宙物理学を学ぶとなるとなかなか大変ですが、Konton-Cosmologyに必要となる知識を得るためならば、専門知識は不要です。必要なものはほんの基本的な最近の宇宙物理学の成果(事実)と、それによって宇宙の在り方をイメージする力だけです。感性といっても良いかもしれません。

最先端の宇宙物理学を数式なしで紹介してくれるのが次の参考書で、最近の宇宙探査機の成果まで含まれていてお勧めです:

           杉山直著、「宇宙 その始まりから終わりへ」、朝日新聞社

難しいところは飛ばし読みしていただいて結構です。

他にお勧めのテキストをご存知の方はぜひコメントで教えてください。

 


  
Posted by konton_1937 at 20:06Comments(2)コスモロジー(宇宙学) | 悟り

2007年08月14日

今日の言葉:「夫れ小惑は方を易え、大惑は性を易う」

 これは『荘子』駢拇篇の言葉です。読み仮名をつけておきましょう:「(ソ)れ小惑(ショウワク)は方(ホウ)を易()え、大惑は性を易う」。だいたいの意味は、「小さな惑いは方角を間違えさせるだけだが、大きな惑いは人間としての本質を見失わせてしまう」といったところでしょうか。惑いの最大の原因は「欲望」や「自我」でしょう。

この文に続いて荘子は「何を以ってその然るを知るや(何故そう言えるのか)」と自問し次のように自答しています。「小人は則ち身を以って利に殉じ、士は則ち身を以って名に殉じ、大夫は則ち身を以って家に殉じ、聖人は則ち身を以って天下に殉ず」と。「人はそれぞれの立場によって利益や名声や、家名や天下のために頑張った結果、人間として本質を犠牲にしてまう」ということです。これは現代においても少しも変わっていませんね。いや、ますますひどくなってきているのではないでしょうか。破廉恥といってもよいほどに・・・

その結果どうなるかまで次のように言っています。「上は日月の明を悖(オオ)い、下は山川の精を爍()き、中は四時の旋(ウツ)りゆきを堕(ヤブ)り、惴耎(センセン)の虫、肖翹(ショウギョウ)の物も、其の性を失わざるは莫()し。甚だしきかな、知を好むの天下を乱すや。」(『荘子』胠篋(キョキョウ)篇)――公害のために空は暗くなり、森林は焼き尽くし河川は汚れ、四季はめちゃくちゃになり、地上の生き物でその本性を失わないものは無い。なまじっかの知識が世界を限りなく破壊してしまう。・・・荘子は今から2,300年も前に、現代の環境問題の全てを的確に預言しているではありませんか。やはり人類の知恵は少しも進化していませんね。

 

  
Posted by konton_1937 at 20:26Comments(0)人生の知恵 | 悟り

2007年08月12日

Konton-Cosmology[后蓮П宙の真実の復習

 前回まで見てきましたようにビッグバン以来宇宙は膨張を続けながら、物質的に複雑化の道をたどり始めます。これがいまだに続いています。その複雑化が地球上でたまたま高分子にまで進み、それが有機化合物を経て、ついに「生命」の段階まで進んだのです。

これがKonton-Cosmologyにとっての第5のキーです。宇宙は誕生以来一刻も休むことなく変化し続け、その変化は常に複雑化の方向に進んでいるということです。

宇宙の始まりから一気にKonton-Cosmologyの本質に迫ってしまいました。今までに5つのキーをお話してきましたが、Konton-Cosmologyにとって重要なのはそのうちの2つです。この2つのキーが「悟り」への道標(ミチシルベ)なのです。次回にいよいよそこら辺のお話をしましょう。

宇宙の真実―その1=物質はエネルギーの在りかたが、遍在から偏在に変わったもの

宇宙の真実―その2=宇宙は変化し続け、その変化は常に「複雑化」の方向に進んでいる

この変化ないし複雑化を「進化」と捕らえるのは人間のエゴです。宇宙は「ニュートラル(中立)」なのです。進化も無く、退化も無いのです。有るのは「変化」のみです。これについては次回にお話しましょう。いよいよ次回からCosmologyから「悟り」への第一歩のスタートです。

 

  
Posted by konton_1937 at 19:57Comments(0)コスモロジー(宇宙学) | 悟り

2007年08月10日

国という字

 旧漢字では「」。『漢字源』によると、古代中国では、中の「」だけで四方を枠で囲んだ領域(=国)を意味していたようです。「戈」は2本の杭を表すとする説と、武器(ほこ、当用漢字では矛と書くが,戈とは形の違う武器)を表すという説とがあるようです。どうも後者の方が現代の私たちにはよりしっくりくるようですね。この「或」に後にさらに念を押して外側を城壁「口」で囲んでクニとしたのでしょうか。

クニには「」という字も使われます。右側のコザトヘンは「阜」と同じで「盛り土」を意味する。左側は「ホウ」という発音を表していて、「盛り土をして壇をつくり、その上で天使や諸侯が神々に領有を宣言したその領域」とあります。

なんだか「邦」の方が神に誓うだけあって、支配者としてそれなりの誠意というか謙虚さが認められるような気がします。「国」のほうは一方的に囲いをつくったり、武器で囲んだりしてどうも物騒な感じがしませんか。より近〜現代的とでもいうのでしょうか。人間は文明を発達させて、より「自己中」になっていくのでしょうか。どうも墨子がいうように、文明というのは人間の欲望の産物のようですね・・・

 

  
Posted by konton_1937 at 11:29Comments(2)人生の知恵 | 悟り

2007年08月08日

スウェーデンの14倍のことができるのでは?

 PISAOECDによる世界の生徒の学習到達度調査、Programme for International Student Assessment)の結果フィンランドが世界第1位で、日本は「学力低下」を示しました。詳細な分析はここではおくとして、私から大学生の学力をみていてもその学力は惨憺たるものであることは間違いありません。特に思考力(自分で考え自分で判断する力)はどうしようもないところまで低下していると考えざるを得ません。(もちろん100人が100人ともというわけではありません。中には抜きん出て優れた学生もいますが数パーセント以下でしょう。) そこでフィンランドなど北欧の教育のシステムを調べてみると、なるほどと頷けることが沢山あることが分かります。教育システム、そしてそれを支える社会システムが日本とは全く違います。

北欧諸国にできてなぜ日本でできていないのか。突き詰めていくと結局は、国の総人口の違いが浮かび上がってきます。人口の大きな差から北欧システムを日本に導入するのは容易では無,ひょっとすると不可能かもれないと思ってしまいます。しかし、ふと発想を逆転してみました。

日本の人口12800万人,スウェーデンは90014です。スウェーデンは人口が少ないから,国を維持するために落ちこぼれを出すわけにいかない全人口をフルに活用しなければならないことは明らかですあの広い国土に総人口がたったの900万なのです。東京都の人口よりも少ないのです。フィンランドにいたっては2002年の統計で520万人しか居ないのです。これでは一企業を維持するだけでも大変です。日本は切り捨てごめんで,どんどん篩に掛けて使い物にならない者は切り捨てていく。使わなくてもかまわないのですいかにエリートを選び出して教育するかだけを考えれば済むのです

と,考えてきましたが,日本はスウェーデンよりも14倍の人材を育てることに成功すれば,スウェーデンができたことの14倍のことができるはずです。これは不可能ではないはずです教育システムの大改革を断行すればできるのではないでしょうか。差し当たりスウェーデンのシステムの14倍版を設定してみて,結果を見ながらそれに必要なモディファイを行うという形で進めてみてはどうでしょうか?この方向で北欧の教育システムをもう一度というか一段と具体的に深くスタディしてみて,具体的な政策をつくってみようではないですか。

なにしろスウェーデンに較べて日本は問題だらけです国家として破綻寸前です。なにしろ国民と政府の間の信頼がゼロになってしまっているのですから。文化レベル,歴史レベル,国民の意識レベルから変えていかなければならないのですから,いくら人材居たって多すぎることはありません。スウェーデンの14倍で丁度よいくらいでしょう

ということは,やはり教育の大改革からスタートしなければなりません。そのための社会システム,政策など・・・うーん頭が痛くなりそうですねどなたか良い知恵を提供してください。

 

  

2007年08月06日

今日の言葉:「釈迦といふ いたづらものが世にいでて おほくの人をまよはすかな」一休

 一休らしい辛らつな言葉ですね。でもこれも真実だと私は思います。釈迦ばかりでなくキリストにしても、宗教上の偉大な人物が出ると、その後継者たちが寄ってたかってめちゃくちゃにしてしまいます。多くの人を迷わせているのは釈迦本人ではなく、後継者たちでしょう。一代目の弟子たちは直接の指導を受けているからまだしも、年月を経るにしたがって段々怪しくなっていきます。あんまりひどくなるとまた偉大な人物がでてきて改革を行ってその時代に必要な教えに変えたりします。釈迦自身が当時のバラモン教への改革として新しい教えを展開したものと考えられますし、イエス当時の腐敗したユダヤ教への改革であったし、ルターのキリスト教の宗教改革はまたそれを改革せざるを得なかった。日本でも法然の浄土教がそういう意味を持っていると思います。このように何度も改革が行われますが、それもまたおかしくなる。「馬鹿は死ななきゃなおらない」という言葉がふと頭をかすめて行きます。

このように後継者が悪いのですが、一休にすればその大元の原因は皆宗祖ではないか、ということで彼らを揶揄しているわけでしょうね。

それにしても現代の仏教もキリスト教も、真実を伝える力(人々を悟りに導く力=幸せにする力)が無くなってしまっていますね。葬式仏教や幼稚園・駐車場など、商売人顔負けの実業家になってしまっています。キリスト教も大同小異でしょう。人間の心が荒んできているのは日本だけではないでしょう。心の外の世界では環境破壊が深刻化し、人の心の中ではソドム化が着実に進んでいます。今一休が生きていたらどんな詩を作ることでしょうか・・・

 

  
Posted by konton_1937 at 17:47Comments(0)人生の知恵 | 悟り

2007年08月02日

権力と悟り――真実を語り合うには

 日本の将来、世界の平和を本気で話し合うためには、それぞれの立場への執着を捨ててかからなければなりません。自分が現在保有している地位とか権力を一旦脇においておくこと、すなわちエゴを捨てること、ここからスタートしなければならないのではないでしょうかところが現実には、世の中をリードするべき立場にいる人ほど執着こだわりが大きく、それに支配されてしまっています。だから真実を話すこと、真実をベースに話をすることができていません。これでは真実に一歩たりとも近づくことはできないことになってしまいます。学者ですら、自分の説が正しいとしてそれに捉われています。歴史から何を学ぶかがまさにそのよい例です。客観的に議論をしているようで実は自分の考えを主張し、補強しているに過ぎない場合が多いのです。歴史に客観解釈」な有り得ないことがわかっていないようです。宗教家も同じです。もし執着がないとしたら何故かくも沢山の異なった宗教があり、同じ宗教の中に宗派なるものが存在して互いに争っているのでしょうか。みんな執着であり捉われにほかなりません

私にとって、とらわれを捨てるベースはコスモロジー(宇宙学)でした。宇宙の在りようを知ることで自分の在り方を知ることができるのです。このようにコスモロジーそのものに価値があるのではなく、コスモロジーをツールとして真実を知り、それによって執着から自由になれるです

とらわれから自由になるために、ひとそれぞれのツールを持てばよいのですそれをそれぞれの人生の中で発見するのです。出会いと言ってもよいでしょう。ただ多くの場合そのつもりでツールを発見したのはよいのですが、今度はそのツールに捉われてしまうひとが多いようです。「此れこそ唯一の真実だ」とか、「これこそが最も有効な悟りへの道なのだ」などと、権威ぶって他の人に押し付けたりすることになります。ひどいのは教祖様になったりします。いい迷惑です。・・・「馬鹿は死ななきゃ治らない」ということなのでしょうか

「悟り」とは、一切の捉われから自由になることですそういう人どうしで、て真実を語り合いたいものですね。

 

  
Posted by konton_1937 at 12:21Comments(0)人生の知恵 | 悟り

2007年07月30日

Konton-Cosmology[検蓮物質の生成

 前回お話したように、宇宙の膨張にともなってエネルギー密度が下がっていきます。それに従ってエネルギーの一部が物質という形をとり始めます。素粒子からはじまり、温度が下がるに従って、それがやがて電子とか中性子陽子のかたちをとるに至ってようやく普通の意味の物質(それぞれ特有の質量を持っている)になっていきます(陽子と中性子ができたのがビッグバンから1万分の1秒後で、温度が約1兆度の時)。さらに温度が下がるに従って(約1分後の10億度のとき)、陽子と中性子が結合し始めて原子核ができ始めます。ヘリウム、リチウム、ベリリウム、・・・といった原子核です。

さらに膨張が続き、ビッグバンから10万年ほど経ったときにようやく宇宙は1000度ほどまで冷え、原子核と電子が結合されるようになります。元素の誕生です。最初にできた元素は最も単純な形をした水素元素です。1個の陽子と1個の電子から1個の水素ができました。次にヘリウム、リチウム、ベリリウム、・・・とより沢山の陽子と中性子と電子が組み合わさって、より複雑で重い元素ができていきます。

最初は軽い元素ばかりですが、それらが引力で引き合い、徐々に大きな塊へと成長していきます。原始銀河の誕生です。塊が巨大になるとその中心部の圧力は高くなり高温となり、核融合反応が始まります。そしてさらに重い元素が作り出され、このプロセスで鉄までが作られたのです(物理学的な正確さに捉われないで、大きな変化だけを述べました)。

鉄より思い元素は、核融合反応ではなく、いわゆる「超新星爆発」のエネルギーによりますが、ここではその詳細は割愛します。このようにして星の生成〜爆発によって現在宇宙に存在するおよそ100種類の元素が作られました。私たちの地球も例外ではなく、これら100種類の元素で作られています。当然のことですが、私たち人類の身体も、これらの元素を使って作られているわけです。

物質の生成の歴史を宇宙カレンダーで整理しておきましょう;

素粒子の生成

陽子と中性子の生成

原子核の生成                                        1月1日0時1分

軽い元素(原子核+電子)の生成        1月1日0時14分35秒

銀河の誕生                                            11312

重い元素の生成                                   114742分頃から

地球の誕生                                             8月31日(46億年前)

地球上での生命の誕生                          921日(38億年前)

人類(ホモサピエンス)の誕生                12312348分(30万年前)

これらを見ても、宇宙は変化し続けていて、その変化とは「複雑化」そのものであることが分かりますね。これは前回述べました第4のキーを現象面としてみた宇宙の本質です。これを第5のキーとしましょう。これは「悟り」への道としてとても大切な「宇宙の真実」です。

なぜ宇宙は変化し続け、それも複雑化の方向をとるのでしょうか。それは宇宙が「膨張」し続けていること、それに伴ってエネルギー密度が下がっていくからです。膨張こそが宇宙の在り方を決めているのです。膨張するとエネルギー密度が下がることは容易に理解できますね。エネルギー密度が下がるということは、宇宙の平均温度が下がるということです。温度が下がると複雑な構造を持つものも安定に存在することができます。温度が下がると水が凍って氷になることからイメージしていただけるのではないでしょうか。

 

  
Posted by konton_1937 at 09:47Comments(4)コスモロジー(宇宙学) | 悟り

2007年07月27日

今日の言葉:「民無信不立(民は信無くば立たず)」論語・顔淵第12-7

 弟子の子貢の政治の心得についての質問へ孔子は次のように答えています。とても興味深いやりとりですので全文を引用しておきます:「子貢(シコウ)、政(マツリゴト)を問う。子曰く、食を足(タ)らわし、兵を足らわし、民にこれを信ぜしむ。子貢曰く、必ずやむを得ずして去らば、この三者においていずれを先にせん。曰く、兵を去る。子貢曰く、必ずやむを得ずして去らば、この二者においていずれを先にせん。曰く、食を去る。古(イニシエ)よりみな死あり、民、信なければ立たず。)

意訳してみす;子貢「政治の要諦はなんでしょうか?」―孔子「食料の確保と、軍事力の保持、そして民衆の信頼を得ること」―「この3つのうち一つをあきらめなければならないとしたらどれですか?」―「軍事力だ」―「さらに一つをあきらめるとすると?」―「食料だ。人間は死ぬものだ。しかし、民の信頼を失ったら国は滅びる。」

いかがでしょうか。現在の日本では、軍事力は十分ですが、食料自給率はとても独立国とは言えないレベルですし、孔子が最も大切だと言っている「民の信頼」はゼロ状態ではないでしょうか。孔子の重要度の順序からみるとちょうど逆になっていますね。日本のトップの政治家は『論語』も知らないのでしょうか?それとも「論語読みの論語知らず」なのでしょうか・・・

 

  
Posted by konton_1937 at 06:53Comments(0)人生の知恵 | 悟り

2007年07月25日

性善説と性悪説

 性善説と性悪説、どちらが正しいか? 古来からの課題ですね。中国では儒教の基本概念です。そもそもこの「性善説」という言葉は孟子が最初だと聞いています。性悪説といえばですね。西洋での性善説は、ソクラテスプラトンに始まってカントにいたるといったところでしょうか。

性悪説のほうはどうでしょうか。まず頭に浮かぶのはキリスト教における「原罪」の考え方でしょう。旧約聖書でも、幾度も神によって人間は試され、また何回もご破算的な処置が行われています。アダムとイブの楽園追放から始まって、ノアの箱舟もソドムとゴモラの町の徹底破壊そうした例です。

私自身は「どちらでもない」と考えています。ニュートラルだと思います。そもそも宇宙には善悪も美醜もありません

東洋の輪廻思想や、キリスト教の原罪の考え方にはどうも馴染めません。そもそも死後の世界などというものは考えようがありませんし、いくら議論してみても死後の世界があるかないかなどは証明する方法がありません。それに人間の心はDNA(身体の設計図)には含まれません。脳の能力(しゃれではありません)にしてもいわゆる「本能」と呼ばれる能力以外のものは後天的に得られるものでしょうから、DNAには関係ないといえます。

私たち人間の能力は、本能を除いて、全て後天的に得られるものだと思います。別の言い方をすれば、生まれたての赤ん坊は、白いキャンバスのようなもので、生まれてからいろいろな絵柄が書き込まれていくのでしょう。誕生後の環境がいかに大切かということです。広い意味での「教育」いかんで全てが決まるのです。ただ、環境が良いとか悪いとか言っても、普通の意味での良い悪いとは少し違うもののようです。逆境に育った子供が、偉人になった例は沢山あります。ダメ親父の子供が、父親を反面教師として立派な人間になることはよくあることです。ですからどんな環境が良いとか悪いとか簡単には決められませんが、個人の能力や性質が後天的に決まるだろうことは否定できないと思います。

社会の動きを観察してみますと、良い人間と悪い人間がいることは明らかです。現代社会では、リーダーの立場にいる人間たちが悪いことをすることが頻繁に観察されます。いわゆる「育ちの良い」人たち(親の七光りでリーダー的な立場ある人たち)であるにもかかわらず悪いことをするのはなぜでしょうか。原因は単純で、「権力」と結びつくことです。「善い性質+権力=悪い性質」という方程式が成り立つようです。社会のリーダーとして権力は必要です。問題は、一旦手に入れた権力への執着なのです。執着がその人を善人から悪人へと変えてしまうのです。怖いですね。今の世の中のように、「競争」をベースに社会が動いているとどうしても執着が強く前面に押し出されてきます。一旦手に入れたものを失うことへの恐怖が執着にほかなりません。

国家を運営していくにはどうしても権力は必要です。ですからよい社会を作るためには、権力を持つ立場になっても「善い性」を失わない人間を育て、その人を政治家(権力を行使する人間)に任命することです。そうした人間を育てる教育システムと、そうした能力を持った人を発掘するシステムが必要なのです。

歴史が教えるところによれば、近代になって西洋で啓蒙思想が生まれ、それによって近代民主主義が発達してきました。それは個人主義をベースにしています。18世紀以降、それは紆余曲折を経て20世紀前半までは一応旨く機能してきたかに見えます。しかし20世紀後半(それも1980年代辺り)からそれが怪しくなってきて、21世紀の今、もう破綻状態になってしまいました。人権は無視され、あらゆる意味で格差は拡大するばかりです。これらの問題のよってきたるところは、すべて上の方程式が示していると思います。

そこから脱却するためには、個人の善性を育てる教育しかありません。その教育のベースになりえるのが「東洋の思想」です。ただ東洋の社会のシステムでは没個性がベースになりますから、これは取り除かなければなりません。そのためには、「権力への執着から自由であり続けられる人間」を目標にした教育が必要です。そうした教育システムを新たに開発しなければなりません。

そうした教育が実現したとしても、それが社会を変える効果が出るまでには3050年かかります。それまでの期間は対処療法的な対策を実施しなければなりません。その方法は有るのです。100%の情報公開監視のシステムです。完全に透明な政府を作ることと、政治や役所のやっていることを常に監視しているシステム(スウェーデンのオンブズマン)を導入することです2007/5/85/10の私のブログをご参照ください)。これが整えられれば、権力を握った人間が、それを悪用するのを最小限に抑えることは可能になるでしょう。

 

  

2007年07月23日

今日の言葉:一休の詩

 おなじみの一休道歌水鏡)に夜もすがら仏のみちをたずぬれば、わが心にぞたずね入りぬるという詩があります

いつもの一休の毒舌やジョークを含まない素直な詩ですね。仏法を知るために徹夜でお経を読み漁ってみたが、結局は自分の心の中に発見することになった、といったところでしょうか。

生意気な言い方に聞こえるかもしれませんが、私もこの歳になると一休の体験に素直に何の無理もなく同感できるようになりました。もっとも一休と違って私は「夜もすがら」どころか、私は人生のうちの50年くらいを費やしたでしょうか・・・。みなさまはいかがですか?

 

  
Posted by konton_1937 at 12:25Comments(0)人生の知恵 | 悟り

2007年07月21日

今日の言葉:「身から出た錆」

 この言葉は説明するまでも無く皆さんよくご存知の言葉ですね[]。近頃は錆びだらけのまま平気でいる人が多いのではないでしょうか。とくに世のリーダー足るべき人間が錆びだらけになってしまっています。政治屋の軽薄な発言、政治資金の不正使用・不正流用、談合、天下り等々、いろいろな色の錆が社会を覆ってしまっています。連日のTV報道がそれを目に見える形で暴露していますが、一向に減る様子が伺えません。

この「身から出た錆」という言葉は、本来「自業自得」と同じような意味で、悪い行いは結局は自分に却ってくる、ということのはずです。しかし、今の世の中では、上に書きましたように、悪い奴らが錆びだらけになって、その錆を世の中に撒き散らしています。その錆をかぶった人たちは大変な迷惑をこうむっているのです。その一つの例が「ワーキングプア」です。働こうと思っても働く機会が与えられない、僅かな収入でその日暮しに追い込まれてそこから脱出できない、将来の希望は全く持てないのです。これは小泉や安倍などが、「努力すれば報いられる社会」などと奇麗事を言っていたが、実態は個人の努力で何とかなる社会から完全に逸脱してしまった弱肉強食の競争社会になっているということです。口で奇麗事をいう輩ほど錆を社会にばら撒いているというのが現状ではないでしょうか。

[]この「身」は「刀身」のことです。刀の手入れを怠れば刀は錆びて使えなくなってしまいます。普段の手入れ、自分を磨くことを怠る人は、使い物にならなくなってしまいますよという警告でしょう。

 

  
Posted by konton_1937 at 16:05Comments(0)人生の知恵 | 悟り

2007年07月19日

Konton-Cosmology[]: エネルギー・質量保存則

 前回、極微の粒状態からビッグバンといわれる膨張が始まったということをお話しましたが、ビッグバンの後も宇宙は膨張を現在まで続けてきました。それはなお続いていくでしょう。

膨張するということはどういうことでしょうか。超超超・・・高温状態で始まった宇宙はエネルギーだけの世界でした。しかし膨張が続くにしたがってそのエネルギー密度が下がって(=温度がさがって)きます。エネルギーの一部が物質という形を取り始めます。エネルギーと物質は本来同じもので、表れ方(存在の形)がことなるだけなのです。このことはアインシュタインの特殊相対性理論から導き出されることなのです。E=mC2で、いわゆる「エネルギー・質量保存則」です。ここで、Eはエネルギー、mは物質の質量、Cは光の速度で、ここではEとmを等価で結びつける比例係数です。宇宙の存在の仕方という真実がこんなシンプルな方程式で表されるのです。いかがですか、物理学の世界って美しいでしょう。アインシュタインは常々言っていたそうです、「物理学の方程式は美しくなければならない。また、そのはずだ」と。奇しくもこれは私が「悟り」で得た結論と同じものです;「真理はシンプルなものだ」と。

この法則はKonton-Cosmologyにとっては一つのとても大切なキーになります(前回第1のキーとして紹介しました)。宇宙の存在の真実を表しているからです。宇宙の存在の本質はエネルギーなのです。エネルギーとしての実際の在りかたも多種多様(熱エネルギー、振動エネルギー、物質の運動エネルギー、電磁気エネルギーetc)ですが、もう一つの在り方として物質というものがあることをこの法則が教えてくれているわけです[]

物理学の話に戻ります。光の速度はおおよそ一秒間に30万キロ。ぞくに「1秒間に地球を7回り半」といわれる速度です[]。数字にしますと30万キロは300,000,000 m/s)で、これの2乗は9×10の16乗というとてつもない数字になります。エネルギーが物質に変換されると膨大な量のエネルギーが無くなるということです。逆に物質がエネルギーに変換されると膨大なエネルギーが発生することになります。これが「原爆」という恐ろしい武器の実体です。飛行機で運べる大きさのものが、あの広島や長崎で起きたべらぼうな破壊力を生んでしまったのです。

閑話休題、宇宙に充満していたエネルギーの一部が物質の形に変わったということは、「遍在(あらゆるところに均質に存在)していたエネルギーが、限られた空間に偏在(局所的に存在)することになった」ということです。別の言い方をすれば、エネルギーが局所的に「安定した」ということです。「おとなしくなった」と言ってもよいでしょう。このようにエネルギー・質量保存則は「物質はエネルギーの在りかたが、遍在から偏在に変わったもの」と、Konton-Cosmology流に言い換えることもできます。これは前回の第1のキーと第3のキーを合わせたものですが、あらためて第4のキーとして押さえておいてください。

[]最近の宇宙観測から、宇宙にはダーク・エネルギーなるものが存在していることが分かってきました。宇宙が膨張し続けている事実を説明するためにはどうしてもこのダーク・エネルギーの存在が必要らしいのです。当然ダーク・マター(暗黒物質)も存在することになります。「ダーク」だとか「暗黒」などの言葉を使うと何だか宇宙の暗黒部分を示すSFみたいに響きますが、物理学では「観測にかからない」という意味で使われています。

[]こんな凄い速度をどうやって測定したのでしょうか。歴史的に最初に光の速度も有限だと主張し、実際に測定しようとしたのは例のガリレオ・ガリレイ(Galileo Galilei)です。もっとも彼の実験は残念ながら失敗に終わってしまいました。では、最初に光の速度を実測したのは誰で何時のことだったのでしょうか?知りたくなりますよね。ぜひご自分で検索してみてください。「光速度」のキーワードで試してみては・・・?

 

  
Posted by konton_1937 at 14:17Comments(2)コスモロジー(宇宙学) | 悟り

2007年07月17日

今日の言葉:「砂上の楼閣」

 近頃世に流行るものの一つに、「虚業」があります。ホリエモンがその典型的な例で、いわゆるマネーが支配する世界です。金が金を生む世界です。一昔前には、お金は「実業」のためにありました。資金としてのお金でした。この資金集めのための一つの方法として「株式」が発明されました。あくまでも事業のための資金集めとしての「約束事」でしたが、いつの間にかお金がお金を生むようになり、それが経済のグローバル化により世界規模で経済を支配するまでに育ってしまいました。いくら育ってもお金はお金で、いくらお金を貯めても何も生み出しません。これを「虚業」と言います。「砂上の楼閣」です。それがさらに「進化」して世界を完全に支配したとき、バーチャルな世界が出現するのでしょうか。リアルな世界とバーチャルな世界の境界線が無くなったとき・・・考えるだけでも怖気立ちますね。

ときに、この言葉「砂上の楼閣」の原典をご存知ですか? 新約聖書のかの有名な「山上の垂訓」の一節に出てきます。マタイによる福音書第7章24〜27に次の文章があります:「それで、わたしのこれらの言葉を聞いて行う者を、岩の上に自分の家を建てた賢い人に比べることができよう。雨が降り、洪水が押し寄せ、風が吹いてその家に打ちつけても、倒れることはない。岩を土台としているからである。また、わたしのこれらの言葉を聞いても行わない者を、砂の上に自分の家を建てた愚かな人に比べることができよう。雨が降り、洪水が押し寄せ、風が吹いてその家に打ちつけると、倒れてしまう。そしてその倒れ方はひどいのである」。

いま私たちは、昔と変わらないつもりで地上にいろいろなものを積み上げています。そして地上は昔のままに確りとした岩でできていると思っているのではないでしょうか。しかし私たち人類は、ほとんどの岩を文明の名の下にみんな打ち砕いてしまいました。地上に今有るのは砂ばかりです。そのことにいつ気が付くのでしょうか・・・

 

  
Posted by konton_1937 at 21:16Comments(0)人生の知恵 | 悟り

2007年07月15日

自分の身体は自分で作っていると錯覚していませんか?

 まず基本的なところから考えて見ましょう。あなたの身体自分で作っているのでしょうか? 或いは人の身体を工場またはどこかの研究所で作ることができますか?答えは明らかにNOですね。ロボット工学も大分進歩してきましたが,まあ阿波踊りができるようになったのが関の山で,思考能力にいたってはお話になりません。では貴方の身体はどうやって作られたのでしょうか?母親の卵子が父親の精子を受精して,そこから全てが始まったのでした。たった個の細胞が分裂を繰り返すことによって今の貴方の身体が出来上がっているのです。小学生でも知っていることですが,なかなか普段実感できないことでもあります。たった1個の細胞から約100兆個という数の細胞まで分裂して貴方はできあがっているのです。

ではその細胞を作るための材料はどこから手に入れているのでしょうか?あなた自身が何処からか買ってきて、身体の必要な部分に嵌めこんでいるのでしょうか?NOですね。全ての材料は口から(気体は鼻からも,そしてごく僅かですが皮膚からも)補給しています。食べるという行為がそれです。胃で消化して,必要なものだけを腸壁から吸収し,血液に載せて必要なところへ運び,一部は早速新しい細胞の製作に使われるか,直ちに肺から血液に乗せられて運んで来られた酸素と化学的に反応させることによって活動のエネルギーにする。今必要でないものは脂肪などに化学的に変化させて蓄えられる。このように全ての材料は外部から補給され,一旦身体に取り込んでしまえば貴方は(意識的には)何もしないのに必要なことは「自然に」なされているのです。何もしないのに立派に(?)に成長してきたのです。

食べ物は人間が作っているではないか,と考えますか?良く考えてみてください。田畑で人間が作っているように見える米や野菜だって,人間がしていることは「野菜たちが育つのを手伝っているだけ」で,本質的なことは何もしていないのです。必要な元素から直接野菜を工場で作ることができますか?これもNOですね。肉でも同じです。家畜に与える餌にしても,今みたように人間が作っているのではありません。肉をいきなり工場で製造することはできません。大豆などの植物繊維から「肉もどき」を作ったりしますが,これだって大豆の繊維をちょっと変形しただけのものです。

動物は植物がなければ生きていけません。その植物は,地下から元素を吸収して身体を作っているのです。それらの元素は全て宇宙が作ったものです。地球上にある全ての元素は他の天体や宇宙空間にあるものと全く同じものです。それも宇宙全体を探しても100種類に満たないのです。

簡単に見てみただけでも、このように私たち自身がやっていることはなにもありません。「自然(宇宙)に生かされている」のです。時には、こうしたことを思い出してみるのも悪いことではないと思うのですが、いかがでしょうか・・・

 

  
Posted by konton_1937 at 14:27Comments(2)人生の知恵 | 悟り

2007年07月13日

Konton-Cosmology[]:始まったばかりの宇宙はどんな様子だったのでしょうか。

 前回お約束したように、しばらくはKonton-Cosmologyの理解(宇宙の在り方を理解する)ために必要なことを、宇宙物理学の観点から要点をお話します。全部を理解する必要はありません。むしろ自分流のイメージで掴んでいただければと思いますので、どうぞ気楽に読み流してみてください。

宇宙のそもそもの始まりは、米粒よりも遥かに小さいエネルギーの粒であったそうです(正確に言いますと、なんと直径10のマイナス34cm!もちろん電子顕微鏡でも見えない大きさです)。湯川博士が素粒子の世界の話で「極微(ゴクミ)の世界」という言葉を使っていましたが、まさにこの世界ですね。現在の宇宙の全エネルギーがこの大きさに凝縮されている状態なんて想像できますか? 超超超・・・高温状態ですよね。エネルギーしか存在しない世界です。このことはKonton-Cosmologyのキーの一つです。宇宙の存在の本質はエネルギーそのものだということです。これを覚えておいてください。

宇宙の始まりに存在していた小さなエネルギーの粒が、なぜかしら急激に膨張を始めたのです。これがご存知「ビッグバン(big bang、大爆発)です[注1]。 何故そんなことが言えるのでしょうか? 「見て来たような嘘」なのでしょうか。いいえ、現時点でのいろいろな宇宙観測の結果から、宇宙が膨張を続けていることが分かってきました。それを映画のフィルムの逆回しのように時間を逆に進めて推測していくと、ついには点にならざるを得ません(実際にはそれほど単純ではなく現代物理学の知見をフルに活用しての推測ですが)。点になってしまう時間は137(±2)億年前です。

ビッグバン以来、宇宙は膨張し続けて現在に至っています。このことが第2のキーになります。膨張することにより当然の結果としてエネルギー密度が下がってきます。これによってエネルギーの一部が物質化します(第3のキー)。素粒子の誕生など細かいことは省いて、私たちの日常的な感覚から物質と言える水素原子核が誕生したのが、宇宙の始まりから10万年後とされています。引き続いて軽い元素が生成されていき、それらが重力によって引き合って塊となってゆき、1千万年後に原始銀河が形成されました。星々の誕生です。宇宙カレンダーで言えば11日の午前6時頃のことです。

Konton-Cosmologyの3つのキーをまとめておきましょう:

第1のキー=宇宙の存在の本質はエネルギー

第2のキー=宇宙は膨張を続けている。それに伴ってエネルギー密度が下がり続けている(=温度が下がってきている)。

第3のキー=物質は一部のエネルギーが変化したもの。

[注1]少し細かい話をしますと、ビッグバンの前にインフレーションという現象が起きていて、はじめに直径10のマイナス34cm(究極の粒子である素粒子よりも小さい)だったものがこのインフレーションによって直径1cm以上にまでなり、それからビッグバンに続くということだそうです。(インフレーション・モデル)

 

  
Posted by konton_1937 at 17:46Comments(2)コスモロジー(宇宙学) | 悟り