恋愛のカリスマとして多数の著書を持つ梅田みかさんに「婚トレMAGAZINE」が話を聞きました。
■草食系男子時代について
-今は女の子がすごく上手にお膳立てしてあげないといけない
今、女の子は本当に大変だと思います。草食系男子と言われていますが、実際に今の二十代の男の子たちを見ると「これは手がかかるな…」と感じる部分は多々あります。簡単に言うと、私が若い頃は「何とか一回お願いします!」みたいな男性ばかりだったですけど、今はそんな人はなかなかいないですよね。
昔なら一瞬ですんだことが、今は女の子側がテクニックを使って誘導して、それで一ヶ月くらいしてからやっと、という感じ。しかも女の子があからさまなアプローチをするとまたひいてしまうから、すごく上手にお膳立てしてあげないといけないんです。
まず、草食系男子は「彼女が欲しい」と口ではいいながら、傷つくリスクを冒すくらいなら今のまま、男の子同士で遊んでいる方がいいやと思っているから、自分から肝心な誘いはしてきません。
だから女の子の方から、会話中にさりげなく「○○に行ってみたいな~」と言ってみるとか、本当は女の子が引っ張っているのだけど、男性に引っ張らせているように見せる、そういうテクニックが必要。「連れて行って」とダイレクトに言うとそれはそれでひいてしまいますから。
-「グイグイ引っ張っていってくれる人に出会えた」と思うと、ロクでもない人
頭も良くて、ちゃんと仕事もしていて、いわゆる恋人にしたり、結婚したりしてもいいなと思うような男性はみんな、女性に対して消極的になっている。
それで、「あ、グイグイ引っ張っていってくれる人に出会えた」と思うと、だいたいロクでもない人なんです。女の子を人とも思っていないような。いつの時代も遊び人の男性はいますけど、今は両極端になってますね。だからこそまともな人の中で今、積極的なアプローチができる男性がいたらすごくモテると思います。
■フックの作り方-合コン編
-お礼のメールは軽いものを
昔だったら、例えば明らかに気があっているなという男性に会ったら相手から次につなげることを言ってくれるものでしたが、今はまずそういうことはありません。なので、こちらから次に繋げる呼び水を与えてあげましょう。
合コンだったら、帰る途中、電車の中とかで2~3行の軽いお礼のメール(ハートマークのないあっさりしたもの)を打つ。家に帰ってじっくり打つとメールは重くなっちゃいますから。
メールは電話に比べて、あまり時間帯を気にせずに送ってしまうことが多いですけど、受け取る方にすればそれが帰り道の10時半なのか深夜2時なのかでは意味が随分違います。やっぱり深夜2時にメールが来たら「うわー、じっくり考えて打ったのかな…」思ってしまうもの。そういう事は気にした方がいいですよね。
とにかく草食系男子は重いのが一番苦手ですから。一回エッチしたら責任取らないといけないのかな、と思わせてしまうような、重さを感じさせないようにしましょう。
-「彼氏がいないこと」をアピールしない。
そして「彼氏いない歴〇年なので募集中です!」なんて絶対に強調して言わない事ですね。
いないのにいるって嘘をつくことはないけど、「まあね、どうかな?」とかいってなんとなくはぐらかす位でちょうどいいんです。
今は逆に「相手に彼氏・彼女がいたら絶対に嫌だ」という人はあまりいないんですよ。女性はちょっと男っ気があるほうが相手も誘いやすくなりますから。入り口は、軽くつき合えるかもという位の印象の方がいい。
「彼氏3年いません」という28~9歳の女の子だったら、本気で付き合わないといけないなと男性が尻込みしてしまいます。
-自分で自分を下げるようなことをわざわざ言わない
よくあることなのですが、自分で自分を下げるようなことをわざわざ言うのはやめましょう。場が盛り上がるかもしれないけど、恋愛はそれでは盛り上がりません。今はバラエティ時代だからか、女の子でもおもしろいことを言わないといけない風潮があるけど、自分をおとしめる笑いはとらなくていいんです。本当に彼氏をゲットしたいなら、等身大以上の自分を見せておくこと。
例えば仕事ができそうだよねっていわれたら、せっかく相手が評価してくれているんだから「いや、私なんて失敗ばっかりで・・・・」って失敗談で盛り上げる必要はないんです。
自分を貶めて笑いを取るのが癖になっている人は、そういう風にしてないと安心できないのかもしれないけど本当にやめた方がいいです。
-嘘ではなくて好きな人に近づくための努力
恋愛アドバイスで、「彼がある映画が好きだっていうのがわかったら、知らなくてもDVDを借りてきて観てみて『あの映画、前から私も好きだったんだ』って言って会話のきっかけをつかめばいい」ってアドバイスした事があるんですね。
こういうことって、中学生ぐらいかららみんなやっていることですよね? 好きな子が読んでいた本を覗いて、あわてて読んで「あ、それ私も読んでる・・・面白いよね?」なんて、すっごく古典的な手で。
でも今だと読者から「それって嘘までついて、きっかけ作るってことですか?」「嘘はよくないと思います!」みたいな反応がいっぱい返ってきてしまって。しかも10~20代の若い女の子がそういうことを言うんです。
そんなことしなくても恋がうまくいってるならいいですけど、そんなカタい事を言っていたらなかなかきっかけもつかめないですよ。これは嘘ではなくて、単純に好きな人に近づくための努力です。
相手がスポーツフリークなら、付け焼き刃でもいいから勉強する。それで嘘でもいいから「一回、その試合観てみたかったんだ!」って少しでも水をむければ、男の子は嬉しいものなんですよ。そういう段階を経て、やっと誘ってくれるのが今の男の子なんですから、そのくらいはやらないと難しいですよ。
「ありのままの自分を好きになってくれる人が良い」という言葉は、聞こえはいいですけど、本当にありのままの自分で問題がないなら、すでに相手がいるはずですよ。今彼氏がいる人はいいけど、彼氏がいない人はいろいろ工夫してみる必要があるということ。恋愛にも努力がいるんです。
そして自分を最大限にみせていく工夫っていうのは、交際後もずっと続けていくべきだと思います。すぐにすっぴんをみせたり、すぐに部屋をみせたりというのは安易ですよね。
いつも「つきあってもすぐにフラレる」と嘆いている人は、自分をさらけ出しすぎていないか、考えてみてください。(produced by youbride)
※以上前編。後編に続きます。
□梅田みかさんプロフィール
作家・脚本家
東京にて、作家・故梅田晴夫の長女として生まれる。慶應義塾大学文学部卒業後、執筆活動に入る。現在は、エッセイ、小説、脚本など、幅広い分野で活躍中。「anan」などの人気雑誌にも数多く登場し、若い女性たちの“恋愛のカリスマ”として絶大な人気を博している。著書に、小説『書店員の恋』『年下恋愛』(マガジンハウス刊)、『別れの十二か月』『愛された娘』、エッセイ『愛人の掟』シリーズ、『思いどおりの恋をする80の方法』(いずれも角川文庫刊)、他多数。テレビドラマの脚本に「お水の花道」「よい子の味方」「あした天気になあれ。」「CAとお呼びっ!」等がある。
「婚トレMAGAZINE」では、このほかにも様々な有名人・専門家に婚活についてインタビューしています。
■草食系男子時代について
-今は女の子がすごく上手にお膳立てしてあげないといけない
今、女の子は本当に大変だと思います。草食系男子と言われていますが、実際に今の二十代の男の子たちを見ると「これは手がかかるな…」と感じる部分は多々あります。簡単に言うと、私が若い頃は「何とか一回お願いします!」みたいな男性ばかりだったですけど、今はそんな人はなかなかいないですよね。
昔なら一瞬ですんだことが、今は女の子側がテクニックを使って誘導して、それで一ヶ月くらいしてからやっと、という感じ。しかも女の子があからさまなアプローチをするとまたひいてしまうから、すごく上手にお膳立てしてあげないといけないんです。
まず、草食系男子は「彼女が欲しい」と口ではいいながら、傷つくリスクを冒すくらいなら今のまま、男の子同士で遊んでいる方がいいやと思っているから、自分から肝心な誘いはしてきません。
だから女の子の方から、会話中にさりげなく「○○に行ってみたいな~」と言ってみるとか、本当は女の子が引っ張っているのだけど、男性に引っ張らせているように見せる、そういうテクニックが必要。「連れて行って」とダイレクトに言うとそれはそれでひいてしまいますから。
-「グイグイ引っ張っていってくれる人に出会えた」と思うと、ロクでもない人
頭も良くて、ちゃんと仕事もしていて、いわゆる恋人にしたり、結婚したりしてもいいなと思うような男性はみんな、女性に対して消極的になっている。
それで、「あ、グイグイ引っ張っていってくれる人に出会えた」と思うと、だいたいロクでもない人なんです。女の子を人とも思っていないような。いつの時代も遊び人の男性はいますけど、今は両極端になってますね。だからこそまともな人の中で今、積極的なアプローチができる男性がいたらすごくモテると思います。
■フックの作り方-合コン編
-お礼のメールは軽いものを
昔だったら、例えば明らかに気があっているなという男性に会ったら相手から次につなげることを言ってくれるものでしたが、今はまずそういうことはありません。なので、こちらから次に繋げる呼び水を与えてあげましょう。
合コンだったら、帰る途中、電車の中とかで2~3行の軽いお礼のメール(ハートマークのないあっさりしたもの)を打つ。家に帰ってじっくり打つとメールは重くなっちゃいますから。
メールは電話に比べて、あまり時間帯を気にせずに送ってしまうことが多いですけど、受け取る方にすればそれが帰り道の10時半なのか深夜2時なのかでは意味が随分違います。やっぱり深夜2時にメールが来たら「うわー、じっくり考えて打ったのかな…」思ってしまうもの。そういう事は気にした方がいいですよね。
とにかく草食系男子は重いのが一番苦手ですから。一回エッチしたら責任取らないといけないのかな、と思わせてしまうような、重さを感じさせないようにしましょう。
-「彼氏がいないこと」をアピールしない。
そして「彼氏いない歴〇年なので募集中です!」なんて絶対に強調して言わない事ですね。
いないのにいるって嘘をつくことはないけど、「まあね、どうかな?」とかいってなんとなくはぐらかす位でちょうどいいんです。
今は逆に「相手に彼氏・彼女がいたら絶対に嫌だ」という人はあまりいないんですよ。女性はちょっと男っ気があるほうが相手も誘いやすくなりますから。入り口は、軽くつき合えるかもという位の印象の方がいい。
「彼氏3年いません」という28~9歳の女の子だったら、本気で付き合わないといけないなと男性が尻込みしてしまいます。
-自分で自分を下げるようなことをわざわざ言わない
よくあることなのですが、自分で自分を下げるようなことをわざわざ言うのはやめましょう。場が盛り上がるかもしれないけど、恋愛はそれでは盛り上がりません。今はバラエティ時代だからか、女の子でもおもしろいことを言わないといけない風潮があるけど、自分をおとしめる笑いはとらなくていいんです。本当に彼氏をゲットしたいなら、等身大以上の自分を見せておくこと。
例えば仕事ができそうだよねっていわれたら、せっかく相手が評価してくれているんだから「いや、私なんて失敗ばっかりで・・・・」って失敗談で盛り上げる必要はないんです。
自分を貶めて笑いを取るのが癖になっている人は、そういう風にしてないと安心できないのかもしれないけど本当にやめた方がいいです。
-嘘ではなくて好きな人に近づくための努力
恋愛アドバイスで、「彼がある映画が好きだっていうのがわかったら、知らなくてもDVDを借りてきて観てみて『あの映画、前から私も好きだったんだ』って言って会話のきっかけをつかめばいい」ってアドバイスした事があるんですね。
こういうことって、中学生ぐらいかららみんなやっていることですよね? 好きな子が読んでいた本を覗いて、あわてて読んで「あ、それ私も読んでる・・・面白いよね?」なんて、すっごく古典的な手で。
でも今だと読者から「それって嘘までついて、きっかけ作るってことですか?」「嘘はよくないと思います!」みたいな反応がいっぱい返ってきてしまって。しかも10~20代の若い女の子がそういうことを言うんです。
そんなことしなくても恋がうまくいってるならいいですけど、そんなカタい事を言っていたらなかなかきっかけもつかめないですよ。これは嘘ではなくて、単純に好きな人に近づくための努力です。
相手がスポーツフリークなら、付け焼き刃でもいいから勉強する。それで嘘でもいいから「一回、その試合観てみたかったんだ!」って少しでも水をむければ、男の子は嬉しいものなんですよ。そういう段階を経て、やっと誘ってくれるのが今の男の子なんですから、そのくらいはやらないと難しいですよ。
「ありのままの自分を好きになってくれる人が良い」という言葉は、聞こえはいいですけど、本当にありのままの自分で問題がないなら、すでに相手がいるはずですよ。今彼氏がいる人はいいけど、彼氏がいない人はいろいろ工夫してみる必要があるということ。恋愛にも努力がいるんです。
そして自分を最大限にみせていく工夫っていうのは、交際後もずっと続けていくべきだと思います。すぐにすっぴんをみせたり、すぐに部屋をみせたりというのは安易ですよね。
いつも「つきあってもすぐにフラレる」と嘆いている人は、自分をさらけ出しすぎていないか、考えてみてください。(produced by youbride)
※以上前編。後編に続きます。
□梅田みかさんプロフィール
作家・脚本家
東京にて、作家・故梅田晴夫の長女として生まれる。慶應義塾大学文学部卒業後、執筆活動に入る。現在は、エッセイ、小説、脚本など、幅広い分野で活躍中。「anan」などの人気雑誌にも数多く登場し、若い女性たちの“恋愛のカリスマ”として絶大な人気を博している。著書に、小説『書店員の恋』『年下恋愛』(マガジンハウス刊)、『別れの十二か月』『愛された娘』、エッセイ『愛人の掟』シリーズ、『思いどおりの恋をする80の方法』(いずれも角川文庫刊)、他多数。テレビドラマの脚本に「お水の花道」「よい子の味方」「あした天気になあれ。」「CAとお呼びっ!」等がある。
「婚トレMAGAZINE」では、このほかにも様々な有名人・専門家に婚活についてインタビューしています。
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