博報堂生活総合研究所で、生活者の意識動向を広く研究されており、「独身女性の心理・行動」について多数の著書を持つ山本貴代さんに「婚トレMAGAZINE」が話を聞きました。
■晩嬢の婚活にはイメージが重要
※「晩嬢」とは、晩婚・晩産の30代以上の女性たちを指す。独身女性と結婚はしていても出産はまだという30~45歳の女性を合わせると、全国に580万人ほどいる(国勢調査より算出)。
「婚活」をすると言っていても、本当に望んでいないと結婚はできません。もし本当にしたいのであれば結婚に対して具体的にイメージを描いたほうがいい。
晩嬢はじめ今の女性たちはイメージするのが得意です。例えば「あなたがパッと思い浮かべる幸福の未来図」を一枚の写真として思い浮かべ、それを言葉で書いてみて欲しいと質問すると、「家は平屋で、芝生があって、犬がいて、海が近くにあって、自分はキッチンにいるんだけども庭からは子供達の笑い声が聞こえていて」などと、とても細かいイメージを持っている。
それはとてもいいことなんです。よく夢を叶えたいと思ったら、できるだけ細かくイメージすると叶うっていいますよね。細かくイメージすると、ぼんやり思いっているのとは違いそのための努力がしやすいですから。
例えば、「結婚したい」とか「お金持ちと結婚したい」というとすごく漠然としていますけど、じゃあどんな職業の人なのかとか、結婚したらどんな暮らしが待っていて、私はどんな風に働いているのか、もしくは働いていないのか、家はどんな感じなのか、一戸建てなのかマンションなのか、そこで暮らすのは、子供が一人なのか二人なのか。鮮明にイメージすることによって、少しずつ現実的になってくると思うんですよ。
なんとなく結婚したい、だからすぐに婚活っていうのはちょっと無理があると思いますね。せっかくイメージする能力があるのだから、ちゃんと結婚生活をイメージしてみたり、どんな相手なのかというのをイメージしてみれば、より現実に近づいていくのではないかなと思いますね。
例えば実際に男性と食事しているときでも、その人が夫としてどうかというのを考えてみるといいと思います。「この人と暮らしてみたら…」みたいなのを想像してみて、遊びや飲みに連れて行ってもらうのにはいい人かもしれないけど、夫としては違うとか、金銭感覚の違いに気付いたり。一緒に料理するときとか、旅行に行ったときはどうかなとか。いろいろあてはめてみると見えてくるものがあると思います。
-不幸体質は変えた方がいい
不幸体質は変えた方がいいと思います。「自分はどうせ駄目だ」、「どうせ結婚できない」と言って卑下してしまったり、人の悪口を言って自分を保とうとするとか、そうやってずるずると下に落ちてしまっては素敵な人とは出会えません。
ある人が「ハッピーエンドの映画をたくさん観るといい」と言っていましたが、やっぱり暗いものばかり見ていると心もハッピーになっていかないですよね。だからハッピーエンドの本を読んだりとか、映画をみたりして、なんとか自分で幸せな自分を作るように心がけていくといいかもしれません。
そうやって非常に前向きで、幸せオーラを保っていて笑顔でいれば、男性も話しかけたくなったり、「ちょっとこの人とでかけてみようかな」と思うかもしれません。
相手に「自分もこの人といたら幸せになれるかも」と思わせればいいんです。結婚は仕事じゃないんですから、男性だって無理しないで一緒にいたら心から楽しくなれるような人とずっといたいものですよね。
-女性同士でつるまない
あまり女同士でつるんでいるのはよくないですよね。周りが結婚しないから私もまだいいやと思っているといつまでも結婚できないと思います。あの子もいるしこの子もいるしまだまだ平気って思っていて、気がつくと、そのグループ以外はみんな結婚してたりして、「もう遅かった」みたいなことになりがちです。自分を安心させる材料を作らないためにも、女同士でつるみすぎないことをおすすめします。
-パラサイト
それからやはり、パラサイトして家族と一緒に住んでいるというのも結婚を遅らせるひとつの原因になるかもしれません。嫌なことがあって家に帰っても、お母さんが家にいて、美味しいご飯とお風呂が用意されていて、テレビを見て寝てと、何事もなく一日が流れていっちゃいますから。
一人で住んで自立をしていると自分についてすごく考えるんですよね。そうすると危機感もでてくる。それでだんだん寄り添う人が欲しくなる。もちろんパラサイトのまま結婚する人も多いでしょうけど、一度家を出てみるっていうのも手ですよね。(produced by youbride)
※以上前編、後編に続きます。
□山本貴代さんプロフィール
博報堂でコピーライターとして勤務し、1989年TCC(東京コピーライターズクラブ)新人賞受賞。その他、ACC賞等受賞。1994年~2009年3月まで博報堂生活総合研究所 上席研究員。2009年4月より博報堂研究開発局 上席研究員。生活者の意識動向を広く研究。
特に「独身女性の心理・行動」を得意分野とする(東京OL113人による「女の欲望ラボ」主宰)。「富裕層研究」、「中国人」の日常生活研究もライフワークとしている。
著書に「ノンパラ~パラサイトしない女たちの本当~」(マガジンハウス社)「晩嬢という生き方」(プレジデント社)等がある。
「婚トレMAGAZINE」では、このほかにも様々な有名人・専門家に婚活についてインタビューしています。
■晩嬢の婚活にはイメージが重要
※「晩嬢」とは、晩婚・晩産の30代以上の女性たちを指す。独身女性と結婚はしていても出産はまだという30~45歳の女性を合わせると、全国に580万人ほどいる(国勢調査より算出)。
「婚活」をすると言っていても、本当に望んでいないと結婚はできません。もし本当にしたいのであれば結婚に対して具体的にイメージを描いたほうがいい。
晩嬢はじめ今の女性たちはイメージするのが得意です。例えば「あなたがパッと思い浮かべる幸福の未来図」を一枚の写真として思い浮かべ、それを言葉で書いてみて欲しいと質問すると、「家は平屋で、芝生があって、犬がいて、海が近くにあって、自分はキッチンにいるんだけども庭からは子供達の笑い声が聞こえていて」などと、とても細かいイメージを持っている。
それはとてもいいことなんです。よく夢を叶えたいと思ったら、できるだけ細かくイメージすると叶うっていいますよね。細かくイメージすると、ぼんやり思いっているのとは違いそのための努力がしやすいですから。
例えば、「結婚したい」とか「お金持ちと結婚したい」というとすごく漠然としていますけど、じゃあどんな職業の人なのかとか、結婚したらどんな暮らしが待っていて、私はどんな風に働いているのか、もしくは働いていないのか、家はどんな感じなのか、一戸建てなのかマンションなのか、そこで暮らすのは、子供が一人なのか二人なのか。鮮明にイメージすることによって、少しずつ現実的になってくると思うんですよ。
なんとなく結婚したい、だからすぐに婚活っていうのはちょっと無理があると思いますね。せっかくイメージする能力があるのだから、ちゃんと結婚生活をイメージしてみたり、どんな相手なのかというのをイメージしてみれば、より現実に近づいていくのではないかなと思いますね。
例えば実際に男性と食事しているときでも、その人が夫としてどうかというのを考えてみるといいと思います。「この人と暮らしてみたら…」みたいなのを想像してみて、遊びや飲みに連れて行ってもらうのにはいい人かもしれないけど、夫としては違うとか、金銭感覚の違いに気付いたり。一緒に料理するときとか、旅行に行ったときはどうかなとか。いろいろあてはめてみると見えてくるものがあると思います。
-不幸体質は変えた方がいい
不幸体質は変えた方がいいと思います。「自分はどうせ駄目だ」、「どうせ結婚できない」と言って卑下してしまったり、人の悪口を言って自分を保とうとするとか、そうやってずるずると下に落ちてしまっては素敵な人とは出会えません。
ある人が「ハッピーエンドの映画をたくさん観るといい」と言っていましたが、やっぱり暗いものばかり見ていると心もハッピーになっていかないですよね。だからハッピーエンドの本を読んだりとか、映画をみたりして、なんとか自分で幸せな自分を作るように心がけていくといいかもしれません。
そうやって非常に前向きで、幸せオーラを保っていて笑顔でいれば、男性も話しかけたくなったり、「ちょっとこの人とでかけてみようかな」と思うかもしれません。
相手に「自分もこの人といたら幸せになれるかも」と思わせればいいんです。結婚は仕事じゃないんですから、男性だって無理しないで一緒にいたら心から楽しくなれるような人とずっといたいものですよね。
-女性同士でつるまない
あまり女同士でつるんでいるのはよくないですよね。周りが結婚しないから私もまだいいやと思っているといつまでも結婚できないと思います。あの子もいるしこの子もいるしまだまだ平気って思っていて、気がつくと、そのグループ以外はみんな結婚してたりして、「もう遅かった」みたいなことになりがちです。自分を安心させる材料を作らないためにも、女同士でつるみすぎないことをおすすめします。
-パラサイト
それからやはり、パラサイトして家族と一緒に住んでいるというのも結婚を遅らせるひとつの原因になるかもしれません。嫌なことがあって家に帰っても、お母さんが家にいて、美味しいご飯とお風呂が用意されていて、テレビを見て寝てと、何事もなく一日が流れていっちゃいますから。
一人で住んで自立をしていると自分についてすごく考えるんですよね。そうすると危機感もでてくる。それでだんだん寄り添う人が欲しくなる。もちろんパラサイトのまま結婚する人も多いでしょうけど、一度家を出てみるっていうのも手ですよね。(produced by youbride)
※以上前編、後編に続きます。
□山本貴代さんプロフィール
博報堂でコピーライターとして勤務し、1989年TCC(東京コピーライターズクラブ)新人賞受賞。その他、ACC賞等受賞。1994年~2009年3月まで博報堂生活総合研究所 上席研究員。2009年4月より博報堂研究開発局 上席研究員。生活者の意識動向を広く研究。
特に「独身女性の心理・行動」を得意分野とする(東京OL113人による「女の欲望ラボ」主宰)。「富裕層研究」、「中国人」の日常生活研究もライフワークとしている。
著書に「ノンパラ~パラサイトしない女たちの本当~」(マガジンハウス社)「晩嬢という生き方」(プレジデント社)等がある。
「婚トレMAGAZINE」では、このほかにも様々な有名人・専門家に婚活についてインタビューしています。
- カテゴリ