恋愛のカリスマとして多数の著書を持つ梅田みかさんに「婚トレMAGAZINE」が話を聞きました。
※「前編」からの続きです。
■交際編-全てをさらけ出さない
-手作り料理の披露は、1年以上経ってから
最初のうちに自分の事を全部さらけ出さない、それで相手にもっと知りたいと思わせることが肝心です。女の子の多くが最初に自分を見せすぎちゃう傾向があるんですけど、すぐにネタがなくなってしまう危険性があります。
男性から見れば、付き合い始めて2~3ヶ月経っても、自分の彼女について新しい発見があるのは楽しいし、彼女の人間性に深みが増して見えるんですよ。
手作り料理の披露は、付き合って1年以上経ってからのほうがいい。本当に結婚したい相手なら、3ヶ月目くらいでやっとお茶を煎れるくらいでちょうどいいと思います。ふだんから料理自慢もいっさいしないで、生活のにおいをさせないでおくと、お茶をいれてあげただけで「あ、お茶が煎れられるんだ!」って(笑)驚かれますよ。サプライズを残しておいてあげるんです。
それから家が散らかってるなら、絶対に彼氏を家に入れてはダメ。家に入れてプラスになるというのは、キレイ好きだったり、グレードの高い部屋に住んでいたり、部屋があなたのポイントアップにつながる場合だけ。普通の一人暮らしの女の子の家はだいたい上げない方がいいです。ワンルームですぐにベッドが見えてしまうようなところにあげても何のプラスもないですよね。その部屋を見れば、私生活が全て見えてしまいますから。
そして若いころはデートに使えるお金も少ないから、つき合うとお互いの家でデートするしかなくなってしまう。家でごろごろするだけの恋愛はすごくつまらないから、お金がなくてもちゃんと外でデートできるようにするよう工夫した方がいいですよ。東京は何してもお金かかるから難しいけど、そこはふたりで知恵を働かせたいところですね。
-同棲するなら、結婚してバツイチになるほうがいい
私は、同棲には反対なんです。同棲なんかしたら男性はなかなか結婚に踏みきりません。だって同棲は男性にとって一番おいしい状況ですから。なんとなく家事は女の子がやってくれるし、家賃・光熱費は折半だし、相手の親に挨拶しなくてもいいし、エッチはし放題、外でも遊べる。
女の子は同棲を結婚の前段階のつもりでしてしまうんだけど、だいたい同棲をすると結婚より破局に近づいてしまうんです。
それで別れることになったとしても、男性にとっては同棲したということは傷にならず、逆に勲章になるけど、女の子としては「すぐに男性と一緒に住んでしまう人」という何となくだらしない印象になるから、あまりいいイメージにつながらない。
同棲するくらいならやっぱり結婚した方がいいと思います。失敗したって結婚してバツイチになるほうがよっぽど経験になりますよ。今はバツイチなんてぜんぜん普通のことですし、籍を入れてみないとわからないこともあるから。似ているようですが、ただ一緒に住むだけとは精神的に違います。たかが紙切れですけど意識も違うので男の人も変わります。
-ミステリアスな部分を残しておく
結婚するまで相手の男性に対してミステリアスな部分を残せておけたら最高ですよね。結婚したとたんセックスレスになってしまうってこともなくなると思いますよ。相手に謎を残しておく方法としては、まずは、一日中何をしていたかをいちいち報告しないこと。みんなしゃべりすぎると思いますね。
何年つき合っていても、「この子普段は何をやっているんだろうな?」という部分を残しておかないと。
彼に会って話すことは、今日あったことの報告じゃなくていいんです。彼としかできないような話をしたらいい。
「今日○○ちゃんと会ってね、仕事でこういうことがあって」って一日の話をされても彼氏も退屈です。世の旦那さんはそういう事を、疲れて帰ってきて言われるのが嫌だから、家に帰りたくなくなるんですよね。それは彼氏でも同じことです。
-相手にのめり込ませる方法
それは女の子がクールダウンすることですね。女の子は付き合い始めたら毎日会いたくなったり、しょっちゅうメールしたりと彼氏一色になるけど、男の子はそうはならないから。その温度差でダメになることが多いんですよ。彼の方から好きになっても、いつのまにか逆転していつも女の子が追いかけるようになってしまう。
だから頭の中が彼一色でもそれは別にいいんだけど、それを彼にわからないようにする工夫が必要なんです。彼からメールがきても即レスしないとか、会いたい、会いたいと言い過ぎないとか、いつも彼のことを考えているというのはバレないように演出すること。それはテクニックでどうにでもできることですから。いつも最初の3ヶ月でダメになるという人は、同じような事を繰り返しているのであれば、そろそろ経験から学ばないといけませんね。
-「結婚をしないと、この人は自分のものにならない」
結婚をしないと、この女性は自分のものにならないって相手に思わせること。「この人は俺といないとき、どうしているんだろう?」と思わせるのがベストですね。
そのためには彼以外に、一緒にご飯を食べにいくような男友達を持つこと。それは浮気をしろという意味ではなくて、常に「男の匂い」をさせておくことが大切。男の人というのは他の男の匂いにすごく敏感。「あ、この人は結婚しないと誰かに盗られてしまう」と相手に危機感を与えることです。ほかの男友達に会っただけで「浮気しただろ!」と錯乱する男性の場合は、結婚はやめたほうがいいと思いますよ。
だから、大昔からプロポーズさせるための手として「今度、田舎の母がお見合いしろって言っているの」というセリフがありますよね。あれをやるのはさすがに古いですけど、彼以外の男の子の友達を常に何人か持っていることで同じような効果が期待できます。
彼ができたら男友達の縁を全部切って疎遠になっちゃう人が多いんですけど、それは絶対によくないです。
むしろ結婚式にも男友達をきちんと呼んで夫公認の男友達にしましょう。そうしないと結婚したとたんにひとりぼっちになってしまいますから。主婦にとっては夫以外の男の人と話すというのはすごく大事なことなんです。
そもそも結婚式で新郎は女友達を呼ばないし、新婦は男友達を呼ばないって不自然な事をするから、あとで変になるんですよね。そうじゃなくて夫も妻も公認の異性の友達を、ちゃんとお互いに持っていれば、人生は豊かになります。
だから結婚する前から男友達を持っていること。それを最初から彼氏に隠したりしないで、「それがあたりまえ」と洗脳するところからはじめるんです。で、やっぱりそれをぶつぶついうような相手は、結婚相手としてはあまりおススメではありませんね。
-主導権の握り方
主導権はやはり女の子が握らないといけませんね。そうしないと結局幸せな結婚にはならないんです。男が主導権を握っている恋愛は、女の子はだいたい幸せになれません。
優位に立つには、本当は自分の思いが彼の思いよりも大きい場合でもそれをひっくり返してみせること。いかにも彼が自分の事を好きでつき合っている、という風に、逆転させないといけません。それはテクニックです。
それをやらないで相手を追いかけてしまうと破局を招きます。
「自分には他にも興味のあるものがたくさんある」、「彼はその一部でしかない」という意識でいないと、女の子はすぐに彼氏100%になってしまいます。それがわかってしまうと男の人が飽きてしまって、あっという間に熱が冷めてしまうんです。そうならないためにも彼ができる前の生活をできるだけ続けること。
そして本気で長く付き合う人をみつけたいんだったら、観察・洞察をきちんとして人を見分けること。自分を過小アピールしないこと、付き合い始めにクールダウンすること。女の子の方からは1年、2年経っても「結婚したい」なんて事は絶対に言わないこと。結婚なんて興味ないフリをして、他の男の子ともちゃんと会って、そうしていればまともな男の子なら、「この人は結婚しないと一緒にいてくれないかも」と思って結婚したくなりますよ。(produced by youbride)
□梅田みかさんプロフィール
作家・脚本家
東京にて、作家・故梅田晴夫の長女として生まれる。慶應義塾大学文学部卒業後、執筆活動に入る。現在は、エッセイ、小説、脚本など、幅広い分野で活躍中。「anan」などの人気雑誌にも数多く登場し、若い女性たちの“恋愛のカリスマ”として絶大な人気を博している。著書に、小説『書店員の恋』『年下恋愛』(マガジンハウス刊)、『別れの十二か月』『愛された娘』、エッセイ『愛人の掟』シリーズ、『思いどおりの恋をする80の方法』(いずれも角川文庫刊)、他多数。テレビドラマの脚本に「お水の花道」「よい子の味方」「あした天気になあれ。」「CAとお呼びっ!」等がある。
「婚トレMAGAZINE」では、このほかにも様々な有名人・専門家に婚活についてインタビューしています。
※「前編」からの続きです。
■交際編-全てをさらけ出さない
-手作り料理の披露は、1年以上経ってから
最初のうちに自分の事を全部さらけ出さない、それで相手にもっと知りたいと思わせることが肝心です。女の子の多くが最初に自分を見せすぎちゃう傾向があるんですけど、すぐにネタがなくなってしまう危険性があります。
男性から見れば、付き合い始めて2~3ヶ月経っても、自分の彼女について新しい発見があるのは楽しいし、彼女の人間性に深みが増して見えるんですよ。
手作り料理の披露は、付き合って1年以上経ってからのほうがいい。本当に結婚したい相手なら、3ヶ月目くらいでやっとお茶を煎れるくらいでちょうどいいと思います。ふだんから料理自慢もいっさいしないで、生活のにおいをさせないでおくと、お茶をいれてあげただけで「あ、お茶が煎れられるんだ!」って(笑)驚かれますよ。サプライズを残しておいてあげるんです。
それから家が散らかってるなら、絶対に彼氏を家に入れてはダメ。家に入れてプラスになるというのは、キレイ好きだったり、グレードの高い部屋に住んでいたり、部屋があなたのポイントアップにつながる場合だけ。普通の一人暮らしの女の子の家はだいたい上げない方がいいです。ワンルームですぐにベッドが見えてしまうようなところにあげても何のプラスもないですよね。その部屋を見れば、私生活が全て見えてしまいますから。
そして若いころはデートに使えるお金も少ないから、つき合うとお互いの家でデートするしかなくなってしまう。家でごろごろするだけの恋愛はすごくつまらないから、お金がなくてもちゃんと外でデートできるようにするよう工夫した方がいいですよ。東京は何してもお金かかるから難しいけど、そこはふたりで知恵を働かせたいところですね。
-同棲するなら、結婚してバツイチになるほうがいい
私は、同棲には反対なんです。同棲なんかしたら男性はなかなか結婚に踏みきりません。だって同棲は男性にとって一番おいしい状況ですから。なんとなく家事は女の子がやってくれるし、家賃・光熱費は折半だし、相手の親に挨拶しなくてもいいし、エッチはし放題、外でも遊べる。
女の子は同棲を結婚の前段階のつもりでしてしまうんだけど、だいたい同棲をすると結婚より破局に近づいてしまうんです。
それで別れることになったとしても、男性にとっては同棲したということは傷にならず、逆に勲章になるけど、女の子としては「すぐに男性と一緒に住んでしまう人」という何となくだらしない印象になるから、あまりいいイメージにつながらない。
同棲するくらいならやっぱり結婚した方がいいと思います。失敗したって結婚してバツイチになるほうがよっぽど経験になりますよ。今はバツイチなんてぜんぜん普通のことですし、籍を入れてみないとわからないこともあるから。似ているようですが、ただ一緒に住むだけとは精神的に違います。たかが紙切れですけど意識も違うので男の人も変わります。
-ミステリアスな部分を残しておく
結婚するまで相手の男性に対してミステリアスな部分を残せておけたら最高ですよね。結婚したとたんセックスレスになってしまうってこともなくなると思いますよ。相手に謎を残しておく方法としては、まずは、一日中何をしていたかをいちいち報告しないこと。みんなしゃべりすぎると思いますね。
何年つき合っていても、「この子普段は何をやっているんだろうな?」という部分を残しておかないと。
彼に会って話すことは、今日あったことの報告じゃなくていいんです。彼としかできないような話をしたらいい。
「今日○○ちゃんと会ってね、仕事でこういうことがあって」って一日の話をされても彼氏も退屈です。世の旦那さんはそういう事を、疲れて帰ってきて言われるのが嫌だから、家に帰りたくなくなるんですよね。それは彼氏でも同じことです。
-相手にのめり込ませる方法
それは女の子がクールダウンすることですね。女の子は付き合い始めたら毎日会いたくなったり、しょっちゅうメールしたりと彼氏一色になるけど、男の子はそうはならないから。その温度差でダメになることが多いんですよ。彼の方から好きになっても、いつのまにか逆転していつも女の子が追いかけるようになってしまう。
だから頭の中が彼一色でもそれは別にいいんだけど、それを彼にわからないようにする工夫が必要なんです。彼からメールがきても即レスしないとか、会いたい、会いたいと言い過ぎないとか、いつも彼のことを考えているというのはバレないように演出すること。それはテクニックでどうにでもできることですから。いつも最初の3ヶ月でダメになるという人は、同じような事を繰り返しているのであれば、そろそろ経験から学ばないといけませんね。
-「結婚をしないと、この人は自分のものにならない」
結婚をしないと、この女性は自分のものにならないって相手に思わせること。「この人は俺といないとき、どうしているんだろう?」と思わせるのがベストですね。
そのためには彼以外に、一緒にご飯を食べにいくような男友達を持つこと。それは浮気をしろという意味ではなくて、常に「男の匂い」をさせておくことが大切。男の人というのは他の男の匂いにすごく敏感。「あ、この人は結婚しないと誰かに盗られてしまう」と相手に危機感を与えることです。ほかの男友達に会っただけで「浮気しただろ!」と錯乱する男性の場合は、結婚はやめたほうがいいと思いますよ。
だから、大昔からプロポーズさせるための手として「今度、田舎の母がお見合いしろって言っているの」というセリフがありますよね。あれをやるのはさすがに古いですけど、彼以外の男の子の友達を常に何人か持っていることで同じような効果が期待できます。
彼ができたら男友達の縁を全部切って疎遠になっちゃう人が多いんですけど、それは絶対によくないです。
むしろ結婚式にも男友達をきちんと呼んで夫公認の男友達にしましょう。そうしないと結婚したとたんにひとりぼっちになってしまいますから。主婦にとっては夫以外の男の人と話すというのはすごく大事なことなんです。
そもそも結婚式で新郎は女友達を呼ばないし、新婦は男友達を呼ばないって不自然な事をするから、あとで変になるんですよね。そうじゃなくて夫も妻も公認の異性の友達を、ちゃんとお互いに持っていれば、人生は豊かになります。
だから結婚する前から男友達を持っていること。それを最初から彼氏に隠したりしないで、「それがあたりまえ」と洗脳するところからはじめるんです。で、やっぱりそれをぶつぶついうような相手は、結婚相手としてはあまりおススメではありませんね。
-主導権の握り方
主導権はやはり女の子が握らないといけませんね。そうしないと結局幸せな結婚にはならないんです。男が主導権を握っている恋愛は、女の子はだいたい幸せになれません。
優位に立つには、本当は自分の思いが彼の思いよりも大きい場合でもそれをひっくり返してみせること。いかにも彼が自分の事を好きでつき合っている、という風に、逆転させないといけません。それはテクニックです。
それをやらないで相手を追いかけてしまうと破局を招きます。
「自分には他にも興味のあるものがたくさんある」、「彼はその一部でしかない」という意識でいないと、女の子はすぐに彼氏100%になってしまいます。それがわかってしまうと男の人が飽きてしまって、あっという間に熱が冷めてしまうんです。そうならないためにも彼ができる前の生活をできるだけ続けること。
そして本気で長く付き合う人をみつけたいんだったら、観察・洞察をきちんとして人を見分けること。自分を過小アピールしないこと、付き合い始めにクールダウンすること。女の子の方からは1年、2年経っても「結婚したい」なんて事は絶対に言わないこと。結婚なんて興味ないフリをして、他の男の子ともちゃんと会って、そうしていればまともな男の子なら、「この人は結婚しないと一緒にいてくれないかも」と思って結婚したくなりますよ。(produced by youbride)
□梅田みかさんプロフィール
作家・脚本家
東京にて、作家・故梅田晴夫の長女として生まれる。慶應義塾大学文学部卒業後、執筆活動に入る。現在は、エッセイ、小説、脚本など、幅広い分野で活躍中。「anan」などの人気雑誌にも数多く登場し、若い女性たちの“恋愛のカリスマ”として絶大な人気を博している。著書に、小説『書店員の恋』『年下恋愛』(マガジンハウス刊)、『別れの十二か月』『愛された娘』、エッセイ『愛人の掟』シリーズ、『思いどおりの恋をする80の方法』(いずれも角川文庫刊)、他多数。テレビドラマの脚本に「お水の花道」「よい子の味方」「あした天気になあれ。」「CAとお呼びっ!」等がある。
「婚トレMAGAZINE」では、このほかにも様々な有名人・専門家に婚活についてインタビューしています。
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