白河桃子「婚活」という言葉を生み出した、ジャーナリストの白河桃子さんに、最近の「婚活」の状況について、「婚トレMAGAZINE」が話を伺いました。

前編からの続きです。

■「婚活疲れ」とは?
今は、婚活で疲れてしまって小休止している「婚活疲れ」を感じる人が多くなっています。
特にネットで婚活をしている人の疲れが目立ちますね。ネット上では女性はたくさんの相手と知り合えますが、膨大な申し込みのメールを選別して、何往復かメールのやりとりをして、顔合わせをするというサイクルをいいなと思う男性が現れるまで繰り返さなければなりません。終わりの見えない作業に、うんざりして疲れてしまうのです。

また「相手に選ばれなければいけない」と思うことも、疲労の原因になります。その気持ちが強すぎると、相手の一挙一動が気になりすぎてしまいます。例えば、相手からのメールが途切れた時も、「嫌われたのかな?」とか「忙しいのかな?」と相手のことをあれこれ想像して自分自身を消耗して疲れてしまう。そうならないためには、「おつきあいが決まるまでは、淡々と活動をする」こと。先のメールの例を出すなら、「メールが相手から来ていない」という事実だけを受け止めるようにすることが婚活疲れを防ぐコツです。まだつきあってもいない相手の気持ちをあれこれ憶測すると疲れてしまいます。

■男性の婚活疲れ
男性のネット婚活の場合、競争相手が多いので女性の5倍以上婚活しないと効果がでないので疲れやすいですね。また、男性は1度会えたものの、2度目に続かない人が多いのも疲れやすい原因です。

提案なのですが、最初から夜に会うことはやめるのはどうでしょうか。夜だと、店の選択や支払い方法など、男性には負担が大きいのです。どんなお店を選ぶかで男性はかなりジャッジされています。安易な店だと失望されますし、逆に最初から張り切って個室のレストランを選べば「最初から個室に連れ込まれた」という苦情になってしまう場合があります。

最初はランチから気軽に始めるのはどうでしょうか。日曜の昼や、会社が近ければ一緒にランチを取るのもいいですね。

■婚活疲れの乗り切り方
相手に期待しすぎず、色々な人がいるのだと思って淡々と婚活したほうが長く続きます。特に「相手は○○すべきだ」というマイルールを押し付けると疲れてしまいます。例えば「はじめてのメールにお断りメールを出すか、出さないか」は人によって様々ですが、お断りメールがないと怒る人がいます。相手の反応に一喜一憂せず、様々な人がいて、相手も選んでいるのだという事実に向き合って淡々と続けましょう。

■白河桃子さんプロフィール
東京生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。ジャーナリスト&ライター。
「日経ビジネスアソシエ」、「プレジデント」「日経」ビジネスオンライン他多数女性誌に執筆。女性たちの年代別ライフスタイル、未婚晩婚、少子化、働く女性のインタビューがテーマで、結婚情報サービス業界の取材では第一人者。山田昌弘中央大学教授とともに「婚活(結婚活動)」を提唱し、共著の「婚活時代」(ディスカバー21)が17万部のヒットに。「婚活」は2008年度流行語大賞にノミネートされるほど世の中に影響力を持つワードとなり、今日も注目されている。
公式ブログ:白河桃子 桃組ブログ


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