7e09b83c女流棋聖3連覇中で、囲碁棋士としてトップレベルの実力を誇る梅沢由香里さんに、結婚生活について恋愛・婚活テクニックを研究する「婚トレMAGAZINE」が話を伺いました。

主人とは理屈ではなく強く惹かれて結婚したので、当初は色々合わないことも多かったですね。でもなんとか上手くやっていきたいので、勇気をだして「価値観が合わないと思う」と思いきって伝えたんです。すると主人は、向き合って気持ちを伝えてくれたことが嬉しかったみたいで、彼自身も「そうだよね」って言って、それからできるだけ互いに価値観をすり合わせていくようになりましたね。

例えば主人は、奥さんは働かず家にいてほしいタイプでしたが、私は囲碁の指導や普及活動で全国を飛び回っているという、真逆のタイプでした。最初は彼に合わそうと思って、できるだけ家にいたり、食事や家事も一生懸命していたんですが、だんだんとストレスがたまって腐った魚の目のようになってきて(笑)。見かねた彼が、「仕事すれば?」と言ってくれたり。

「黙っていてもわかってほしい」というのは、やっぱり上手くいきませんね(笑)。価値観は、その人にとっては当たり前すぎるので言わないとわからない。でも人は変わらないから、相手の価値観自体を否定するのではなく、「自分はこう感じている」と自分の気持ちだけを伝えるのがコツかもしれませんね。

そもそも彼と出会ったとき、彼は囲碁のことをまったく知らなくて、プロの世界があることももちろん知らなかった。それがいまでは私の囲碁界のなかでの役割も理解してくれて自由にさせてもらっています。

今は、週に半分は東京で働き、あと半分は主人がいる静岡で家事をしながらゆったりとした時間を過ごしています。とても幸せです。お互いにやりたいことがあるので、お互いに自由にさせています。私も束縛されるのが嫌いだから、彼も束縛しません。

家に帰ったら好きな人がいる。ふらっと一緒に遊びにいく人がいる。全然気をつかわなくていい。共有する思い出がちょっとずつ増えていく。結婚ていいもんですよ。

■梅沢由香里さんプロフィール
6歳から囲碁をはじめ、14歳に加藤正夫名誉王座に弟子入り、2007年には女流棋聖のタイトルを獲得し、以後3連覇中。NHK教育テレビ「梅沢由香里の碁」や、漫画「ヒカルの碁」の監修など、囲碁の普及活動を行っている。

婚トレMAGAZINE」では、このほかにも様々な有名人・専門家に婚活についてインタビューしています。

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