ブログで何回か書いていました自邸がついに着工しました。
なかなか図面を書く時間がなく、のびのびになっていましたが、年末年始に書く時間が取れ、1月後半まで掛かってようやく完成し、なんとか着工の運びとなりました。
今まで金融関係、工事関係の皆さんを始め、さまざまな人のご協力があってここまで来ることが出来ました。
いつもは設計者の立場だけで事に当たりますが、今回は初めて施主の立場に立ち、あらためて、家を建てるっていうのは大変な事だなーと思う次第です。
当然、お施主さんの気持ちがよくわかりました。
特に、計画を進める中で当初のプランから内容を詰めていくうちに徐々に床面積が増えてゆくということが多々ありますが、その気持が身を持ってよくわかります。
今回もその事例にもれず、当初の床面積からかなりアップしてしまいました。
資金計画は、当初のままですから当然見積もりが出てから苦労します。
これもいつものパターンどおりでした。
予算に合わせるのがある意味、家造りの中で一番苦しいポイントですがどうしても避けては通れません。
試行錯誤して、なんとか金額を合わせようとしましたが不完全のまま、時間がないため見切り発車となりました。
写真は、2階リビングに使う杉の丸太類です。
先月美山町まで買いに行ってきました。
昨今、北山杉は需要が激減していて、値が下がり予想以上に良材を安く買うことが出来ました。
しかしこれはある意味悲しむ事態で、数寄屋の伝統工法の象徴ともいえる北山杉の需要が少ないことは、それはそのままその技術が廃れていっている事を意味します。
このままでは、丸太を使った仕事ができる大工さんが数十年後にはいなくなるのではと思います。
すでにその徴候は表れていて、今回これらの丸太を加工してもらう大工さんを探すのにも苦労しました。
またこれらの構造材がどのようになるか追ってここでご紹介します。