April 2008

April 23, 2008

発見する楽しみ

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□Negative model of House in Higashi tamagawa 1973 Kazuo Shinohara


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□亀裂の空間をとったModel


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□Negative inner mode of Novartis Campus 2007 Peter Märkli



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□Negative outside model


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3年ほどまえに直島に訪れた時のことを思い出しました。
直島で行われている家プロジェクトのひとつ、内藤礼という芸術家の「きんざ/「このことを」。

ここではあらかじめ予約を行わないといけなくて、そして鑑賞者は一人でその空間に15分だけ入ることを許される。そこを管理するおばあさんに聞けば3分ぐらいですぐに出てくる人もいるそうな。結末から言えば、僕は15分では足りなかった。非常にもの足りないと感じた。

入って5分ごろまでか、たしかに非常につまらないと感じる。しかし、お金もはらって、なおかつひとりで15分もの制限時間を設けるところに作者の意図はあるだろう、と粘った。
その結果10分以降、発見につぐ発見をしていく。ある空間の中には実に様々な発見が用意されていた。
実際、それ以上の発見はないだろうと思うがそれ以降なにかしらじつはあるのではないだろうか、と思わせられるような期待を抱きながらそこを後にしなければならない。


前置きが長くなりましたが、今回のセメスターのStructure Logicの課題、Spatial perception、Voidスペースを空間化する(つまり壁や柱を覗いた部分を模型化する)という課題からはじつに様々な発見をすることに。
最初は僕は篠原さんの東玉川の住宅を分析し、第2課題ではピーター・マークリのノバルティスキャンパスのファサードだけを分析することになりました。実はどちらも僕としてはタイムリーで、ちょうど図面集や特集号をゲットしていたので非常に良い機会をもらいました。(篠原さんについては日本にいたときそれほど興味がなかったのですが、いまさら興味をもっています。)
最初、この課題の意図を読み取るのに時間がかかり、というか今でも正確にそれを把握しているかどうかはわからないのですが、とにかくここからは「発見」があるということ。



空間が持つ大きさ、角、窓の位置、高さ、その全てが実は情報としてあって、それを丁寧に読んで行くと実に多くの意図を発見する。特にファサードのスタディではマークリの実に繊細できめ細やな情報操作を少しは感じとれました。もちろんそれは素材のことも合わせるともっと多くを語ることができると思います。




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そしてこちらはスタジオの課題。
今頃になってこのセメスター何をやっているかを語るのはおかしな話ですが、今週末の中間発表を前に少しだけ。
今期はDavosという街の駅のすぐ隣が敷地で、そこに対して自分で決めたプログラムを組こんで商業ビルと新しいプラットフォームを含めたアクセスも提案するという課題。Davosはスイスの中でも有名なスキーなどのスポーツアクティビティが盛んなところ。また国際会議も行われるというような側面も持つ街です。
最初のレビューまでにみんなで分担して都市のアナライズをし、そこから個人でのプロジェクトに移行。
今期もやはり実際にここでのプロジェクトが今後開始されることになっていて、この写真のときはクライアントが進行状況をみにきたときのもの。コンペ形式になっていて、けっして僕らの案がそのままというわけにはならないのですが、今後ここでどういうポテンシャルがあるのか、ということをそれぞれのプロジェクトから見たいというのがこの課題の趣旨のようです。要望もけっこう細かに出されたり、でもプログラムは自分で組んでよかったりと、臨機応変な部分とシビアなスイスらしいリアリティの高さを求められたりと前のセメスターよりはかなり楽しめてやれています。



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そしてこちらはHistory classの授業の一環による今期もグラウビュンデン地方の若手建築家へのインタビューの課題。僕らのうちのそれぞれが推薦された建築家を選んでインタビューをしに行きました。
僕はRaphael Zuberという35歳でChurにオフィスをもつ建築家のところに。
彼はValerio Olgiatiのアシスタントや彼の学生として長年ETHに在籍していました。作品は確かにOlgiatiによく似ていて、(同じ構造家と組んでいることがかなり大きい要素ではあるのですが、シートのテイストなんかもまた似ている)しかし本人もそれには自覚的で、それゆうえに今後彼のスタイルが確立されているだろうことに好感がもてました。まだ事務所も開設したばかりで可能性を感じます。なにより、もの静かに語るその口調からは力強さや、建築を信じていることが垣間見えました。そしてときより挟むユーモアもあってそのギャップがまたよい。そんな彼に興味をかなりもった次第で………



ということで、突然ですが彼の事務所にインターンに行く事になりました!!
インタビューがおわった数日後、もういちどインターンの面接のために2時間ほど会ってもらいました。
今までのポートフォリなどをみせたらひとつこの家には住んでみたい、といってくれるものもあったり、あとは僕のいつもの課題の進め方なども伝えた結果、先日電話にて「I would like to work with you.」と言ってもらえた次第です。

奨学金の関係で長期インターンに行く事ができないとわかってから自分の中でもんもんとしていて、夏休みはコンペとドイツ語やるっきゃかいかな〜と思っていたところでこういうことに発展しました。
長期で働く経験もなかったし、そしてこれはバイトのような感覚ではなく、一戦力として扱ってもらえる貴重な3ヶ月を経験してから、また残り1年学校で過ごせるというのはけっこう大きいことだと思っています。



今回、非常に長文になって誰もこんな最後まで読んでもらえてないかとも思いますが、

停滞していると思われた時間にも、実は今後につながる伏線みたいなものがはりめぐらされていて、
篠原サンに興味をもったことも、マークリの特集号を読みながらガウディの言葉を教えてもらったのは浪人時代の美術研究所の先生たちであること、しかもその方々と未だに連絡をとっていることや、すべてはいつかきっとつながっていくんだな〜としみじみ感じながら、マークリの講演の翻訳文書をよんでいたのでした。

koohsuke at 08:43|PermalinkComments(22)TrackBack(0)clip!

April 16, 2008

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フィンランドの車窓から



やることがたくさんありすぎて、そして外国人の行動やマナーにいらつくことが増えてきて、卒業設計でもでなかった白髪もでて、いろいろ文句は言いたくなるもんですが、ぐっとこらえることも必要だなと感じています。

吐き出してしまえば確かに楽になるかもしれないけれど、こんな小さなグループで生活しているとその波紋は静かに、だが着実にひろがっていく。


昨日、一か八かで夏休み中のインターンの面接に行ってきました。(バイトといったほうが近いかも)
来週の月曜日には結果を教えてくれるというのですが、五分五分といったところでしょう。
ドイツ語本当に始めないとな〜。ドイツ語も操れるようになりたい…切にそう思います。

koohsuke at 20:18|PermalinkComments(5)TrackBack(0)clip!

April 06, 2008

Finland料理編

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●セイナッツァロの廊下



料理をいくつか撮っていたのでそれをご紹介。



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●かもめ食堂にて食べた豚肉のフライ めっちゃおいしい!さすがかもめ食堂!
8ユーロぐらいで飲み物も1杯、パンとサラダは食べ放題、食後のコーヒーまでついてきました。フィンランドの定食屋みたいなとこで食べるんだったらここは安いとこだそうですよ。そしてお腹いっぱいになる。


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●ヘルシンキ市内にある学生のための食堂で食べたサーモン、てか食べかけの写真ですいません…。サーモンは臭みとかまったくなく美味しい。学生向けだったので3ユーロぐらいで食べられた気がする。


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●キャビンでオーブンで焼いたサーモン。スーパーでサーモン買ってオーブンで食べました。めちゃおいしい。
てかキャビンにオーブンがついているのがびっくり。


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●残ったサーモンで翌朝のブランチ。


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●スイスに比べてすごくパンの種類が豊富です。なんでだろう?ヨーグルト系もものすごく種類が多い。


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●おまけ
サンタ村の土産物屋でみつけた靴下、これ買っておけばよかったと後悔…。

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April 02, 2008

Finland再訪

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●Vilmaちゃん こんなに大きくなっちゃって。とにかくこの子は可愛い、仕草とか。


日本では新しい年度も始まり、みなさん出会いや別れがあっておセンチになっておられると思いますがお元気ですか?春ですね。僕もおセンチに浸ろうとトライしました。そうすると、よく考えると「次はいつ桜がみれるのかな〜」って思うとなんだか日本が遠く感じました。あぁ、きっとこれはおセンチだ、といつものごとくさっそうとスタジオに向かってチャリをこいでいると、桜ありました、2本。

でもやっぱり日本で見るよりもなんか味気ない。なので写真はとってません。
日本の四季はやはり情緒や風情があって、その中で見る桜がやはり「桜」なんだろう、と思いました。

スイスはとても暖かく、もうジャケットなんていりません。温暖化の影響もありますが、とっても春らしい天気が続いています。save the enargeyしましょう。



さてさて、


イースター休暇(キリストの復活祭のこと)とセメスターの間のブレイクタイムを利用してフィンランド再度おとずれました。半年ぶりです。

今回はアアルトの建築が多く残るユバスキュラという街と、
ロヴァニエミというラップランド地方とまで行ってきました。こちらはヘルシンキから寝台列車にのって12時間。遠く、そして寒い。
オーロラ見れるかと期待しましたが、見れず…やっぱりかなりレアな体験らしいです、オーロラは。


今回の旅行では以前にも増して、アルヴァ・アアルトの建築をたくさん見たのですが、彼の”光”に対する強い意識を垣間見た気がしました。


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●セイナッツァロの村役場 1952 Architectual regionalismという本の表紙にもなってます。
ちなみにここに行くまでにヘルシンキから4時間くらいかかります。


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●ユバスキュラ大学


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●動物園にあるヘルシンキ工科大学のコンペで建てられた建築 いつぞやのa+uにのってます。


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●かもめ食堂!!映画の内装とはずいぶんかわっていて、ほんとにここだったん?という感じでしたが、フィンランドの中でランチをしようと思うとここは相当に安いほうだそうです。しかも、うまい!僕たち以外にも日本人が5人いました。


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●アアルトのアトリエ 中2階に登って、上から模型を眺めたり新しい照明をつるしたりしていたそうです。ちなみにその英語は僕は聞き取れず、Mが翻訳


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●ヘルシンキの地下鉄 座席が鮮やか。


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●ロヴァニエミの図書館 こちらもアアルト。 残念ながら中に入れず、めっちゃ入りたかった…。


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●世界最北端のマック!イースター中でどこもお店はお休み。なくなく入ったのですがチキンマックは美味しい。オーロラがバックの特別ポストカードもらえます。



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●暖炉のついたこんなキャビンに宿泊。キッチンもついてて1泊30ユーロは安い!


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●ひたすら道は凍ってました。何度もこけそうになって、最終日にお尻からどてっとこけました…。


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●えりなちゃんちのバギーラちゃん けっこうびびってました。でも可愛い、そして毛並みが超いい。



彼女の居候先の家族に双子が産まれてにぎやかになっていたり、でもすごく子育てってのは大変だな〜としみじみ思ったり、そして住んでるところがフィンランドのビバリーヒルズ的な場所だったり(勝手に命名)、初めてヒッチハイクしたり、Viimaと公園で遊んだり、雪だるまつくろうとしてもさらされすぎてつくれなかったり、サンタ村行ってあまりにも商業的な雰囲気にムカついたり、オーロラ見えなくても凍った川の上に昇る満月はきれいだったり、久々に寝台列車にのったり、えりなちゃんちのシャレオツまアパートでイタリア産のパスタサラダ食べたり、花よりもなほ見たり、楽しいことはたくさんありました。


そんなこんなで月日はすぎていくんですね。
今期もなんだかんだと毎日やることがたくさんあって、充実しています。
スタジオのほうが少し遅れているのですが、これからまだまだ挽回の余地があるので奮起しようと思っています。


ということで新生活を始めたみなさんも身体には気をつけてがんばってください。
僕もこちらでがんばります。

koohsuke at 07:38|PermalinkComments(10)TrackBack(0)clip!