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不思議な話(ニーマンのピク詰め)復刻版R

-日常の不可解な出来事を記録したブログです-

(注)この話は色んな事情で永い間封印してきた話なのですが、そろそろ時効のようなので書かせて頂きますが、内容がかなりハードで笑えるような落ちもありませんのでそっち系の話が苦手な方にはお勧め出来ませんのでよろしくお願いします。以前、知り合いが経営している造型 ...

「聞いてくれますか?昨日の夜中のことなのですが…」ある日、T君が深刻な顔をしてそう言います。これは雰囲気的には心霊現象系の話に違いないと直感しましたので内心ワクワクしながらその話に耳を傾けます。「僕はいつもベッドで寝ているのですが、夜中の1時頃に何か音が ...

子供の頃に夢中になった遊びに『パッチン』というのがあります。パッチンとは『メンコ』のことで、地方によって呼び名やルールも微妙に違っているようです。私の地域では専用の四角い板の上で数人が順番で他のパッチンをひっくり返すか板の外に出すと勝ちとなるのですが、何 ...

春の森は小鳥たちの楽園です。あちらこちらの梢で遊ぶ色んな小鳥を観察出来るのですが、その日はかなり近いクヌギの木にとまるコゲラを発見しました。距離にしたら3m位先のクヌギの木の幹にとまってこちらの様子を伺っているのです。コゲラはキツツキの仲間で小さな体に似 ...

その森で作業を始める前には必ず携帯のメールの着信を確認するのが毎日の恒例行事のようになっていました。その日も森に着いて初めにメールをチェックしてから今時珍しい二つ折りの携帯を「パタン」と閉じます。その音は朝の静かな森の中でかなり響くのでT君の耳にも入りま ...

その日もいつものように湯布院からT君の車で自宅に戻っていたのですが、途中の信号待ちで運転席のT君が妙な事を言います。「どこかで祭りでもあるのですかねぇ…」あまりにも唐突でしたので一瞬意味がわからなかったのですが、彼が言うのには『遠くで祭囃子が聞こえる』と ...

お盆になると仏壇に落雁(ラクガン)が供えられることがありますが、私は子供の頃から何故かラクガンが大好きで、お盆が終わるのを待ち切れずに盗み食いする程でした。ラクガンとは米などから作った澱粉質の粉に水飴や砂糖を混ぜて着色し、型に押して乾燥させた干菓子で、派 ...

昔から「偶然」とは人の理解が及ばない所で起こるある種の「必然」であろうということはボンヤリと感じてはいたのですが、先日体験した出来事でそれを確信しました。その森でアトリエ造りを始めて半年程経った頃です。その日は朝から脚立に上って森の入口にある看板の手直し ...

8月もそろそろ終わりだと言うのに真夏のように蒸し暑い夜のことでした。ワンの散歩は夜の9時頃と決まっていてその日もいつものようにおてんばのナナちゃんから始まるのですが、公園を過ぎて川沿いの直線コースで仕切りとナナちゃんが後ろを振り返ります。おそらく他の散歩 ...

20代の頃、働いていた会社の従業員の間で魚釣りが流行った事があります。魚釣りと言っても仕事を終えた足でそのまま近くの一級河川でとりあえず竿を出してみるといったチョットしたレクリエーションのようなものでした。ピーク時には4~5人がメンバーを代えながら毎日の ...

この間、妹の旦那と話をしている時にたまたまホタテガイの話から『貝柱』の話になりました。「そうそう貝柱で思い出したのだけど、30センチ位の貝柱とか見たことある?」旦那が突然そんな事を言い出します。妹夫婦は新婚の頃、2年ほど横浜で生活していたことがあり、引っ ...

人が何かをイメージしようとすれば大概な事はイメージ出来ます。私も人並みの観察力はありますのでイメージしようと思えばまずイメージ出来ない事柄などないと思っていたのですが、不思議な事に従弟のS君がラーメンを食べている所だけはどうしてもイメージ出来ないのです。 ...

ここの所あまり不思議な体験に遭遇していないのをチョット寂しく思っていたのですが、夏の高校のクラス会でそれは起こります。2次会は小さなテーブルの周囲を取り囲むフカフカの黒いソファーが大人の雰囲気を醸し出す渋い雰囲気のお店で、2時間程楽しい時を過ごします。ソ ...

ある時期『ミゼット2』という車に乗っていた事があるのですが、とてもコンパクトな車で見た目も愛らしく結構気に入っていました。運転席は初代ミゼットが3輪だった頃のフォルムを意識して飾りのような助手席はありましたが実質一人乗りで、車幅も一番広い所で130センチ ...

「美人3姉妹の経営する喫茶店があるのだよ。行ってみるかね?」用事を済ませてKさんのアトリエに戻る途中の車の助手席でKさんがニコニコしながらそう言います。満更興味がないわけではなかったのでそれほど遠くもないその喫茶店があるという場所に車で向かうのですがKさ ...

どこの家庭にも多かれ少なかれ何かしらその家庭独自のルールのようなものがあるものです。子供の頃はそのルールを不思議に思いませんし、そもそもそれはルールではなく当たり前の事でした。ところが後で考えるとあれは何だったのだろうと思う事がいくつかあって、ひとつは夕 ...

その砂漠の砂嵐は強力で、何とか砂嵐をやり過ごした旅人が再び砂漠を歩いていると砂の上にテンガロンハットを見つけます。拾い上げてみると帽子の下には砂から頭だけ出した男がいて、先程の砂嵐で砂に埋まってしまったので掘り起こしてほしいと言います。旅人が砂嵐の凄さに ...

私はものごとをスムーズに行うために絶対欠かせないのが『想像力』だと思っているのですが、その想像力には各々差があって同じ情報からでもおそらく想像する場面や映像はかなり違っていると思っています。人がある言葉から何かをイメージするまでの時間にも差があるのはどこ ...

私はよく人から毛深いと言われるのですが実はそうでもないのです。胸毛が生えている訳でも髭が濃い訳でもありません。ただ手首から先と膝から先に毛が集中しているためにそう思われるだけなのです。特に手の甲から指の付け根(第2関節と第3関節の間)に結構長い毛が密集し ...

会話の途中で話題がなくなると『好きな年齢に戻れるとしたら何歳が良いか』などと話を振られることあるのですが、私がその事にあまり興味がないのは昔から普通にやっていた事だからなのです。勿論実際に時間を移動するのではなく、その年齢年齢で『もし未来の自分が過去に戻 ...

もしかすると動物には我々が感知できない何かが見えているのではなかろうかと思う事があります。家にはニャンが1匹とワンが4匹いるのですがワンの夜の散歩の時などたまにあらぬ方向を凝視したまま何かに脅えることがありますし、ニャンを抱っこした時にニャンの視線が自分 ...

6月の終わり頃だったと思います。車で自宅に向かっている途中で空に『虹』を見つけるのですが特に珍しくもありませんからその時は別に何とも思いませんでした。ところが1級河川に架かる橋を渡りながら不思議な事に気づきます。夜なのです。時間は8時頃だったので勿論世間 ...

造形の仕事をしていた福岡時代に不思議な能力を持った女性がいました。その20代後半の女性は職場の先輩の彼女で月に何度か職場の仲間と一緒に食事をするのですが、皆その能力の事を知っていましたし特に予知に関しては可なり正確で信用のできるものでした。その日もある程 ...

先日T君と一緒に由布院に行った時の話です。午前中に由布院に入って諸々の用事がすんだのは2時を少し過ぎた頃でした。Uさんの美術館が定休日なのはわかっていたのですが、どうも気になったので寄ってみる事にしました。案の定Uさんもちょうどその時間にT君と私の事を考 ...

何故か都合の悪い事を回避する為の行為が更に悲惨な結果を招いてしまうということはよくあります。若かりし頃のRさんが生まれて初めてのデートで夜の神社を選んだのは何らかの下心があったものと思われるのですが、あまりの緊張のせいで長い階段の途中で尿意をもようします ...

夏の朝、ワン達にエサをあげるために表に出ると玄関先で小さな『トカゲ』を見つけます。メタリックな深いブルーに輝くあのトカゲです。生まれたばかりなのでしょう、5センチ位の小さくて可愛いトカゲでした。しばらくトカゲの後を追ってみたのですが草むしりをサボって伸び ...

自分の体の機能でこれはほとんど無意味なのではなかろうかと思うことがあるのですが、それを他人に話したり親しい人に訊ねることもなくそのままにしていることがあります。いえ、ありました。というのはこの間たまたまKさんと雑談している時に何かの拍子にKさんがそのこと ...

自分では当たり前だと思っている事が、実はとても特殊な事だったりすることがあります。まだ新婚の頃にある雑誌の中に『間違い探し』を見つけたので2人でやってみることにしました。似たような絵が2枚並べてあって何か所かの間違いを見つけるというあれです。私はそういう ...

最近の事ではありませんがそれ程昔のことでもありません。その男性とは前に何度か会っていたのですが、会話の途中でその人が言った味不明な部分を会話を中断してまで聞き返せる程の関係ではありませんでした。最初のうちは適当に話を合わせていたのですが2回目に同じ言葉が ...

絵を描いていていつも思うことがあります。ひと筆ごとに必要な線や色を選択しながら完成に近づくわけですが、その瞬間々の選択は何を根拠にそちらが正しいと決めているのかという事です。具象的な表現なら対象に似せるとか色を近づけるということはわかるのですが対象に具体 ...

記憶が微妙に違っているという事がありますが、かなり違う事もたまにあります。若い頃に体験したそれが正にそれでした。数年間の東京生活の中で盆と正月には出来るだけ故郷に帰るようにしていたのですが、地元を離れて4年目のお盆で帰省した時の事です。家に戻るなり「警察 ...

自分には霊的なものを感じる能力はないと思っているのですが、この間ある所で明らかに見えない何者かに左足の太ももを触られ、良い歳をして思わず悲鳴をあげてしまうということがありました。気のせいかその事があってから何となく体調がおもわしくなく、本調子ではない日々 ...

夏になると必ず思い出すのが子供の頃の夏休みのことです。特に小学生の頃の夏休みの楽しさは尋常ではなく、中でもお盆に父親の里帰りか何かで普段はあまり交流のない田舎の親戚の家にお泊まりして同じ年頃の従兄と日がな一日セミ捕りや川遊びに興じるのが最高の楽しみでした ...

その釣り場に毎週のように通っていたのは結構良い型の「スズキ」が釣れたからです。近くの釣り具屋にはそこで釣りあげられた体長108センチのスズキの魚拓がレジの横の壁にこれ見よがしに貼られているのですが、会計の時にはいつも『今日こそは自分も巨大スズキを…』と闘 ...

このブログのサブタイトルは「ニーマンのピク詰め」と言うのですが、この間Rさんの工房で食事中にRさんが突然「ニーマンとは何なの?」と言い出しましたので丁寧に説明させていただきました。私「ある人との会話中に相手が夕食のメニューである『ピーマンの肉詰め』を間違 ...

「10歳位まで鼻で呼吸ができる事を知らなかった人がいた」と言う話を義理の兄にしたところ、何と兄も小学校のマラソン大会まで知らなかったと言います。担任の教師から「息は鼻から吸って口からはく」と教えられるまで鼻で呼吸していなかったらしいのです。        ...

カニが苦手で食べられないと言う友達にその理由を聞くと、蜘蛛に似ているからだと言います。そう言われて私は初めて「蟹」と「蜘蛛」が似ている事に気がついたのですが、それなら逆に蜘蛛はカニに似ているから美味しそうだと思う人もいるのでしょうか。コオロギのアトリエ ...

たとえば今住んでいる場所を日本地図上にイメージする時、自分の場合は九州をイメージして大分県をイメージします。自分の家にはズームインせずに日本の地形全体をキープしたまま平面の地図上に自分の視点を設定してそこから東京の位置や北海道の位置を確認するのですが、あ ...

その山にはロープウエイが設置されていて10分程で頂上に到着するのですが、Kさんが友達数人とそのロープウエイに乗った時の話です。友達の一人が窓際に貼られたアクリル文字の不自然さを指摘します。「危険ですので窓から手や貝を出さないで下さい」と書かれていたのです ...

もうひとつMさんの話です。随分前に暗算が出来る位の簡単な計算をするときに頭の中ではどのような事が起こっているのか調査をした話を書いた事があるのですが、数字に強い左脳系の人は映像が浮かぶ事はなく答えが出るようです。ところが右脳系の人の多くは何がしかの映像が ...

そのMさんが私に気を使ってくれたのか、こんな話を聞かせてくれました。市街に向かう国道の途中にトンネルが一つあるのですが通勤ラッシュ時にはそのトンネルの中で立ち往生することもよくあります。その日の夕方、例によってMさんもそのトンネルの中で渋滞に巻き込まれた ...

1年ぶりにMさんに会ったのは数日前の事です。以前『鯉のぼり』の話を聞かせていただいたのが実はMさんなのですが、その話がとても面白かったのでもっと詳しく聞きこうとしたところ何と覚えていないと言うのです。その話というのは鯉のぼり恐怖症のMはさんは鯉のぼりの季節 ...

妹の子供がまだ3歳位の時の話です。一応私はおじさんになる訳ですからたまには点数でも稼いでおかねばと思い何か買ってあげることにしました。3歳の子供の事ですからお菓子か精々ヒーローもののグッズか何かで済むだろうと思っていたら予想に反してピストルが欲しいと言い ...

子供の頃に見たテレビ番組で、年配の漫才コンビのあるネタの中に出てきた話が未だに忘れられないのです。それは大きな時計の話なのですが、およそこんな話です。日本列島の中心に大きな時計を作ります。その大きさは長針が九州まで届く超巨大な時計で長針が半周すれば長針 ...

物によっては本来の使い方でなくても十分に目的を果たす事ができるということを知ったのは新婚間もない頃です。就寝の際には妻がベッドで私は畳の上に布団を敷いて寝ていたのですが目覚まし時計は私の布団が敷かれた壁際のタンスの上に置いていました。タンスと言っても引 ...

絵を描く時にはそこに何かしらの「対象」があるわけですが、それが「物」であれ「人物」であれ「風景」であれ、はたまた形を持たない「抽象的な観念」であってもそれを描く際にはいろんな角度から隅々まで注意深く観察する事になります。更に対象に迫ろうとすれば視覚だけ ...

Eさんとは昔からの知り合いなので、彼の気まじめさや誠実さは私が一番良く知っています。彼はほとんど冗談を言いませんし、まず嘘はつかない人です。というか性格的に嘘はつけない人です。そんなEさんが一度だけ私に妙な話を聞かせてくれた事があります。彼はそれがあま ...

若い頃にビルの壁面に絵を描くという仕事をしたことがあります。枡目で区切られたビルの壁面に枡目で分割された原画通りにスプレーガンで彩色して行くだけなのですが、建設中の7~8階建てのビルの壁面に組まれた足場の上での作業は結構スリルがありました。足場の外側は ...

その道路は一級河川と並行したほぼ直線の道路です。田園の中を一直線に貫くその途中に少し上り坂になった個所があるのですがその場所だけ道路の脇が広葉樹の林になっています。その日は夜中の11時頃にその道路を走行していて、いつものようにその坂に差し掛かるのですが ...

時々、人と話をしている時に何かの拍子に意味のわからない単語や事柄に出くわす事があります。それは最近の話題とか目新しい流行語とかではなく、どうも誰もが普通に知っている当たり前の事柄のようなのです。なぜそのような事が起こるのかを自分なりに考えてみたのですが ...

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