和光大学青年心理学研究室

和光大学現代人間学部心理教育学科准教授・髙坂康雅が綴る 教員生活や研究活動の日記

研究としてデータを収集した以上,
そのデータを何らかの方法で公表するのは,
研究者の義務であると考えています。
そのなかでも,多くの研究者や大学院生は,
各学会が刊行している機関紙(○○心理学研究)への
掲載を目指して,論文を投稿する。
そして,査読を受け,修正し,また査読を受けて,
ようやく掲載に至る。
もちろんその過程で,リジェクトされることもある。

論文投稿をするときには,日本心理学会が
刊行している★「執筆・投稿の手びき」や,
各学会の投稿規定などを参照して書くことになる。

一方,改めて考えてみると
査読者が参照すべき規定はほとんどない
これって結構まずいんじゃないかと
最近思っています。


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13日(土)・14日(日)の2日間,
大学入試センター試験が行われました。
受験されたみなさんは,お疲れさまでした。

AO入試・推薦制入試を前半戦とすると,
これからいよいよ後半戦となります。
国公立では2次試験が行われる一方,
私立では,一般入試やセンター利用入試が
行われます。

私が所属する和光大学でも,それぞれの
入試が行われます。

ぜひ受験の選択肢に和光大学を
含めてみませんか?



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いよいよ今週末,大学入試センター試験
全国各地で行われます。
受験されるみなさんには,ぜひ持てる力を
すべて発揮していただければと思っています。

一方で,現在,大学入試センター試験の
改革が議論されています。
記述式を取り入れる,民間の試験を利用するなど,
一体誰が何のために行っているのか
さっぱり理解できない議論のまま,
どんどんと話が進んでいます。

ですが,センター試験の問題って,
内容とか形式ではなく,
時期の問題だと思っています。


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2018年を迎えました。

あけましておめでとうございます。

今年は残り3ヶ月となったサバティカルを
最後まで満喫し,4月になったら復帰して,
授業・会議・研究に全力を尽くしてまいります。

2018年もどうぞよろしくお願いします。

なお,本年より,年賀状を辞めました
blogやfacebookがあるので,
忙しい年末にお金をかけて作ったり,
送ったりするのが面倒なんです。
すでに,お送りいただいた方もいらっしゃいますが,
返送は致しませんので,ご容赦くださいませ。

2017年12月31日になりました。
あと3時間足らずで,
2018年がやってきます。

あまり興味はないかもしれませんが,
簡単に2017年の活動を振り返っておきます。


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この週末,小学1年生の娘が
「SNS東京ノート」というものを
持って帰ってきました。
具体的には,★こちら

ネット・スマホ・ゲームなどの使い方や
メディアリテラシーについて,
具体的な場面をイメージしながら
育もうとする副教材で,
東京都内の小・中学校に配布されているらしい。

ちなみに,東京都のHPには,
「1」は小学1~3年生用と書いてあるけど,
ノートそのものには小学1・2年生用とあり,
ご丁寧に「2年間使用」と書いてある。
どっちよ‼
こういうのをみると,ついつい信頼性というか,
中身を確認したくなるのは,職業病かな?

んで,学校からは「家庭のルールを考えよう」という
ページが宿題(?)として出されており,
これについて,家族と話し合って,ルールを決めて,
その結果を書いてくることになっている。

ただ,このページ,なかなかひどい。

まず,設問が4つある。
(1)ネットやゲームを1日に使ってもよい時間は何時間か。
(2)1日のネットの終了時刻は,何時までか。
(3)ネットにアップしてはいけない写真は何か。(複数選択可)
(4)メッセージをやり取りしてよい相手は誰か。(複数選択可)
という4つ。

保護者と一緒に話し合って決めるにしても,
主体は子どもなんだから,子どもがわかる言葉で,
漢字にはふりがなを振ってほしいという基本的なことも
あるんですが,選択肢ももう少し考えてほしい。

例えば,(1)ネットやゲームを1日に使ってよい時間は
何時間か。という設問に対する選択肢は,
「30分」「1時間」「1時間半」「2時間」「3時間」という5つ。
なんか変だと思いませんか?
「ネットをやっていない」「ゲームを持っていない」ということが
まったく想定されていない選択肢なんです

先ほども言ったように,これ,東京都の全部の
小・中学校に配布されているんです。
経済格差や子どもの貧困がさけばれているなか,
ネットが使える環境にない,ゲームを持っていないという
子どもは少なからずいるはず。
我が家はネットは使えますが,娘は使っていないし,
DSやPSPのような携帯ゲームももっていなければ,
スマホでゲームもやらせていない。
そういう教育方針なので,ネットもゲームもやっていない。
理由はどうあれ,そういう子どもは一定数いるはず。

それにもかかわらず,あたかも世の中みんな
ネットやゲームをやっているかのような前提で,
「使ってもよい時間は何時間?」という問いを立て,
「0分」という選択肢を設けないのは,
制作する側の想像力の欠如です。

これは,(2)でも同じ。「終了時間は?」と尋ねて,
「19時」「20時」「21時」「22時」「23時」という選択肢。
だから,使ってないんだって‼
この選択肢では答えようがないんです。

こういう答えられない対象者がいることを想定していないものって
どうしてもイラっとしてしまいます。

「そのくらい,どうでもいいじゃない」って
思う方もいるかもしれません。
でも,近年,心理学の研究では研究倫理が
ものすごく問われています。
性別も「男?女?」の二択ではなく,
セクシャルマイノリティのことを考えた選択肢を
用意しなければならなかったり,
親子関係でも,そもそも親がいるのか,
実親なのかを,確認しないといけない。
以前なんて,「恋人はいますか?」という設問を作ったら,
「恋人がいない人がかわいそうだ」という意味不明な
忖度をされ,調査が認められませんでした。

つまり,アンケートなどをつくるときには
誰が答えるのかについて,想像力を全力ではたらかせて
設問や選択肢を作る必要があります。
今回のは,副教材という位置づけです。
教育現場で使うものである以上,
こういう配慮と想像力って必要だと思うんですよ。
しかも,多額の税金を使っているんだろうし。

作成委員会には,大学の先生や小・中学校の
校長の名前が入っていますが,
こういう細かいところに目が届かない人が作っているのは
なんだか残念ですね。

そうそう,「こども」の「ども(供)」もどうにかなりませんかね。
「供」って漢字で書くのはあまり良い表現では
ないんですけどね。
まぁ,公文書は「子供」で統一することになっているので
仕方がないのかもしれないですけどね。

なんだか久しぶりの更新ですね。
公認心理師関係ではありませんよ。

昨日の夜から,東京オリンピック・
パラリンピックのマスコットキャラクターの
話題で盛り上がっていますね。
3つの候補が提示され,
しかも,小学生の投票によって決定するという
新方式がとられているということが話題になる一方,
やっぱり出ました,
「これって,○○に似てるよね!?」


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