和光大学には昔から,
プロゼミ(学科によって名称は異なる)という
1年生が所属するゼミがあります。
プロゼミでは1年間で大学での学び方や,
友人・居場所づくりなど,様々な活動が行われます。
各プロゼミで何を行うかは,
少なくとも私のいる心理教育学科では自由で,
各プロゼミで,独自の活動をしています。
今年度,私もプロゼミ担当の1人で,
私のプロゼミには18人の1年生が所属しました。
私のプロゼミのテーマは,
論理的思考力を高めるです。
こう書くと,「がっちりお勉強するプロゼミ」という
印象を持たれがちですが,
楽しく作業しながら思考力を高めるというスタンスなので,
パズルをやったり,ゲームをやったりしています。
この「論理的思考力を高める」というテーマは,
2年前にプロゼミを担当した時と同じなのですが,
2年前に担当した際に,ひとつの反省が残りました。
それは,いくら論理的思考力を高めても,
伝える力がないと無意味だということです。
どんなに頭でしっかり考えても,
それをうまく伝える伝達力がなければ,
ただ考えただけで終わってしまう。
そこで,今回は,「論理的思考力+伝達力」という
2つの力を高めようとしています。
ところが,この“伝える”というのは実に難しい。
もちろん言葉や文字で伝えるのが基本ですが,
それ以外の伝達方法だって経験しておく必要がある。
そこで,前回のプロゼミでは,
視線伝達ゲームというゲームを
行いました。
ルールはいたって簡単。
4~5人のグループを作り,1人「親」を決めます。
「親」に10枚の絵カードから3枚好きなカードを
事前に決めてもらいます。
この際,グループの他のメンバーには
どのカードを選んだかは教えません。
カードを選んだあと,「親」と他のメンバーが
向かい合うように,テーブルをはさんで座り,
テーブルの上に,先ほどの絵カード10枚を
ランダムに並べます。
そして,「親」は“目”以外動かさずに,
他のメンバーに自分が事前に選んだ3枚のカードを
伝えるというゲームです。
しゃべることもうなずくことも,手や足を動かすこともできません。
純粋に“目”だけで伝えなければなりません。
時間は5分にしました(それ以上やると,目が乾燥して
痛くなっちゃいますから)。
さて,結果はというと,4グループが挑戦し,
2枚正解が1グループ,1枚正解が2グループ,
正解0が1グループという結果になりました。
3枚すべてを当てたグループはいませんでした。
人に目線・視線だけで何かを伝えるというのは
現実場面ではほとんどありませんが,
一方で,受け手は,相手の目線・視線から
相手がよそ見してるとか,真剣な話をしている,
怒っている,悲しんでいるなど,たくさんの情報を得ています。
今回のゲームを通して,視線だけでも多くの情報が
読み取れることに気づいてもらえると,
子どもの時から言われている“人の目を見て話す”,
“話している人の目を見る”ことの大切さを
感じてもらえるのではないでしょうか?
興味がありましたら,一度,やってみてください。
ちなみに,絵カードは,カルタとかでもかまいません。
私は100均で売っていた,「ひらがなカード」を使いました。
メモ用紙に,動物や果物の名前を
10個書くだけでも十分ですよ。
プロゼミ(学科によって名称は異なる)という
1年生が所属するゼミがあります。
プロゼミでは1年間で大学での学び方や,
友人・居場所づくりなど,様々な活動が行われます。
各プロゼミで何を行うかは,
少なくとも私のいる心理教育学科では自由で,
各プロゼミで,独自の活動をしています。
今年度,私もプロゼミ担当の1人で,
私のプロゼミには18人の1年生が所属しました。
私のプロゼミのテーマは,
論理的思考力を高めるです。
こう書くと,「がっちりお勉強するプロゼミ」という
印象を持たれがちですが,
楽しく作業しながら思考力を高めるというスタンスなので,
パズルをやったり,ゲームをやったりしています。
この「論理的思考力を高める」というテーマは,
2年前にプロゼミを担当した時と同じなのですが,
2年前に担当した際に,ひとつの反省が残りました。
それは,いくら論理的思考力を高めても,
伝える力がないと無意味だということです。
どんなに頭でしっかり考えても,
それをうまく伝える伝達力がなければ,
ただ考えただけで終わってしまう。
そこで,今回は,「論理的思考力+伝達力」という
2つの力を高めようとしています。
ところが,この“伝える”というのは実に難しい。
もちろん言葉や文字で伝えるのが基本ですが,
それ以外の伝達方法だって経験しておく必要がある。
そこで,前回のプロゼミでは,
視線伝達ゲームというゲームを
行いました。
ルールはいたって簡単。
4~5人のグループを作り,1人「親」を決めます。
「親」に10枚の絵カードから3枚好きなカードを
事前に決めてもらいます。
この際,グループの他のメンバーには
どのカードを選んだかは教えません。
カードを選んだあと,「親」と他のメンバーが
向かい合うように,テーブルをはさんで座り,
テーブルの上に,先ほどの絵カード10枚を
ランダムに並べます。
そして,「親」は“目”以外動かさずに,
他のメンバーに自分が事前に選んだ3枚のカードを
伝えるというゲームです。
しゃべることもうなずくことも,手や足を動かすこともできません。
純粋に“目”だけで伝えなければなりません。
時間は5分にしました(それ以上やると,目が乾燥して
痛くなっちゃいますから)。
さて,結果はというと,4グループが挑戦し,
2枚正解が1グループ,1枚正解が2グループ,
正解0が1グループという結果になりました。
3枚すべてを当てたグループはいませんでした。
人に目線・視線だけで何かを伝えるというのは
現実場面ではほとんどありませんが,
一方で,受け手は,相手の目線・視線から
相手がよそ見してるとか,真剣な話をしている,
怒っている,悲しんでいるなど,たくさんの情報を得ています。
今回のゲームを通して,視線だけでも多くの情報が
読み取れることに気づいてもらえると,
子どもの時から言われている“人の目を見て話す”,
“話している人の目を見る”ことの大切さを
感じてもらえるのではないでしょうか?
興味がありましたら,一度,やってみてください。
ちなみに,絵カードは,カルタとかでもかまいません。
私は100均で売っていた,「ひらがなカード」を使いました。
メモ用紙に,動物や果物の名前を
10個書くだけでも十分ですよ。