相続法改正勉強ノート


 たくさんある「法律」の中でも、代表格といえるのが、民法です。

 民法は、私たちの暮らしの基本的なルールを定めています。

 生まれてから死ぬまで、否、生まれる前の胎児の段階から死んだ後の相続の段階まで、常に私たちの暮らしに寄り添っているのが、民法です。

 報道されているとおり、民法は、大きな変化のときを迎えようとしています。

 2017年6月2日に公布された「民法の一部を改正する法律」によって、主に、「債権法」と呼ばれている分野の改正が行われました。世に言う債権法改正です。

 また、2018年6月13日に成立した「民法の一部を改正する法律(成年年齢関係)」によって、民法上の成年年齢が20歳から18歳に引き下げられ、これに関係する規定が整備されました。これが、「成年年齢引下げ」と呼ばれる出来事です。

 さらに、2018年7月13日に公布された「民法及び家事事件手続法の一部を改正する法律」によって、「相続法」分野の改正が行われました。いわゆる相続法改正です。

 当ブログでは、ここ1年ほどの間、「民法(債権法)改正勉強ノート)」と題するシリーズで、債権法改正についてクローズアップしてきました。一日一条ずつ、のんびりと勉強していたら、いつの間にか終わっていました(全317回)。その節は本当にお疲れさまでした。

【民法(債権法)改正勉強ノート】
(第1回~第105回)
民法改正勉強ノート目次その1
(第106回~第213回)
187民法改正勉強ノート 目次その2
(第214回~第317回)
民法改正勉強ノート目次その3



 債権法のインプットを完了した勢いに乗って、今度は、改正された相続法の条文も、少しずつ勉強していきたいと企んでいます。

 「民法(相続法)改正勉強ノート」シリーズの開幕です。

 このシリーズを読み進めるときは、先に、以下の記事に目を通しておいて頂いたほうがいいかもしれません。



 さっそく目次↓を作ってみて拍子抜けしたのですが、今度のシリーズは、たったの44回で終わります。

 しかも、「民法(債権法)改正勉強ノート」で、既に二か条はインプット済みですので、実質的には42回でOKです。どういうことかというと、債権法改正によって姿を変えられた後、まだ日の目をみないうちに、相続法改正によってさらなる変身を遂げた条文として、民法1012条民法1016条があるのです。

 改正後の相続法の施行期日は、

 民法968条が2019年1月13日

 配偶者の居住の権利に関する規定が2020年4月1日

 ③その他の規定が2019年7月1日

  (※遺言書保管法は2020年7月10日

となっています。のんびり勉強していても間に合いそうですね。

 なお、各記事の見出し画像は、モヤがかかったように姿が分かりにくかった改正後の民法に、少しずつ光をあてていくというイメージで、休憩がてら描いています。

 随時更新していきます。どうぞよろしくお願いします。


Ⅰ.相続総則

(第1回)★
民法885条(相続財産に関する費用)
(第2回)★★★
民法899条の2(共同相続における権利の承継の対抗要件)
(第3回)★★
民法902条(遺言による相続分の指定)
(第4回)★★
民法902条の2(相続分の指定がある場合の債権者の権利の行使)
(第5回)★★★
民法903条(特別受益者の相続分)


(第6回)★★★
民法906条の2(遺産分割前の処分と遺産の範囲)
(第7回)★★
民法907条(遺産の分割の協議又は審判等)
(第8回)★★★
民法909条の2(遺産の分割前における預貯金債権の行使)

Ⅱ.遺言

(第9回)★
民法964条(包括遺贈及び特定遺贈)
(第10回)★★★
民法968条(自筆証書遺言)


(第11回))★
民法970条(秘密証書遺言)
(第12回)★
民法982条(普通の方式による遺言の規定の準用)
(第13回)★
民法998条(遺贈義務者の引渡義務)
(第14回)★
民法1000条の削除

Ⅲ.遺言執行者

(第15回)★★★
民法1007条(遺言執行者の任務の開始)
(第16回)★★
306民法1012条(遺言執行者の権利義務)
(第17回)★★★
民法1013条(遺言の執行の妨害行為の禁止)
(第18回)★★★
民法1014条(特定財産に関する遺言の執行)
(第19回)★★
民法1015条(遺言執行者の行為の効果)
(第20回)★★
307民法1016条(遺言執行者の復任権)

Ⅳ.遺言の撤回及び取消し

(第21回)★
民法1025条(撤回された遺言の効力)

Ⅴ.配偶者の居住に関する権利

(第22回)★★★
民法1028条(配偶者居住権)
(第23回)★★★
民法1029条(審判による配偶者居住権の取得)
(第24回)★★
民法1030条(配偶者居住権の存続期間)
(第25回)★★
民法1031条(配偶者居住権の登記等)
(第26回)★★
023民法1032条(配偶者による使用及び収益)
(第27回)★
相続法改正勉強ノート民法1033条(居住建物の修繕等)
(第28回)★★
相続法改正勉強ノート民法1034条(居住建物の費用の負担)
(第29回)★★
相続法改正勉強ノート民法1035条(居住建物の返還等)
(第30回)★
相続法改正勉強ノート民法1036条(使用貸借及び賃貸借の規定の準用)
(第31回)★★★
相続法改正勉強ノート民法1037条(配偶者短期居住権)
(第32回)★
相続法改正勉強ノート民法1038条(配偶者による使用)
(第33回)★
相続法改正勉強ノート民法1039条(配偶者居住権の取得による配偶者短期居住権の消滅)
(第34回)★★
相続法改正勉強ノート民法1040条(居住建物の返還等)
(第35回)★
相続法改正勉強ノート民法1041条(使用貸借等の規定の準用)

Ⅵ.遺留分

(第36回)★★
相続法改正勉強ノート民法1042条(遺留分の帰属及びその割合)
(第37回)★★
相続法改正勉強ノート民法1043条(遺留分を算定するための財産の価額)
(第38回)★★★
相続法改正勉強ノート民法1044条(遺留分を算定するための財産の価額2)
(第39回)★★
相続法改正勉強ノート民法1045条(遺留分を算定するための財産の価額3)
(第40回)★★★
相続法改正勉強ノート民法1046条(遺留分侵害額の請求)
(第41回)★★★
相続法改正勉強ノート民法1047条(受遺者又は受贈者の負担額)
(第42回)★
相続法改正勉強ノート民法1048条(遺留分侵害額請求権の期間の制限)
(第43回)★
相続法改正勉強ノート民法1049条(遺留分の放棄)

Ⅶ.特別寄与者

(第44回)★★★
相続法改正勉強ノート民法1050条(特別の寄与)

Ⅷ.附則

(関連記事)
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【読みたい書籍】

詳解 相続法
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弘文堂
2018-12-17



相続道の歩き方
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清文社
2018-12-25