ウィニー逮捕の波紋 - こんな国で"研究"ができるのだろうか
いろいろ波紋を起こす要因を含んでいるこの問題に竹内郁雄さんがインタビューを受けていた.たぶん./Jでも話題にのぼっていたように SoftEther の関連してのことだと思うが.
どこまで問えるソフト開発者の責任 ウィニー逮捕の波紋 - asahi.com : 社会 竹内郁雄・電気通信大教授(計算機科学)は、「幇助という理由でソフト開発者が逮捕されると、ほかのプログラマーまで不安を感じ、萎縮(いしゅく)するのでは」と今後への影響を心配する。
竹内教授は「天才プログラマー発掘」を目指した国の事業にかかわり、00年、01年度に金子勇容疑者(33)が参加したテーマを採択した。「プログラミングの腕前は一頭地を抜いていた」。だが、ウィニーの制作者とは知らなかったという。
ウィニーを使っている人が、ある情報を自分のパソコンに保存すれば、他の利用者もこの情報を取り込めるようになる。問題は、こうした情報交換が可能なプログラムをつくったことが、著作権法違反の「幇助」にあたるかどうかだ。
とりあえず,問題をシンプルにするために「危険性を認識した上での開発・研究」が"違法行為を幇助"することになるのかどうか.
もし,これが公の認識になってしまえば,研究なんてものはできなくなる.研究するという行為は,対象とする事物の入り口に立ちどのような出口があるかを作る行為だとおもう.その出口のむこうで何が起こるのかは分析するが出口はよいことばかりが期待できる"天国"だけでなく"地獄"へも自然とトンネルができてしまう.ちょっと前ではゲノムにおける倫理観念,そして大きなところでは原子力に関する研究.メリット・デメリットを両方備えてしまうのは仕方がない.そのメリットが大きいときにデメリットを押さえる役割がシステムとしての"社会"ではないだろうか.
デメリットを抱えた研究や開発などいくらでもある.今の著作権と同じような立場になりつつプライバシーの問題やセキュリティを完璧に考慮したものはどの程度あるのか.ブラウザを作成した会社を"個人情報漏洩幇助"で検挙するのだろうか,プライバシー情報が文字情報として伝えられてしまう可能性は認識しているだろうが,ソフトウェアのアップデートを続けてより便利にしている,といえないこともない.「場log」とかロケーションアウェアアプリなんてストーカー支援ソフトって言われるぞキット♪
# 位置情報関係のソフトつくるときの開発コードは StalkerSupportSystem とつけているから認識していることになる?
結局のところ,警察の今回の行為は後ろ向きすぎる.例え,それが警察のするべき仕事であっても.日本では司法取引なんて聞いたことがないので,長期の拘留になるのか略式で終わってしまうのだろうが,東京大学がどう対処するのかが一番の注目点.即刻免職でもしてしまうようならば,ソフトウェア開発に重点をおこうとしているはずの日本という国でソフトウェアの研究・開発に従事するなんて危険なことはできないとしか言いようがない.
音楽が今の現状になった根本的要因は,デジタルでコンテンツを作り始めたこと.マッチポンプの出来事を外に理由を求めようとしているだけじゃないかとも思うのだが,所詮素人考えだろう.
Posted by kosuke_shinoda at 01:35
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