先週、国立西洋美術館のカラヴァッジョ展で作品を見てから、カラヴァッジョの魅力に取り憑かれています。
たまたま店にあったこの本を読んだのですが、とても美しく官能的な絵を描くカラヴァッジョが、性格は非常に暴力的で、絵画の資料よりも犯罪の裁判資料の方が多く、ローマで殺人も犯しているのは有名なエピソード。
その後、彼は死刑宣告されるのですが、その時はすでに山岳地帯に逃げた後。そこで、判決内容は「誰でも見つけ次第殺してもよい」となったそうで、誰が自分を殺しにくるかもわからない社会でよく生活できたものだなあと感心です。その後、別件の復讐で襲撃されて瀕死になったりしながら、生き延びるために絵を描いてパトロンに送った作品が、後に名画とされて東京で見られるわけで、歴史というのは面白いです。
コメント