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松濤美術館で開催されている「終わりのむこうへ : 廃墟の美術史」展(2019年1月31日まで)に行ってきました。


ピラネージ 、ユベール・ロベールなど16世紀の西洋の画家・版画家から、ポール・デルヴォー、ルネ・マグリットなどシュルレアリスムの画家、元田久治、野又穫、大岩オスカールなど現代日本の画家まで、崩壊した建築物をモチーフとした作品を展示しています。


私はピラネージの版画が好きなのですが、昨年は西洋美術館の「ローマの景観」展や、上野の森美術館の「世界を変えた書物」展など、ピラネージの作品を見る機会がありました。今回も、ピラネージ の描く古代遺跡の魔術的光景に目を奪われてしまいました。魅力の尽きない芸術家だと思います。


幻想の建築物や都市の風景、そして崩壊、崩壊後の光景に、何故こうも魅力を感じるのか。現実の破壊は恐ろしく悲しいものですが、多くの芸術家が空想し愛でた「廃墟」の光景を見ることで、滅びの美に浸ることができます。


廃墟の展示に影響を受けつつ、近いテーマの本をセレクトしてみました。

今回展示された圧倒的な細密さの新作が話題の野又穫の幻想建築画集、破滅する世界を描く画家ジョン・マーティンの画集や、廃墟を撮影する写真家の宮本隆司の代表作「建築の黙示録」など。高山宏によるピラネージ の評論、幻想建築論など…空想上の建築や廃墟に想いを馳せて発熱しそうな本です。