あなたは今、幸せですか?

この連載は、この質問に自信を持って「yes!」と答えられるようになるためのものです。 
世界40カ国放浪の旅とコンサルタントの経験をもとに、「毎日幸せでいる仕組み」について探求していきます。
以下の3つのステップを通じて、最終的には「毎日幸せでいる仕組み」をA4用紙1枚にまとめていこうと思います。
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仕組み作りの第1ステップは、「幸せについての理解を深める」ことです。
「何が自分の幸せなのか?」「どうやって幸せになるのか?」を考える前に、「そもそも幸せって何なのか?」ということを考えてみたいと思います。じっくりと、自分の心と向き合ってみませんか?

今回は自分と他人を比較することについて考えたいと思います。

1 他人と比べがちな私たち
2 比較することで価値が変わった私の旅
3 絶対的価値と相対的価値
4 自分と他人を比べない
5 自分オリジナルな人生を生きよう

1 他人を比べがちな私たち
「Aさんは自分よりも多く稼いでいる」「B君の彼女は自分の彼女よりもキレイだ」「Cさんは自分よりも背が高い」…
私たちは普段から、何かにつけて自分と他人を比較しながら生活していませんか?

「自分はあの人(または世間一般)より優越ているだろうか?」と無意識のうちに考えて、答えがYes.なら安心できます。
でももし答えがNoであれば、「自分は劣っている」という劣等感に苛まれ、途端に自信が持てなくなり自己嫌悪に陥ってしまいます。

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2 比較することで価値が変わった私の旅
私が比較することで不幸せになったお話をします。
世界一周の旅をしていた時、私はチリのビーニャ・デル・マールという港町に立ち寄りました。
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 ↑ビーニャのカラフルな街並み。

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 ↑ビーニャは港町。サメを売っているお兄さん。

1年間の一人旅も終盤に差し掛かっていたため、私は自分の旅について振り返ることが多くなりました。私は旅を通じて、多くの出会いや、世界に対する理解、これからの人生の指針などを得られたと考えたため、「とても価値ある経験をした」と自信を持っていました。
しかし、状況は一変しました。ビーニャで1週間程度滞在した宿には、私のように長期間放浪している旅人がたくさんいました。自転車で南米を一周している人、夫婦で世界一周している人、世界中の人たちの髪を切りながら旅している美容師さん、、、
とても魅力的な旅をしている人たちばかりで、それに比べると自分の旅は、なんとも普通の経験であるように思えました。私は彼らに劣等感を抱いていたのです。

彼らと出会ったことで、私の旅の経験自体は何ら変わらないのに、私が感じる旅の価値には雲泥の差がありました。事実は変わっていないのに、主観的な解釈の仕方が「自分の考え」から「他人との比較」に変わったことで、私の感情は「満足」から「不満」に変わってしまいました。
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3 絶対的価値と相対的価値
私は、2通りの基準で旅を解釈をしました。1つは、自分自身の考えによって評価する「絶対的価値(比較不可能なもの)」。もう1つは、他人との比較において評価する「相対的価値(比較可能なもの)」です。

世の中には、必然的に相対的価値で解釈すべき事もあります。例えば、中古車の鑑定です。中古車鑑定は、市場で流通している車と比べながら、この車は人気の車種か?状態は良好か?などを評価して「市場の相場に対する価値=価格」を算定します。「買取価格」が比較可能な価値であるため、解釈の方法も相対的価値基準に基づいていないと算定できません。

一方で「幸せ」は主観的な感情であり、感情そのものは比較できません。自分がどれほど幸せか?どれほど不幸せか?ということは、自分以外の人と比べることはできません。つまり、幸せかどうかを測るためには、相対的価値で解釈する必然性はないということになります。

前回のブログで、「自分の外で起こる出来事(客観的事実)」と「自分の中で起こす反応(解釈・感情)」は切り離すことができて、反応は自分で選択できることについて触れました。つまり、自分が絶対的価値で解釈するか、相対的価値で解釈するかは、自分自身で選ぶことができるわけです。幸せでいるために、私たちはどちらの価値観を選択すべきでしょうか?
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4 自分と他人を比べない
私たちは何でも比較し、相対的価値から解釈する癖を持っていますが、その理由は以下2点だと考えています。
①自分自身の軸(絶対的価値)が定まっておらず、比較(相対的価値)以外に依って立つものがない。
②「他人よりも優越していたい、劣っていたくない」という一種のコンプレックスを持ってる。

しかし、幸せでいることを主眼に置くと、物事は相対的価値観ではなくて絶対的価値観において判断すべきです。その理由は以下の3点です。
①相対的価値は、比較する対象によって価値が変動します。比較する相手が変わるたびに一喜一憂しなくてはならず、安定して幸せでいることはできません。
②「隣の芝は青く見える」という諺があるように、相対的価値には「他のものがより良く見える」バイアスがかかります。私たちは上述のコンプレックスのため、「自分は他人より劣っているのではないか?」と心配しながら物事を見てしまい、実際以上に自分の価値を低く見積もることがあります。
③「比較によって優越感を得たい」と考えることは、他人との人間関係を「競争関係」と見ていることになります。競争を軸とした人間関係は常に疑心暗鬼で殺伐としており、表面的に良い関係が築けたとしても、真の信頼関係の構築は困難でしょう。


5 自分オリジナルな人生を生きよう
以上のことから、幸せでいるために、他人との比較が役に立たないことがお分かりいただけたと思います。今日から自分の人生と他人の人生を比較することをやめてみましょう。比較から解放されると、人生はとてもさっぱりとしてきます。
そして比較をやめると、物事を評価する自分自身の軸(絶対的価値)が必要になってきます。自分自身の価値基準を定めることは、自分オリジナルな人生を歩む第1歩です。自分の軸を作る方法については、またの機会に考えることにしましょう。