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日刊・小谷の250字アーカイブ
小谷隆が2001年11月から毎日連載している250字コラムのアーカイブ版です。小谷隆の本拠地は
こちら
。
2004年07月
2004年07月31日
「ながら」の効能
ながら勉強はよくないと子供の頃から言われてきたが、僕はいつも座右から音楽を手放さなかった。
僕はむしろながらの方が効率が上がると信じている。右脳を音楽に支配されたら左脳でじっくり勉強できる。歌詞つきは左脳の邪魔をするというが、逆に邪念が入る隙間を埋めてくれる。僕のようにいつも邪念だらけの人間にはいちばん好都合な集中法だ。
ただしあまり思い入れの強い曲は避けた方がいい。その曲と結びついた記憶を呼び覚ましてしまい、逆効果になる。別れたガールフレンドに想いをはせていたら方程式も解けない。
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2004年07月30日
健忘とは健全な忘却のこと
物忘れがひどくなった。特に最近、タレントの名前などはほとんど出てこない。ドラマや映画のタイトルは出てきても俳優の名前が思い浮かばないことが多く、早くも痴呆の兆しかと周囲にからかわれることも。
入眠剤の副作用かもしれないが、さりとて慌てることもない。物忘れの激しさも悪いことばかりではないのだ。おかげで心配事もすぐに忘れてしまうようになったし、なまじあれこれ細かいことをいつまでも憶えているよりは精神的にかなり楽だと思う。
それにしてもタレントの名前は僕の生活の中でよほど意味のないものなのだろう。
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2004年07月29日
騙されない歳になりました
HDDプレーヤーで多くの曲を持ち歩くようになっていちばんよく聴いているのが実は旧いアイドルの曲なのだが、久々に聴き込んでみるとどれもこれもファンの心をつかむ仕掛けの巧さに今さらながら感動する。プロ中のプロの作品ゆえ楽曲としてのクォリティが高いのは言うまでもないこと。その確固たるベースの上にこの曲のどこを売りとするのか、そうした意図がはっきりと聴き取れる。
もちろんリアルタイムで聴いていた頃はそんな仕掛けがあるなどとは知らずまんまと乗せられていただけだが。そんなことがわかる歳になったということか。
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2004年07月28日
懐メロの使い方
好きな曲には良きにつけ悪しきにつけ必ず何かしらの記憶が結びついている。その曲を聴くとき、楽曲そのものよりもむしろその曲が想起させる記憶の方にシンパシーを感じるのだ。たとえばどうも最近老け込んで気力がなくなったというならいちばん元気だった時代に好きだった曲を聴いてみるといい。不思議とその頃のバイタリティが戻ってくる。
僕は疲れてくると80年代のビリー・ジョエルや山下達郎を聴いて精神をリフレッシュしている。HDDプレーヤーで好きな曲のほとんどを持ち出すようになった今、どこでもそれができるのが有難い。
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2004年07月27日
失われた10日間
スパムメールの自動除去プログラムを導入した。これで毎日300通以上のメールを選別する手間から解放されるのだが、困ったことに無実のメールまで誤って削除してしまうという事故も起こっている。
異変に気づいたのはつい今朝のこと。発信元とreply toの違うメールや宛先が複数のメール、一部のhotmailやAOLも容赦なく削除された模様だ。しかも削除記録は24時間分しか残っていない。慌てて削除条件を緩めたが後の祭り。
小谷からなかなかメールの返信がないという方、原因は無精だけでもなさそうです。ぜひ再送してみてください。
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2004年07月26日
オーバースペック
きょうび64MBのMP3プレーヤーは前代の遺物と化してしまったらしく、思い切って30GBのHDDプレーヤーを新調した。
4分の曲なら8000曲ぐらい入る。さっそくリッピング済みの愛聴曲をどっと放り込んでみたが、使ったのは僅か1GB強。好きな曲というのは数えてみたらたった300曲足らずしかない。あと29GB。
いっそ家にあるCDをすべてリッピングしてしまえばようやく埋まるだろうか。しかし気の遠くなるような作業だし、どうせふだん聴くのは前述の300曲ばかりだろう。これならもっとコンパクトな1.5GBぐらいのプレーヤーで事足りたか。
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2004年07月25日
酒池肉林は史実だった?
「酒池肉林」といえば乱交パーティーの喩え。司馬遷の「史記」などによれば殷の紂王は池に酒を満たし、裸の男女を前に池の酒を飲むという酒宴を行ったという。
ずいぶん大げさな伝説だが、このほど中国でなんとその池とおぼしきものが見つかったそうだ。現在確認されている中国最古の王朝である殷の都があった河南省の遺跡で発見された石造りの大きな人工池の跡がどうやら殷代の帝王の池だったのではとの見方が強まっている。
伝説といわれたものが次々に史実として証明されていく中国。やがて不老不死の妙薬さえ見つかるかもしれない。
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2004年07月24日
我は涼を求む
少しばかり気圧配置も変わり、カイロより暑かった過去数日の猛暑は影を潜めてようやく日本の夏らしい気候に戻ってきた。アスファルトからじわじわと立ち上って眩暈さえ催した夜の熱気も今日は風がどこかへさらっていってくれる。今宵はゆっくり歩いて帰ろう。
コンプレッサーで強引に湿気と熱気を奪った空気が「冷気」なら、この夜風は「涼気」である。四季がそれぞれ際立つこの国に生まれ育った身にとって夏はやはり暑くてこそ夏なのであり、真昼の暑さゆえに少し湿り気を帯びた夜風を有り難く感じ、そこに安らぎを感じるのだ。
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2004年07月23日
15年の進歩
今にテープやディスクなんていらなくなると想像したのが1990年ぐらいのことだった。やがて半導体メモリーに自分のもつすべてのデータがすっぽり収まる、と。音楽データもしかり。自分のCDコレクションが手のひらに収まる日もそれほど遠くないと思った。
半導体メモリーではないが、iPodの登場で本当にそれが実現できる時代になった。いま自分の手元にあるCDは約800枚。これを圧縮フォーマットにすればおそらく30GBぐらいに収まる。
15年弱でこの進歩。おそらく次の15年を経るとすべてのコンテンツは体内のチップに収まってしまうかもしれない。
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2004年07月22日
肥沃な大地へ
高校生が最も多くネットにつながっているのは平日の授業中なのだという。もちろん携帯電話での話。
20代の多くは通信に毎月3万円を費やすという。もちろんほとんどが携帯電話の料金に消える。
30代や40代の男女で仕事を離れてもPCに触る人は実は2割にも満たないという。
なるほど、ネットが幻想だったのではなく単にPCが真のコンスーマー製品として普及しえなかったというだけのこと。ネットにはちゃんと未来があった。
わずか3*4センチの窓からしか覗けない世界。しかしそこからは想像以上に肥沃で広大な大地が見える。
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2004年07月21日
着うたが音楽業界を救う
着うたが大ブレイクしている。大塚愛の「さくらんぼ」は着うたとして初めて100万ダウンロードを達成した。1曲100円として1億円の売り上げだ。
現在、auとドコモを合わせた対応端末は約1500万台。やがてこれらが高音質化して音楽プレーヤーに取って代わるのも時間の問題だろう。しかも携帯電話なら不正コピーの心配もない。電子データゆえCDパッケージのコストも要らない。発売のリスクは最小限になり、もっともっと多くのアーティストにメジャーデビューのチャンスが与えられる。
先行きの暗かった音楽業界に曙光が差してきた。
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2004年07月20日
美味しいトマトの育て方
夏といえばトマトの季節。生でよし、ソースにしてよし。血をサラサラにするリコピンを含み、今や健康食品の王者である。
陽光をたっぷり吸収して赤々と輝くその面構え。さぞかし肥沃な土地で大事に育てられるのかと思ったらまったく逆で、できるだけ手をかけないのが美味しいトマトを育てるコツなのだそうだ。環境が厳しいほどトマトは必死でその実に滋養を蓄えるのだという。
なるほど、人の育成にあっても次はこれでその次はこれと具体的な道を示し過ぎるのはかえってその人の成長を阻んでしまうのかもしれない。ふと反省。
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