経営哲学

2022年06月01日

 最近はあまり聞かなくなったけれど、ひところはエクセレントカンパニーがどうのこうのと大騒ぎしていて、新聞や雑誌がいろいろと勝手な指標を作ってはトヨタやソニーを絶賛していたものだ。そういう会社にいた身としては、」内から見た姿とはギャップが激しすぎて心苦しかったけれど。
 真のエクセレントカンパニーとは? 僕の中には明快な答がある。それは、馬鹿でも経営できる会社だ。人の能力によらず勝手に回る会社。誰が社長をやってもシステムとしてきちんと経営できる会社こそが真に「できた」会社なのだと思う。


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2022年05月30日

 企業における利益とは何か。言わずと知れた、売値から元手を差し引いたものである。ならば利益を増やすにはどうしたらいいか。これも単純な話で、より多く売るか、元手を減らすかどちらかである。
 と、旧い頭は考えるだろう。しかしそこには大事な視点が抜けている。利益を増やすなら売値を高くするという方法もある。売値が高ければ売れない? もちろん。だからそこに知恵を働かせる。
 どうすれば高くても売れるのか。どんな付加価値をつければ余計にお金を払ってくれるのか。
 その視点が欠けているからデフレになるのだ。


kotani_plus at 12:00コメント(0) 

2022年05月03日

 あらゆる企業が成長を第一の目標に掲げている。成長が止まった企業は滅ぶと多くの経営者が信じている。
 しかし本当にそうなのか。じっさいほとんどの企業では売上で成長しても利益率はどんどん下がっていく。なぜそうなるのか。成長を目的化してしまうと、利益を犠牲にしてでも売上を伸ばそうとする本末転倒が起こるからだ。
 大事なのは売上の量ではなく質なのである。確実な利益をもたらすように売上の質を高めていくことが肝要だ。
 これからの企業に求められるのは水ぶくれの成長を追わない「内実」の経営なのである。


kotani_plus at 00:06コメント(0) 

2015年05月02日

 経営は屋根の上の猫だとある人から聞いたことがある。
 その人が会社を興したばかりの頃、アパートの二階から隣の屋根で寝そべる猫が見えた。猫は安全な屋根の真ん中ではなく、わざわざ滑り落ちそうな端に陣取って、そこから下に尾を垂らしていた。
 なるほど経営とはこういうものか、とそのとき彼は悟った。安全な場所ではなく、ギリギリの場所にいるからこそ危ない所がすぐにわかるのだと。
 なるほど彼は成功し、巨大な企業の経営者になった。しかし大きな猫の重みに、屋根の端がミシミシと崩れ始めている。

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