2011年11月20日

 流れです。やっぱり流れですよ。
 流れを制した者が覇者となる。
 シリーズも、いや、リーグもなんでしょうね。
 秋山ホークスおめでとう。
 そして、落合監督ありがとう。
 少なくとも日本のプロ野球ファンの一人として、最後の最後まで夢を見させてもらったという意味ではホークスのファンと同等です。
 11月の末ですよ。こんな時期にこんな興奮を味わえるなんて、僕は幸せ者です。
 ええ、強がりですよ。
 ほんとは井端のファルケンボーグ直撃降板弾で何か起こると予感してました。
 でも森福スゲーわ。豊橋の星。君こそ本当のMVPだよ。だって君が中日にとっていちばんイヤだったもの。


(23:33)

2011年11月18日



 久々に2004年にここを始めた時みたいな調子で書いてみようと思うんですけどね。ええ、ボヤキですよ。だって「まじめにボヤいてみよう」ですから、ここ。
 当初はほぼ毎日更新していた拙ログですが、最近ではアニュアルレポートみたいになっちゃってます。他に書く場所がいろいろあるっていうのもありますけどね。いやそれ以前に雑文を書くパワーがなくなっちゃってるんですよ。歳ですかね。だって夏目漱石ならそろそろ死ぬ歳ですもん。
 時は日本シリーズ真っ最中であります。
 当初の下馬評とは裏腹に敵地で2連勝して勢いづいたかと思わせた中日も、どうやらその「相手が知らないうちに自分のペースに引きずりこんでいつの間にか勝っている」といういやらしいパターンをしっかりとホークスに読まれた感があり、本陣ナゴヤであっさり三連敗(強かー)。王手を許して中洲もとい福岡に乗り込むわけですが、今回のシリーズをちょっとばかし冷静に(そうでもしないとやりきれない心情をわかってください)眺めてみるとですね、野球というのはつくづく「流れ」のスポーツだなあと思うわけですよ。
 流れ。よく言いますよね。流れがどっちに向いたとか、流れが変わったとか。
 でもこれをちゃんとわかっている人はあまりいません。プロ野球解説者もさすがに何十年もこの世界にいるから感覚的にはわかっているんでしょうが、きちんと説明できる人にはお目にかかったことがないです。ノムさんでさえ何だかわけのわからないことを言ってました。
 でもね、僭越ながら僕は一人のファンとして悟ったんですよ。流れ。この正体を。
 一つのプレーが流れを変える、なんて言いますよね。これ、小谷自身も「あの一打が」とか「あの1点が」というように、攻撃側で起こることだと思ってたんですよ。ここで一発出るかどうかで流れが変わる、とか。
 でも違うんですよね。明らかに流れの変化は「守り」で起こる。
 今回のシリーズで言うと、まだこの時点では記憶に新しい11月16日第4戦。6回裏、中日が無死満塁のチャンスを作ってホークスの横手左腕・森福投手が登板したあの場面です。すでに「江夏の21球」になぞらえて「森福の11球」なんて称賛され始めてますけど、右打者3人をばっさり斬ったあの投球は「流れ」を完全に中日から奪いました。
 初回にホークスが2点を先制していたとはいえ、その後はゼロ封され続け、5回に1点差まで追い上げられた後でのこと。「流れ」で言うなら明らかにドラゴンズのペース。ここで左投手を出せば左の野本に右の代打は必至の状況。にもかかわらず送り出された変則左腕。一気に試合を逆転して後は珠玉のリリーフ陣の継投で逃げ切るというシナリオを一塁側ベンチが思い描き始めたのですが・・・
 結果は小池が三振、平田は浅い左飛(内川が候補)、谷繁が遊ゴロ。要した球数はわずか11球。パチパチ。この詳細はスポーツ紙の記事でも参照してください。
 もう敵味方の立場を離れて絶賛するほかありませんよ。
 いや、讃える口実ならあります。個人的には。森福投手は小谷と同郷、豊橋の生まれ。ほいじゃ三河弁で言うかや。森福って顔もおそがいけど球もすごいだに。ありゃ打てやへんら。しょんないね。生まれは花田かん。マチじゃん。
(豊橋市の郊外の住民はJR豊橋駅に近い地域を「マチ」と呼びます)

 中日にも好機はあったんですよ。「流れ」を変えられるような。
 それは第5戦の4回表無死、ホークス・松田の大飛球を追って右翼・小池が背走、フェンスに激突しながら好捕した場面です。小池は肘を痛めてその場でしばらく起き上がれない状態。ようやく立ち上がってベンチに下がるとき、そのガッツに球場全体から割れんばかりの大歓声。
 これに先発で今ひとつピリッとしなかったチェン投手が呼応。直後から直球をバンバン決めるようになって7回まで凡打の山を築いたのでありました。
 が、ですよ。残念ながら野手が応えられなかったのですね。その後も好機らしい好機も作れずにゼロを積み重ねてしまいます。
 流れというのはひとつのプレーで変わる。でもそれに呼応した人が結果を出して初めて顕在化するのですよ。それができなかった。
 チェンのボールには小池の魂が乗り移っていました。しかし魂の賞味期限は7回までだったようです。8回、上ずり始めた球を選ばれ弾き返され、満塁の走者を貯めたチェンはそこであえなく降板。後は「頼れる噛ませ犬」たる河原が押し出し死球を皮切りに代理で炎上してくれました。
 最後はホークスのお慈悲だったのか、今やドラゴンズの「救世主」とも呼ぶべき馬原を投入してくれて一部の竜党はもしやもしやと色めきだったものの、大きく変わった流れは元に戻せず零封で万事休す。
「流れ」で明暗を分けた両者。
 森福の作ったこの「流れ」はおそらくその後のシリーズ全体に影響することでしょう。敵地であと2戦残してますが、もはやよほどのことがない限りドラゴンズの逆転Vはないと確信しました。それぐらいあの「森福の11球」には大きな意味があったのです。へたすりゃシリーズMVPですよ。
 そのことはおそらく落合監督が最もよくご存知なんじゃないですかね。


(11:21)

2010年11月08日

 野球は「流れ」の競技。短期決戦になるとよりそれがはっきりする。今年の日本シリーズを観ていてそう思った。流れが途絶えたらどんなにリードしていても最後は負ける。逆に流れさえつないでいればどんなにリードされていても最後は勝てる。
 見た目には点が入るかどうかで決まる。しかしそれは打撃陣がダイヤモンドを回る「流れ」を作れるかどうかにかかっている。凡打でもそういう流れを呼ぶ一打がある。逆に本塁打や安打が流れを止めてしまうこともある。
 そんな「流れ」の支配において、中日よりもロッテの方が一枚上だった。

ロッテ8−7中日
(ロッテ4勝2敗1分)


(10:18)
 ロッテは日本シリーズを制したが日本一ではない。リーグを制してここまで闘った中日ドラゴンズこそが日本一なのである。


(23:11)

2010年11月06日

四番がハゲという点では昭和49年と共通している今年の中日。


(18:28)

2010年11月04日

 日本シリーズ第5戦は1回裏のマリーンズの4点でほぼ試合終了です。昨日のような奇跡は起こりません。終わりです。
 中田賢一くん、キミは100球からの投手らしいが、そこまで待ってたら何点取られるかしれません。


(19:23)
 山本昌が井口に2ランを浴びて0-3になった時点で今年の日本シリーズはほぼ終了しました。屋根がないとまともな野球ができないようなお子ちゃまたちに日本一の栄誉など似合わないということです。お疲れさまでした。


(19:23)

2010年11月02日

成瀬と俊介で2敗は計算済みだからいいんだけど。だったら今日は山井でなくマサを当てるべきだったのにな。


(20:08)

2010年10月31日

中日12−1ロッテ
(中日1勝1敗)

<落合監督>

---勝つときはこういう野球?

シーズン中通りじゃないだろうか。シーズンでも昨日のような試合も今日のような試合も見てきた。普段通りといえば普段通りの野球だ。

---安心して見ていた?

ゲームセットになるまでは安心できなかった。こういうゲーうほど雑になる。しかし使ってみたい選手はみんな使えた。そういう意味では収穫があったと思う。

---チェンには集中力があった?

逆に0-0や1-0よりはアウトを取りたがる。それがなかった分だけ落ち着いていた。

---今日はオーダーいじってきたが?

(試合は)7つしかないから(選手の)状態が上がるのを待っていられない。これがベストかどうかは、明日や明後日の練習見て決める。

---一気に千葉で3つ勝つ? どんな戦いを?

2つ負けなかったのが大きい。

ファンに一言。

野球はすばらしいということを見てもらいたい。それが我々の仕事。今日のゲームは大差になったが、ハラハラドキドキしながら野球を堪能してほしい。


<勝利投手のチェン>

---ドキドキした?

緊張したので、とりあえず全力で投げた。

---そうとう飛ばした?

飛ばすしかない。自分の中でも打たれたらしょうがいないと思って飛ばした。

---緊張感はいつ抜けた?

まだ抜けてない。(場内爆笑)

---マウンドでどんなことを感じた?

日本シリーズで自分が投げるとは考えてなかった。

---初回から援護があったが?

和田さんとかみんなが打ってくれて楽に投げられた。野手みんな頑張っているから気を抜けなかった。

---次の登板があったとしら名古屋。

最初から全力で。力勝負で自分のピッチングをしたい。


<3打点の和田>

---今日は鮮やかな先制劇だった。

初戦を落として、チームとしては重いムードあった。ナゴヤドームでは先制点を上げれば守りきれるという野球やってきた。そういう気持ちでやってきた。

---追加点も大きかった。

何点あっても油断はできない。2回目の打席もここで1点でも取っておかないと、と思った。

---チェンは見ていてどうだった?

去年はCSであまりいい投球をしていなかった。しかし今年はCSでもよかったので安心して見ていられた。

---千葉で決める?

日本シリーズは1つ勝つのも難しい。なおかつ敵地。眼の前の1試合を全力で戦ってナゴヤに戻ってきたい。

---ファンに。
昨日も今日も大きな声援で勇気と力をもらった。苦しい試合を戦ってくるが、また声援お願いします。


(21:54)

2010年10月30日

ある意味、ずるいよな。
でも中日は足が動いてないね。

ロッテ5−2中日


(21:40)

2010年10月23日

和田が決めたぞ日本シリーズ
浅尾で同点ご愛嬌
落合監督天才だ
待ってろマリーンズ幕張で
いいぞがんばれドラゴンズ
燃えよドラゴンズ


(22:19)
 やはり四番。仕事をするのは四番。和田。ハゲだけど凄い。サヨナラヒットでMVP。

中日4X−3読売


(22:15)
大変なシーズンになると思っていたが、それを象徴するようなゲームだった。リーグが終わってから試合が開いたことでうまく調整できたと思う。今年はペナント首位で通過。自分の庭でやっているのだから負けるわけにはいかない。私より選手の方がそう思っていただろう。よそ行きのゲームはできない。みなさんの声援を後押しがあってここで決められた。リーグのペナントを取って日本一になったのは56年以来。(今年は)フラッグを勝ち取りたい。


(22:09)
「今年は中日優勝を予想していた。野球は投手。打力だけで優勝したチームはあまりない」とノムさん。
 と、1〜2回で速い球を見せておいた山本昌は抑えた球で3回を三者凡退に。


(19:00)
「力を入れるのは簡単。力を抜くのが難しい。肩の力を抜けといのは間違い。かえって力が入る。膝の力を抜くのが大事。膝を柔らかく使えというのが正しい」とノムさん。「打席に向かう時は欲を出せ。しかし投手に向かって配球を考え始めたら欲はなくなる」


(18:46)
「直球と速球は違う。大リーグではまともなまっすぐは嫌う」とノムさん。グライシンガーの動く球を見て。
「外国人投手は上体だけで投げている。外国人が日本人のように下半身をバランス良く使えたら手がつけられなくなるだろう」


(18:40)