2005年03月06日

セデーションの方法

今日は具体的なセデーションで使う薬と使い方を紹介します。

モルヒネはもともと眠るための薬ではないので
普通、単独では十分にセデーションにはなりません。
以下は持続皮下注の場合です。
どれも純粋な保険適応はないため、一般病棟では微妙です。

.札譽諭璽后5mg/1ml/A)
0.05〜0.1cc/hで開始、と書かれているものが多いですが
セデーションとしては、これでは不十分です。
0.2〜0.3cc/hで開始し、0.5cc/hまで増量します。
半減期が長く、レスキューには向きません。
ドルミカムと併用する事もあります。

▲疋襯潺ム(10mg/2ml/A)
0.4〜0.8cc/h(2mg/h〜4mg/h)が標準量ですが
状態が悪い方では呼吸、循環抑制の危険があり、
0.2cc/hくらいから開始しています。
48時間ほどで耐性が出来てきますが、多くは
良好なセデーションが期待出来ます。
効果が早く、レスキューも使えるので便利です。
開始時は中止により速やかに覚醒しますが
徐々に蓄積されると切れが悪くなってきます。

フェノバール(100mg/1ml)
最も確実で強力なセデーションです。
持続皮下注では専用のシリンジが必要です。
0.1cc/h〜0.2cc/hで多くは十分ですが、0.5c/hまで
増量出来ます。BZ系に耐性が強くドルミカムが効果ない
場合に選択します。半減期が長く、良好なセデーション
を得るために時間がかかる事が難点です。

また、最初から持続を行わず、ドルミカムやサイレースを
間欠的に点滴していく方法もあります。患者様も、起きる
事が出来ると知ると眠りに対する恐怖が少なくなりますし、
そのうち持続的なセデーションを希望される場合もあります。
ご家族が納得出来ない場合も、患者様の楽そうな様子と
薬が切れて辛そうな状態を見て、セデーションに
ご理解頂ける場合もあります。






kotaroworld at 18:58コメント(7)トラックバック(0)その他  

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コメント一覧

1. Posted by ケロ屋   2005年06月20日 01:40
亡くなる3日前のことですが、父は痛みよりも身の置き所のないしんどさを訴え(このとき、看護している私達家族も見ていてとても辛いものでした)「楽にして欲しい・・・」と訴え、本人と私達家族の同意のもとセデーションで深い眠りにつきました。
CSCとIVと併用しながら深い眠りの中、急にとても苦しそうな顔で起きあがろうとしました(2〜3度あったかと思います)その時の形相が頭から離れません。眠っている間も父は苦しんでいるのではないか、痛みがとれていないのではないかと思えて仕方がありませんでした。どうして、覚醒してしまうのかと思いました。「お願いだからもう、これ以上苦しめないで・・・」と神様に祈るだけでした。深い眠りについて2日後、父は静かに亡くなりました。
亡くなった後でも、あの苦しそうな形相は頭から離れず、疑問に思うのです。「セデーションは本当に楽になれるんだろうか」と・・・・・。
2. Posted by こたろう   2005年06月20日 10:22
セデーションがきちっとかかれば、患者様は本当に
穏やかになりますよ。場合によって、セデーションを
途中で中断する事があります(多くはご家族のご希望で)
が、患者様はやはり“また寝かせて欲しい”と
おっしゃいます。これはセデーションが楽、という
事だと思っています。人間の体は難しいもので、
いつも思うようにはいかないものです。一定の
薬を使っていても何かの原因で血中濃度が下がり
目が覚めてしまう事は有り得ると思います。
安全を考えてその時の薬の量がぎりぎりだったのか、
特に最初は過量による呼吸、循環抑制を恐れ、
少しずつ量を調節する場合が多いですので…。
その辺りは私にもわかりませんが。
3. Posted by カオリン   2007年09月22日 10:51
訪問看護をしている看護師です。在宅で可能ですか?微量ポンプ等を持っている医院は少なく持続にての投与は難しいです。倦怠感、呼吸苦等じっと耐えられていることのほうが多いように感じてとてもつらいです。医師の治療範囲と思いますが少しでも楽になる方法があれば知りたいです。教えてください。
4. Posted by カオリン   2007年09月22日 10:53
訪問看護をしている看護師です。在宅で可能ですか?微量ポンプ等を持っている医院は少なく持続にての投与は難しいです。倦怠感、呼吸苦等じっと耐えられていることのほうが多いように感じてとてもつらいです。医師の治療範囲と思いますが少しでも楽になる方法があれば知りたいです。教えてください。
5. Posted by こたろう   2007年10月04日 20:45
持続皮下注が難しければ、ダイアップや
ワコビタールを用いた、座薬による方法も
あるかと思います。
持続皮下注も、方法あると思います。
在宅の経験がないのですが、調べてみます。
6. Posted by グローバ   2008年06月07日 11:14
3 はじめまして。私はターミナル期の患者さんが多い病棟に勤務しています。緩和ケアに興味がありますがセデーションをかける人もあまりいないため初歩的な事からわからない状態です。持続皮下注を行う時は翼状針で行いますか?留置針で行いますか?交換時期を教えてください。腹水貯留の患者さんは腹部に行うと交換が低下するものですな?
7. Posted by こたろう   2008年07月07日 17:24
どちらも使います。留置針の方が持ちが良いかもしれません。効果が低下?はないと思います。

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