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「 大きさ約50K�uの太陽電池アレー搭載の発電衛星を静止軌道に打ち上げて、発電衛星によって電力を発生させそれをマイクロ波に変換した後、直径約1Kmの送電用アンテナより地球上の直径約10Kmの受信アンテナに、マイクロ波を伝送しそれを直流に変換して500万KWの電力を得よう 」
1968年にアメリカのピーター・グレーザー博士によって始めて提唱され、NASAと米国エネルギー省(DOE)による研究の後、1979年に、宇宙太陽発電所(Solar Power Satellite : 通称SPS)の概念計画として発表されたもの。
黒鉛複合材を材料とする寸法5km×10km、総重量約50,000tに及ぶ発電衛星を静止軌道高度である約3万6千Kmに建設するというなんともスケールの大きい計画。当時はアメリカの全電力を供給するという野心的なものだった。
だけど実現に莫大な費用がかかることと、研究開発課題、技術的リスクその他諸々の面から実現性に乏しいと判断され、1980年には研究は中止された。
そして、1990年代の後半になって、環境問題への関心の高まりと、技術の進展から、NASAにおいて「フレッシュルック」研究計画として再開された。この計画で従来計画を大幅に見直して、より現実的な構想が追求され、多数のシステム概念が提案されている。
日本でも経済産業省がSPS研究を2001年からスタートしていて、2040年のSPS稼働を目標にしている。2012年には神戸大を中心とした共同開発チームがSPS衛星を打ち上げる計画をしている。
昨年の5月には、神戸大学の賀谷信幸教授らのチームが、ハワイのマウイ島にある山頂で太陽エネルギーをとらえ、約148キロメートル離れたハワイ本島に無線で伝送する実験を行ない成功させている。
実験で送電したのは、二十ワットと小さなものだったけれど、長距離マイクロ波送電を実現した実験だとして多いに注目されている。
宇宙空間での太陽光発電は天候に左右されることなく24時間の発電が可能になるから、クリーンで安定的なエネルギー供給手段として期待を集めている。
問題は発電コスト。今現在は地上で発電したときのコストが1キロワットあたり9円であるのに対し、宇宙発電は23円になっていてまだまだ高い。これらが克服される日が待ち遠しい。
宇宙発電へ前進 神大教授らマイクロ波送電世界記録
世界初の宇宙太陽光発電衛星(SPS)計画を進める神戸大学の賀谷(かや)信幸教授(59)らのチームが、衛星システムの根幹をなすマイクロ波の長距離送電実験に成功した。実験はハワイのマウイ島とハワイ島間約148キロで実施され、これまでの世界記録を大幅に塗り替え、本格的な実証実験へ大きな一歩となった。(霍見真一郎)
賀谷教授のSPS計画は、宇宙で発電した電気を、電子レンジなどで使われるマイクロ波に変換して地上に送る。今回の実験は、計画に協力する元米航空宇宙局(NASA)幹部のジョン・マンキンス氏に、米国のテレビ局が資金援助するかたちで企画。五月十日、神戸大の研究チーム十二人と、米テキサスA&M大学の研究チーム三人が合同で実施した。
実際の送電は宇宙と地上間で行うが、今回の実験は、ハワイにあるマウイ島ハレアカラ山の約三千メートルの山頂付近に太陽電池パネルを設置。五十センチ四方の送電器八個を使い、百四十八キロ離れた南東のハワイ島マウナロア山中腹に備えた直径九十センチのパラボラアンテナに送電した。送電は二十ワットと小規模だったが、太陽光で発電した電気をマイクロ波で送受電できた。
賀谷教授によると、神戸大学と東京大学が二〇〇六年、ロケットを使った実験で約百キロの送電実験を成功させているが、地上での送電距離の記録は、米国研究者がつくった一マイル(一・六キロ)が最長だったという。
九月には、この実験をテーマにした番組が全米で放映され、ワシントンで開かれた記者会見には多くの報道関係者が集まり、実用化へ大きな期待が寄せられたという。
賀谷教授は、実際にSPSで送電する三万六千キロを目標に「さらなるシステムの検証を続けたい」と話している。
宇宙太陽光発電 米国の研究者が1968年に素案を発表。日照が24時間確保できる宇宙の静止軌道上などに太陽電池パネルを設置して発電し、電波やレーザーに変換して地上に送る。神戸大を中心とした共同開発チームが2012年の打ち上げを目指す計画では、小衛星が直径500メートル規模のネットを「投網」のように広げた上に、パネル数十個を展開する。巨大なパネル1枚を宇宙空間で作るよりも、経済的で実現しやすいとされる。
(10/20 17:00)
URL:http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0001530955.shtml
2012年目標、「宇宙太陽光発電衛星」打ち上げ
宇宙空間で太陽光発電した電気を電波に換えて地上に送る、世界初の「宇宙太陽光発電衛星(SPS)」の二〇一二年までの打ち上げを目指し、神戸大を中心とした日欧六大学の共同開発チームがこのほど結成された。SPSは、時間帯や天候にかかわらず電気を安定供給でき、化石燃料のように枯渇する心配がないため、各国が注目しているが、巨大な太陽電池パネルの打ち上げ費用が壁となり実現していない。開発チームは、小さく畳んだネットを広げる方法で、大幅な経費削減を図る。(霍見真一郎)
開発チームは神戸大、東京大と、スウェーデンの王立工科大▽英国のグラスゴー大▽イタリアのミラノ大▽オーストリアのウィーン工科大。二月末にオランダで集まり、神戸大大学院工学研究科の賀谷(かや)信幸教授(58)を代表に、日本での観測ロケット実験も申請した。
神戸大によると、開発チームの計画では、打ち上げた小衛星が、直径五百メートル規模のネットを「投網」のように広げ、後で打ち上げた数メートル四方の太陽電池パネルを載せたロボット数十個を動かし、網の上に並べる。送電電力は約百キロワットとわずかだが、実現に大きな意義があるという。
SPSは米国の学者が一九六八年に発表後、オイルショックで米航空宇宙局(NASA)などが研究を本格化。幅五キロメートル、長さ十キロメートルのパネル案も出たが、費用や技術面で課題も多く、実現していない。
日本では送電に電波(マイクロ波)とレーザーを使う二つの研究の流れがある。マイクロ波研究では、一九八三年に京都大と神戸大が、宇宙空間で無線送電する世界初の実験を実施。二〇〇六年には神戸大と東京大などが宇宙から地上のアンテナへの送電や一辺十四メートルの三角形の網を宇宙で広げ、太陽電池パネルを搭載予定のロボットを網の上で動かす実験にも成功。今計画につながった。
宇宙太陽光発電衛星 米国のピーター・グレーザー博士が1968年に素案を発表。24時間日照がある静止軌道上などに太陽電池パネルを設置して発電し、電波やレーザーに変換して地上に送る。昨年、米国防総省の研究グループが、10年以内の1万キロワット級の実証衛星打ち上げを提案したが、事業費は1兆円余りとみられている。
(5/22 09:46)
URL:http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0001109954.shtml
「 大きさ約50K�uの太陽電池アレー搭載の発電衛星を静止軌道に打ち上げて、発電衛星によって電力を発生させそれをマイクロ波に変換した後、直径約1Kmの送電用アンテナより地球上の直径約10Kmの受信アンテナに、マイクロ波を伝送しそれを直流に変換して500万KWの電力を得よう 」
1968年にアメリカのピーター・グレーザー博士によって始めて提唱され、NASAと米国エネルギー省(DOE)による研究の後、1979年に、宇宙太陽発電所(Solar Power Satellite : 通称SPS)の概念計画として発表されたもの。
黒鉛複合材を材料とする寸法5km×10km、総重量約50,000tに及ぶ発電衛星を静止軌道高度である約3万6千Kmに建設するというなんともスケールの大きい計画。当時はアメリカの全電力を供給するという野心的なものだった。
だけど実現に莫大な費用がかかることと、研究開発課題、技術的リスクその他諸々の面から実現性に乏しいと判断され、1980年には研究は中止された。
そして、1990年代の後半になって、環境問題への関心の高まりと、技術の進展から、NASAにおいて「フレッシュルック」研究計画として再開された。この計画で従来計画を大幅に見直して、より現実的な構想が追求され、多数のシステム概念が提案されている。
日本でも経済産業省がSPS研究を2001年からスタートしていて、2040年のSPS稼働を目標にしている。2012年には神戸大を中心とした共同開発チームがSPS衛星を打ち上げる計画をしている。
昨年の5月には、神戸大学の賀谷信幸教授らのチームが、ハワイのマウイ島にある山頂で太陽エネルギーをとらえ、約148キロメートル離れたハワイ本島に無線で伝送する実験を行ない成功させている。
実験で送電したのは、二十ワットと小さなものだったけれど、長距離マイクロ波送電を実現した実験だとして多いに注目されている。
宇宙空間での太陽光発電は天候に左右されることなく24時間の発電が可能になるから、クリーンで安定的なエネルギー供給手段として期待を集めている。
問題は発電コスト。今現在は地上で発電したときのコストが1キロワットあたり9円であるのに対し、宇宙発電は23円になっていてまだまだ高い。これらが克服される日が待ち遠しい。
宇宙発電へ前進 神大教授らマイクロ波送電世界記録
世界初の宇宙太陽光発電衛星(SPS)計画を進める神戸大学の賀谷(かや)信幸教授(59)らのチームが、衛星システムの根幹をなすマイクロ波の長距離送電実験に成功した。実験はハワイのマウイ島とハワイ島間約148キロで実施され、これまでの世界記録を大幅に塗り替え、本格的な実証実験へ大きな一歩となった。(霍見真一郎)
賀谷教授のSPS計画は、宇宙で発電した電気を、電子レンジなどで使われるマイクロ波に変換して地上に送る。今回の実験は、計画に協力する元米航空宇宙局(NASA)幹部のジョン・マンキンス氏に、米国のテレビ局が資金援助するかたちで企画。五月十日、神戸大の研究チーム十二人と、米テキサスA&M大学の研究チーム三人が合同で実施した。
実際の送電は宇宙と地上間で行うが、今回の実験は、ハワイにあるマウイ島ハレアカラ山の約三千メートルの山頂付近に太陽電池パネルを設置。五十センチ四方の送電器八個を使い、百四十八キロ離れた南東のハワイ島マウナロア山中腹に備えた直径九十センチのパラボラアンテナに送電した。送電は二十ワットと小規模だったが、太陽光で発電した電気をマイクロ波で送受電できた。
賀谷教授によると、神戸大学と東京大学が二〇〇六年、ロケットを使った実験で約百キロの送電実験を成功させているが、地上での送電距離の記録は、米国研究者がつくった一マイル(一・六キロ)が最長だったという。
九月には、この実験をテーマにした番組が全米で放映され、ワシントンで開かれた記者会見には多くの報道関係者が集まり、実用化へ大きな期待が寄せられたという。
賀谷教授は、実際にSPSで送電する三万六千キロを目標に「さらなるシステムの検証を続けたい」と話している。
宇宙太陽光発電 米国の研究者が1968年に素案を発表。日照が24時間確保できる宇宙の静止軌道上などに太陽電池パネルを設置して発電し、電波やレーザーに変換して地上に送る。神戸大を中心とした共同開発チームが2012年の打ち上げを目指す計画では、小衛星が直径500メートル規模のネットを「投網」のように広げた上に、パネル数十個を展開する。巨大なパネル1枚を宇宙空間で作るよりも、経済的で実現しやすいとされる。
(10/20 17:00)
URL:http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0001530955.shtml
2012年目標、「宇宙太陽光発電衛星」打ち上げ
宇宙空間で太陽光発電した電気を電波に換えて地上に送る、世界初の「宇宙太陽光発電衛星(SPS)」の二〇一二年までの打ち上げを目指し、神戸大を中心とした日欧六大学の共同開発チームがこのほど結成された。SPSは、時間帯や天候にかかわらず電気を安定供給でき、化石燃料のように枯渇する心配がないため、各国が注目しているが、巨大な太陽電池パネルの打ち上げ費用が壁となり実現していない。開発チームは、小さく畳んだネットを広げる方法で、大幅な経費削減を図る。(霍見真一郎)
開発チームは神戸大、東京大と、スウェーデンの王立工科大▽英国のグラスゴー大▽イタリアのミラノ大▽オーストリアのウィーン工科大。二月末にオランダで集まり、神戸大大学院工学研究科の賀谷(かや)信幸教授(58)を代表に、日本での観測ロケット実験も申請した。
神戸大によると、開発チームの計画では、打ち上げた小衛星が、直径五百メートル規模のネットを「投網」のように広げ、後で打ち上げた数メートル四方の太陽電池パネルを載せたロボット数十個を動かし、網の上に並べる。送電電力は約百キロワットとわずかだが、実現に大きな意義があるという。
SPSは米国の学者が一九六八年に発表後、オイルショックで米航空宇宙局(NASA)などが研究を本格化。幅五キロメートル、長さ十キロメートルのパネル案も出たが、費用や技術面で課題も多く、実現していない。
日本では送電に電波(マイクロ波)とレーザーを使う二つの研究の流れがある。マイクロ波研究では、一九八三年に京都大と神戸大が、宇宙空間で無線送電する世界初の実験を実施。二〇〇六年には神戸大と東京大などが宇宙から地上のアンテナへの送電や一辺十四メートルの三角形の網を宇宙で広げ、太陽電池パネルを搭載予定のロボットを網の上で動かす実験にも成功。今計画につながった。
宇宙太陽光発電衛星 米国のピーター・グレーザー博士が1968年に素案を発表。24時間日照がある静止軌道上などに太陽電池パネルを設置して発電し、電波やレーザーに変換して地上に送る。昨年、米国防総省の研究グループが、10年以内の1万キロワット級の実証衛星打ち上げを提案したが、事業費は1兆円余りとみられている。
(5/22 09:46)
URL:http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0001109954.shtml
コメント
コメント一覧 (5)
未来少年コナンのインダストリアですね。
未来少年コナンとは、懐かしい。。おっしゃるとおりですね。実際のSPSのマイクロ波受信施設はかなりのサイズが必要なようで、砂漠や離れ小島くらいでないと設置が難しいようです。インダストリアの三角塔のサイズで受信できたら、それこと都心で受信できることになります。
航空機の電動については、いくつかの実験がおこなわれているようですね。
▼離島への送電、マイクロ波無線で-三菱重工、年度内に実証試験
三菱重工業は2013年度、マイクロ波による無線送電で離島に電力を供給する技術の実証研究を進める。九州電力などがアドバイザーとして協力する。同技術は宇宙空間の静止軌道上で太陽光を集め、エネルギーを地上へ供給する「宇宙太陽光発電システム」の基幹となるもの。宇宙太陽光の事業化は2030年ごろと想定されるが、要素技術を別用途で先行利用する「スピンオフ」で開発に弾みをつける。まずは年度内に地上で距離500メートル、出力10キロワットの送受電設備の実証試験を行う計画だ。(2013/5/17電氣新聞)