ドトールの200円コーヒーが220円になって、消費増税を実感している日比野です(笑)。今日は、軽くこの話題で…。



消費増税初日の4月1日、麻生財務相は閣議後記者会見で、今朝コンビニで買い物したことを明らかにし、「レシートをもらったら税率8%で計算されていたのでほっとした。ご負担いただいた増税分、しっかり社会保障の充実に役立てなければと改めて思った」と述べた。

購入したのは、ミネラルウオーターのほか、コミック誌(ゴルゴ13が掲載された雑誌だというから、小学館『ビッグコミック』だと思われる)で、麻生財務相は「本体400円、8%に値上がりしたのでプラス32円、合計432円と書いてあった。入り口にも『外税』『内税』と丁寧に書いてあり、きちんとしているんだなというのが実感」などと話している。

まぁ、こうした増税の時には、政治家が巷で買い物をするパフォーマンスをするのはよくあること。1989年4月1日、消費税導入初日に、当時の竹下登首相が日本橋の三越本店を訪れ、1本1万5000円の高級ネクタイや塩サケを購入。後に「総理になって初めて自分で買い物をした。消費税は必ず定着し、いずれ評価してもらえると思う」と記者団に語ったというエピソードもある。

御多分に漏れず、安倍総理も百貨店の視察をやるようで、3月4日、閣議前の写真撮影の際、都内の百貨店を5日に訪ねると閣僚らに漏らしている。安倍総理は、麻生財務相に、「庶民的なものを買われたそうで」と話し掛け、「批判を受けないものを考えないといけない」と話したそうだ。

訪れるのは、渋谷の東急百貨店との情報も流れているようだけれど、一部には中止になったという噂もあり、4日の時点では、ちょっとまだはっきりしない。

安倍総理の視察は、無論、消費税率引き上げの影響の確認と、自ら買い物をすることで国民に消費を促す狙いがあるとみられている。だけど、安倍総理が本当に消費増税の影響を知りたいのであれば、小売店などの売り上げ動向なんかを継続的にウォッチするべきだと思う。単発でちょろっと視察するとか、官僚が上げてくる数字といった、"瞬間風速"だけをみて、世間の景気を掴むのは難しい。

こういうときこそ、安倍総理は妻の昭恵夫人の声に耳を傾けるべきだろう。

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アッキーこと、昭恵夫人は、2012年10月、東京・内神田に自らがオーナーとなる居酒屋「UZU~うず~」をオープンしている。

昭恵夫人は、2008年に故郷を思う山口県出身の人たちのために『長州友の会』を設立。その人達が集まったり、山口の良さを知ってもらう場所として、数年前からこうした店をだしたかったと語り、「私はオーナーで料理は作りませんが、できるだけお店に出て、お客さんと話したい。店の場所は、学校の先輩が近くで料理教室を開いていたこともあって、ここに決めました。店名は、いろんな人が店に集まって、人の渦ができればいいなと思って付けたの。地球の成り立ちも渦で、宇宙に通じているすべてが渦になっていたりもしますしね。いろんなお客さんが出入りして危険なんじゃないかと言われても、何か起きたときに考えればいいかなと。ひとり4000円くらいで食べられるお店を目指しています。とにかくたくさんの人に来てもらってお話を伺いたい。さまざまな方からお話を聞くのは選挙活動と同じだと思うんです。…主人は大賛成ってわけではないと思います。このお店のことには触れたくないみたいですね」と、述べている。

昭恵夫人は店を構える際、安倍総理から事前に「店で飲んではいけない」「1年たって赤字だったら即やめる」との約束を交わしたらしいのだけれど、オープン一年経った今でも店をやっているところをみると、赤字にはなっていないのだろう。

「UZU」の店内は白の木目をベースにしており、カウンター5席に、2人用テーブルが9卓。地元山口の食材を中心に国内産100%の食材で料理を提供している。店は食べログでも紹介されていて、点数は3.45。口コミ評価も悪くない。こちらのブログでは「UZE」にいったときの感想が述べられているけれど、「想像以上に堅苦しくなく気軽に愉しめる良いお店」と評している。ただし、周りの居酒屋と比べると、値段は高めだとの声もあるようだ。(1切れ600円の"特上蒲鉾"なんかもあるらしい)

それでも、店は予約で一杯の日が多く、なんでも、実業界や官界OBなどの利用も多いという。一方、脱原発を主張するメンバーのたまり場になっていて、公安がマークしているなんて噂もある。本当かどうかは知らないけれど、なんとも凄い客層の組み合わせではある。



まぁ、客層が特殊かどうかは別にしても、居酒屋である限りは、やはり景気の影響をもろに受けることには変わりない。ぜひとも、昭恵夫人には、消費増税によって店の経営がどうなっているのか、客足の具合はどうかといった生のデータを直接安倍総理にぶつけて、実情を知らせていただきたいと思う。

巷で昭恵夫人は「家庭内野党」を自称し、一部では安倍総理の時限爆弾ではないかという声もあるけれど、ハフィントンポストなどは去年6月10日付の「安倍首相夫人の昭恵さん、講演での原発反対発言は選挙用パフォーマンスか?」という記事で、選挙向けのパフォーマンスではないかと指摘している。また、同じく、去年の6月、昭恵夫人は国会内での講演で、「前回の政権までは『あなたは最高でカッコいい』と言っていたが、権力を持つとそんな人(=おだてる人)は周りにいっぱいいる。だから、いまは『私は家庭内野党です』と言っている。あまりイヤなことを言うとかわいそうなので、オブラートに包んでいる」とも述べている。

これらのことから、筆者は、昭恵夫人の「家庭内野党」は、やはり演出で、いわゆる安倍総理の「全方位ポピュリズム」のサポート役として影で支えているのではないかと見ている。

まぁ、それはそれで別によいけれど、直接、安倍総理に進言できる人もそんなに沢山いるわけではないことを考えると、"生きた経済"とのパイプを持っている昭恵夫人の存在は貴重ではないかと思う。




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