更に昨日のエントリーの続きです。



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1.感情が理性を超える国

昨日のエントリーでは、韓国が反日を止めるには、日本に対する"妬み"の感情を消しこんでいくことが何より大切だと述べたけれど、それが無理なのであれば、その感情を抑え込んで表に出さないだけの理性を強化するという次善の策がある。せめてそれさえ出来れば、日韓関係は、今よりはマシになると思われる。

だけど、そうは問屋が卸さない。

ソウル大学心理学科のクァク・クムジュ教授は「最近は日帝強制占領期間を体験していない青年層の日本に対する反感がむしろ壮年層より強い感じを受ける。これが果たして今後、回復できるかと疑問に思うほど。…慰安婦妄言、靖国神社参拝問題、独島問題など感情が悪化する他無いことが多いのは事実だが、理性をなくしてはならない。日本人個人に対する憎しみは結局、無駄にすぎない」と述べている。むしろ、感情はより突出し、理性がそれを全然抑え込めていないのが現状。

こうした韓国の"感情突出"は、最大級の理性が求められる司法にも及んでいる。先日、ソウル高裁は、日韓請求権協定を無視した、戦時徴用訴訟の賠償命令を出したことも、その一つの表れだろう。

元々、韓国司法界は政治状況や社会のムードに敏感で、これまでも異常な判決・司法判断をしたことがあるようなのだけれど、流石に国際条約まで無視する判断をするに至っては、理性が働いていないと言われても仕方ない。

"助けない"、"教えない"、"関わらない"の「非韓三原則」を提唱している筑波大の古田博司教授は「韓国でよく使われる『ヌンチ』という言葉がある。日本語で『相手の顔色をうかがう』というような意味だが、韓国人の行動様式を理解するのに欠かせない。彼らは、相手が自分より上位だと見るや、徹底的にこびへつらう。逆に、下位と見なすと容赦なく踏みつけてくる。交渉の主導権を握られないために、毅然とした態度を貫くのが賢明だ。…日本人はウソを嫌うが、彼らは平気でウソをつく。それはウソでも真実でも、正直に言うことが評価される風潮があるから。都合良くこちらに合わせてくるから一見『いい人』に見えるが、それで信用するとひどい目に遭う。ウソを言うものだと肝に銘じておいたほうがいい」と指摘する。

では、こうした相手と対峙するのに、最適な戦略とは一体何だろうか。




2.囚人のジレンマと「しっぺ返し戦略」

ゲーム理論で「囚人のジレンマ」という概念がある。これは、1950年にアメリカのランド研究所のメリル・フラッドとメルビン・ドレシャーが考案し、アルバート・W・タッカーが定式化したもので、「互いに協調する方が裏切り合うよりもよい結果になる事が分かっていても、皆が自身の利益を優先している状況下では、互いに裏切りあってしまう」という概念。

ここに共同で犯罪を行った思われる囚人AとBがいるとする。警官は2人を自白させるために次の条件を伝える。
1.2人とも黙秘したら、2人とも懲役2年。
2.もし、2人のうち1人だけが自白したら、自白した者は懲役1年に減刑。自白しなかったほうは懲役15年。
3.もし、2人共自白したら、2人とも懲役10年。
囚人AとBはそれぞれ別室に隔離されていて、互いに相談できない状況にあるとき、囚人AとBは、相手と協調して黙秘すべきか、それとも相手を裏切って自白すべきか、どれが最適な行動となるか。

客観的に見れば、互いに相手を裏切って自白して2人とも懲役10年になるよりは、互いに裏切らずどちらも懲役2年になる方がマシ。だけど、A又はBの主観で考えると、相手が黙秘した場合、自分が自白すれば懲役1年、黙秘すれば懲役2年になるから、自白して裏切った方が得。また、逆に相手が自白した場合は、自分が黙秘したら懲役15年、自白すれば懲役10年になるから、これも自白して裏切った方が得。

つまり、相手がどう行動しようが、自分は裏切って自白したほうが最適になるというのが「囚人のジレンマ」。

この「囚人のジレンマ」に対して、どのような"戦略"が最もよいかを研究した有名な人物が、ミシガン大学のロバート・アクセルロッド教授。

ロバート・アクセルロッド教授は、1980年にこの「囚人のジレンマ」に対して、それぞれプログラミングされた機械的な「プレイヤー」をスーパー・コンピューター上で対戦させて、どの戦略プログラムが最強であるのかの実験を行った。

戦略プログラムを募集したアクセルロッド教授の元には、14種類の戦略プログラムが集まったのだけれど、教授はそれに、協調と裏切りを「ランダム」に繰り返す戦略プログラムを加え、計15種類の戦略プログラムを対戦させた。

その結果、「ランダム」を含む15種類の戦略のうち、上位の8つは「自分からは裏切ることはない」タイプの戦略プログラムだったのだけれど、一番を取ったのは、まず最初は「協調」し、2回目以降は、相手が協調すれば、自分も協調し、相手が裏切れば、自分も裏切るという、いわゆる「やられたらすぐにやり返すけれども、根に持たない」戦略プログラムだった。

この戦略は「しっぺ返し戦略(tit for tat)」と呼ばれたのだけれど、アクセルロッド教授は、続いて2回目の実験を行った。戦略プログラムを組む参加者達には、あらかじめ、「しっぺ返し戦略」が一番だったと伝えていた為、参加者はより工夫をこらしたプログラムを用意し、2回目の実験では63種類の戦略プログラムが集まった。

けれども、2回目の実験でもやはり、「しっぺ返し戦略」が一番だった。これらの結果からアクセルロッド教授は、極めて広い状況における人間の協力についても、「しっぺ返し戦略」が適切なパラダイムだと結論づけている。

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3.国益の追求と「パブロフ戦略」

だけど、このアクセルロッド教授の実験について、他のゲーム理論の専門家は、コンピュータシミュレーションは回数が少なく精度に欠ける点や、実際の人間はコンピュータのように常に冷静な行動をするとは限らない面を見落としていることなどを指摘している。

彼らによれば、こうした人間が持つ非合理性や、誤解に基づく判断ミスといった"ノイズ"がある状況下では、必ずしも「しっぺ返し戦略」が最強であるとは限らないのだという。

この"ノイズ"がある状況下で最強となる戦略とは何かというと、前回うまくいったら今回も同じ行動を、前回失敗したら、今回はその反対の行動をとるというもので、「パブロフ戦略(tat for tit)」という。

例えば、自分が協調している状態のとき、それで相手と、うまくいっていると思っている間は、自分はそのままの協調を続け、ある時点で、うまくいっていないと自分が思ったら、次回からは今までの反対、つまり、裏切りを行う行動パタンを取る。この戦略は相手の状態に関わらず、自分主体で行動を変えられるところに強みがある。

「しっぺ返し戦略」は、常に相手の反応と同じものを打ち返す、というものだから、例えば、表面上は協調しているフリをしながら、裏では裏切っているというような場合だと、「しっぺ返し戦略」の人は、裏切られていることが表沙汰にならない限り、いつまでも裏切られつづけ、逆に損失を被ってしまう。

こうした時、「パブロフ戦略」だと、相手の反応に関わりなく、上手くいったか、いかないかということだけで、自分の戦略を変えるから、この"ノイズ"がある状況下では最強の戦略なのだという。

だけど、現実に、あからさまに「パブロフ戦略」で生きる人がいたとすると、その人は相手の都合には一切お構いなく、自分の利益だけを最優先する、所謂"自己中"な人だと思われる。さっきまで協調してくれていたかと思えば、自分の都合でいきなり裏切ったりする。そこで、酷いじゃないかと怒ると、「ごめんごめん」と言いながら、ころっと協調に変わる。だけど、何かの機会には、また平気で裏切ることを繰り返す。こんな人は、ほぼ間違いなく、皆から嫌われるし、信用もされない。

だけど、国レベルで考えると、世界では、この「パブロフ戦略」がスタンダードだったりする。「国益を追求する」なんていえば、聞こえはいいけれど、要するに、その場その場の状況に合わせて、自分の利益を極大化するように行動するということに他ならない。正に「パブロフ戦略」そのもの。




4.日本の「最後の最後でしっぺ返し」戦略

翻って、日本の外交パタンをこのゲーム戦略に当てはめてみると、恐らく「相手構わず協調するのを基本とするものの、堪忍袋の尾が切れたらしっぺ返し戦略」ではないかと思う。ある程度までは相手に合わせて、妥協を繰り返すけれど、どうにも我慢できなくなった最後の最後にしっぺ返し。

ただ、普通のしっぺ返しなら、ちょっと痛いくらいで済むのだけれど、日本の場合は、我慢に我慢を重ねた上でのしっぺ返しだから、手の甲が赤くなるくらいではすまなくて、相手の骨を砕くくらいの強烈な一撃をお見舞いする。だから、喰らった相手は吃驚する。

チャーチルが、「日本人は無理な要求をしても怒らず、反論もしない。笑みを浮かべて要求を呑んでくれる。しかし、これでは困る。反論する相手を捩じ伏せてこそ政治家としての点数があがるのに、それができない。それでもう一度無理難題を要求すると、またこれも呑んでくれる。すると議会は、いままで以上の要求をしろという。無理を承知で要求してみると、 今度は、笑みを浮かべていた日本人はまったく別人の顔になって、『これほどこちらが譲歩しているのに、そんなことをいうとは、あなたは話の分らない人だ。ことここにいたっては、刺し違えるしかない』といって突っかかってくる。…日本にこれほどの力があったのならもっと早くいってほしかった。日本人は外交を知らない」と語った逸話を聞くに、今もなお、この「最後の最後にしっぺ返し」戦略をやっているのではないかと思えて仕方がない。

これまでの日韓関係をこのゲーム理論に当てはめてみると、日本は「しっぺ返し戦略」の中で「協調」し、韓国は「パブロフ戦略」的に、表向きでは「協調」しているとみせながら、裏では時の政権の都合で、反日という「裏切り」を折々にしていたのだと思う。だけど、日本のマスコミはその韓国の「裏切り」の部分、つまり、韓国の「反日」を殆ど報道せずに隠してきた。だから、日本国民は実は裏切られていたことを知ることもできず、「協調」を変えることはなかった。

ところが、昨年の李元大統領の竹島上陸と、陛下侮辱発言によって、これまで隠されていた韓国の「裏切り」がはっきりと表に出てきた。そして、その「裏切り」は、朴大統領で「協調」に変わるどころかますます「裏切り」の度を深めていることが公になった。

これをみた日本は、いよいよ「しっぺ返し」を考え始めた。それが今の状況なのではないか。韓国の「反日」が「裏切り」とするならば、それに対する日本の「しっぺ返し」は、「嫌韓」がそれに当たるだろう。だけど、韓国やマスコミ、及び"特定日本人"の方々は、それを「ヘイトスピーチ」だと批判し、"しっぺ返し返し"をしようとしている。

確かに、日本人はいきなりの「しっぺ返し」は心情的に好まない。だけど、我慢に我慢を重ねて、最後の最後に「しっぺ返し」になってしまうと、完全に関係は壊れてしまって、最早修復不可能になるだろう。

もちろん、「それでいいじゃないか、未来永劫、かの国とは無関係で結構だ」という考えもあるかもしれない。だけど、すぐ隣に敵対国を抱え込むよりは、友好ならずとも、防波堤程度には協調してくれる隣国に出来るのなら、それに越したことはない。防波堤としてのリムランドを失う損失と、反日による損失とを天秤に掛ける慎重さはあってもいい

筑波大の古田教授は、「韓国人は、相手が自分より上位だと見るや徹底的に媚び諂い、下位と見なすと容赦なく踏みつけてくる。…絶対下手に出てはいけない。」と警告している。下手に出ないというのは、裏切られたら、すぐさま「しっぺ返し」しろということ。それで彼らの態度が変わるのなら安いもの。

たとえ、それが表向きのものであったとしても、そうした前科があることは、もう日本人にバレてしまった。同じことを繰り返せば繰り返すほど、信頼を無くすのは彼らの方。

慰安婦問題にせよ何にせよ、日本が、最後の最後でしっぺ返しだ、と我慢している間に、彼らが世界中で反日宣伝を繰り広げたのは事実。第三国であるアメリカに慰安婦像なるものが立てられる事態はやはり異常だといっていい。だから、ここは、細かい「しっぺ返し」で大事に至る前に対処することを考えるべきだと思う。




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