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昨日の続きです
1.中国の反日ゲーム「光栄使命」
それにしても中国はあらゆるもので、反日工作を仕掛けている。それはゲームの世界にも及ぶ。
先日、中国で発売された「光栄使命(栄誉ある使命)」もその一つ。このゲームは人民解放軍の訓練用シミュレーション画像を、ゲーム会社の巨人網絡が製品化したもので、元々、「中国が米国に立ち向かう」という内容のゲームの追加MAPとして尖閣諸島を登場させたということのようだ。
プレイヤーは新兵として、基礎訓練・個人任務・チーム作戦の3パートから成る軍事演習「光栄使命」に参加し、熟練を積む内容で、追加された尖閣諸島ステージでは、中国初の空母「遼寧」上で"敵"と死闘を繰り広げるという内容。銃で"敵"を撃つと、旭日旗のアイコンと撃たれた"敵"の日本人風の氏名が漢字で表示され、点数が加算され、最後の1人の"敵"を倒すと「日本鬼子は全滅」と祝福の声が上がるというから、間違いなく日本を敵国設定している。
このゲームは、軍の開発技術がゲーム画像に転用されていることから分かるとおり、中国人民解放軍南京軍区と巨人網路で共同開発されたもの。登場する兵士の動作はすべて現役特殊兵の動きを再現し、使用される銃、制服や車両の細部を忠実に再現しているという。アフレコすら、すべて現役軍人が担当しているというから、軍も相当力を入れている。
テストプレイした中国兵は「本当に面白く」、「まったくプロの戦闘スキルや指令暗号を扱う簡単な軍事教本のようだ」との感想を述べているから相当本格的のようだ。中国の人民日報は「光栄使命」ゲームについて、兵士の募集活動などにゲームが役立つとしているそうだから、思いっ切り政治的・軍事的意図が絡んでる。
だけど、そんな中国の"軍事教本"レベルの内容をゲームにして広く一般公開なんかして大丈夫なのか。軍事機密はないのか気になるところではある。
尤も、軍が介入して軍事ゲームを作るのは、中国に限ったことじゃない。アメリカも似たようなゲームを作っている。2002年に開発された『America's Army:アメリカズ アーミー』がそれ。このゲームはアメリカ陸軍によって企画・製作されたコンピュータゲームで、当時のアメリカ陸軍の広報予算約22億円を使い開発された。
ゲームはシューティングゲームなのだけれど、開発スタッフが実際にアメリカ軍の訓練を体験したというだけあって、武器などの再現度はピカイチ。ゲームは他人とのオンライン・マルチプレイもできるのだけれど、その為には、最低でも基礎訓練をクリアしなければならない。その他にも狙撃訓練、降下訓練、メディックトレーニング、スペシャルフォーストレーニングなどがあり、それらの訓練を完了しなければ選択できない武器やプレイできないマップが存在するという。
この「America's Army」は、新兵をリクルートするための宣伝及び、入隊を考えている者への訓練内容の把握を意図して開発されたと言われているから、軍事訓練の内容を公開する程度が機密でも何でもないのかもしれない。
2.艦これと動き始めた歴史認識
翻って日本はどうか。勿論、日本にも軍事や戦争をテーマにしたゲームはゴマンとある。だけど、それらの多くは過去の史実を扱ったものや、架空の敵を相手に戦ったりするものが殆どで、中国のように露骨に実在の国を敵国として扱うものは少ない。
一応、自衛隊が協力して開発したスマホアプリゲームで「ふるさと自衛隊」というのがあるようなのだけれど、カードバトル型のゲームで、中国の「光栄使命」のような殺伐さはないように見える。
これとは別に、今、巷で大人気のオンラインゲームで「艦隊これくしょん」というのがある。これは、第二次大戦中に活躍した、旧帝国海軍の駆逐艦や軽巡洋艦、重巡洋艦などの艦が、美少女に擬人化して登場し、プレイヤーは「提督」となって、「艦娘」達を編成&育成し、任務をクリアしていくシミュレーションゲーム。ブラウザゲームで、基本プレイ料金は無料のアイテム課金制となっている。
このゲームは、一般的な基本無料ゲームに存在しがちな、有料ガチャや有料でのみ入手可能な強力なキャラクターなどが存在しないのが特徴で、無課金でゲームをしても著しく不利になるようなことはない。
このゲームは、2013年4月23日より正式サービスが開始されたのだけれど、そのゲーム内容と運営の巧みさも手伝ってか、登録ユーザーは鰻登り。2013年8月1日にはユーザー数は30万人に達している。
筆者もこの「艦これ」を少しやったことがあるのだけれど、「艦娘」の可愛らしさもさることながら、その設定が史実に基づいて実に細かくなされていることに驚く。例えば、「艦娘」はセーラー服に身を包んでいるのだけれど、同型艦では原則同じ系統の服で揃えている。けれども、建造時期や造船所の違いで服を分けていたりして実に細かい。
艦船カードのパラメータも史実を参考にしていると思われ、数多くの海戦に参加しながらも、無傷で終戦を迎え「奇跡の駆逐艦」と呼ばれた「雪風」は、運のパラメータが異常に高かったりと、史実を知っている人ならば、より一層楽しめる作りになっている。
ネットの書き込みをみていると、このゲームを通じて、史実を調べたりする人もいたりして、意外と過去を見直す機会になっているようにも思われる。
その意味では、去年の末から、今年にかけて、アニメやゲームで、かつての太平洋戦争を題材にしたものが、何故か固まって出てきているような気がしてならない。去年末から今年の春は、「ガルパン」が放映され、今年の夏は、艦これに宮崎駿の「風立ちぬ」。陸・海・空とそろい踏み。
まぁ、単なるアニメやゲームの話ではあるけれど、それが、人気を呼び、その副次効果として過去を見つめ直す機会を与えているとするのなら、それはそれで悪い話じゃない。
筆者は、「クールジャパンは物語から生まれる」のエントリーで、地方を聖地化する鍵は「物語」にあると述べたことがある。日本は、過去の戦史ひとつとっても、それぞれにちゃんとした物語があり、その時代に生きた人の生き様が書き残されている。それ故に、「艦これ」というゲームにさえも細かい設定がつけられるし、「風立ちぬ」という映画だって作ることが出来得るのだと思う。
その意味では、過去の歴史を抹殺し、日本を悪者にすることで、自国政府の正統性を主張している何処かの国とは一味も二味も違う。昨今の中韓の反日暴挙を見るにつけ、その根本には、日本が、過去の歴史認識、いわゆる自虐史観をこれまでずっと引きずってきたこともその原因の一つであったように思われるし、それが、かの国の振る舞いによって、多くの日本人に気づかせるようになってきたように思う。
戦後何十年も背負ってきた自虐史観のツケは、大きく重いけれど、それをそのままにしては、これ以上、国が立ちいかなくなると、ようやく日本人が自覚し始めているのではないかとさえ。それは、大きく、そしてゆっくりと時代を変えていく力になるだろう。
昨日の続きです
1.中国の反日ゲーム「光栄使命」
それにしても中国はあらゆるもので、反日工作を仕掛けている。それはゲームの世界にも及ぶ。
先日、中国で発売された「光栄使命(栄誉ある使命)」もその一つ。このゲームは人民解放軍の訓練用シミュレーション画像を、ゲーム会社の巨人網絡が製品化したもので、元々、「中国が米国に立ち向かう」という内容のゲームの追加MAPとして尖閣諸島を登場させたということのようだ。
プレイヤーは新兵として、基礎訓練・個人任務・チーム作戦の3パートから成る軍事演習「光栄使命」に参加し、熟練を積む内容で、追加された尖閣諸島ステージでは、中国初の空母「遼寧」上で"敵"と死闘を繰り広げるという内容。銃で"敵"を撃つと、旭日旗のアイコンと撃たれた"敵"の日本人風の氏名が漢字で表示され、点数が加算され、最後の1人の"敵"を倒すと「日本鬼子は全滅」と祝福の声が上がるというから、間違いなく日本を敵国設定している。
このゲームは、軍の開発技術がゲーム画像に転用されていることから分かるとおり、中国人民解放軍南京軍区と巨人網路で共同開発されたもの。登場する兵士の動作はすべて現役特殊兵の動きを再現し、使用される銃、制服や車両の細部を忠実に再現しているという。アフレコすら、すべて現役軍人が担当しているというから、軍も相当力を入れている。
テストプレイした中国兵は「本当に面白く」、「まったくプロの戦闘スキルや指令暗号を扱う簡単な軍事教本のようだ」との感想を述べているから相当本格的のようだ。中国の人民日報は「光栄使命」ゲームについて、兵士の募集活動などにゲームが役立つとしているそうだから、思いっ切り政治的・軍事的意図が絡んでる。
だけど、そんな中国の"軍事教本"レベルの内容をゲームにして広く一般公開なんかして大丈夫なのか。軍事機密はないのか気になるところではある。
尤も、軍が介入して軍事ゲームを作るのは、中国に限ったことじゃない。アメリカも似たようなゲームを作っている。2002年に開発された『America's Army:アメリカズ アーミー』がそれ。このゲームはアメリカ陸軍によって企画・製作されたコンピュータゲームで、当時のアメリカ陸軍の広報予算約22億円を使い開発された。
ゲームはシューティングゲームなのだけれど、開発スタッフが実際にアメリカ軍の訓練を体験したというだけあって、武器などの再現度はピカイチ。ゲームは他人とのオンライン・マルチプレイもできるのだけれど、その為には、最低でも基礎訓練をクリアしなければならない。その他にも狙撃訓練、降下訓練、メディックトレーニング、スペシャルフォーストレーニングなどがあり、それらの訓練を完了しなければ選択できない武器やプレイできないマップが存在するという。
この「America's Army」は、新兵をリクルートするための宣伝及び、入隊を考えている者への訓練内容の把握を意図して開発されたと言われているから、軍事訓練の内容を公開する程度が機密でも何でもないのかもしれない。
2.艦これと動き始めた歴史認識
翻って日本はどうか。勿論、日本にも軍事や戦争をテーマにしたゲームはゴマンとある。だけど、それらの多くは過去の史実を扱ったものや、架空の敵を相手に戦ったりするものが殆どで、中国のように露骨に実在の国を敵国として扱うものは少ない。
一応、自衛隊が協力して開発したスマホアプリゲームで「ふるさと自衛隊」というのがあるようなのだけれど、カードバトル型のゲームで、中国の「光栄使命」のような殺伐さはないように見える。
これとは別に、今、巷で大人気のオンラインゲームで「艦隊これくしょん」というのがある。これは、第二次大戦中に活躍した、旧帝国海軍の駆逐艦や軽巡洋艦、重巡洋艦などの艦が、美少女に擬人化して登場し、プレイヤーは「提督」となって、「艦娘」達を編成&育成し、任務をクリアしていくシミュレーションゲーム。ブラウザゲームで、基本プレイ料金は無料のアイテム課金制となっている。
このゲームは、一般的な基本無料ゲームに存在しがちな、有料ガチャや有料でのみ入手可能な強力なキャラクターなどが存在しないのが特徴で、無課金でゲームをしても著しく不利になるようなことはない。
このゲームは、2013年4月23日より正式サービスが開始されたのだけれど、そのゲーム内容と運営の巧みさも手伝ってか、登録ユーザーは鰻登り。2013年8月1日にはユーザー数は30万人に達している。
筆者もこの「艦これ」を少しやったことがあるのだけれど、「艦娘」の可愛らしさもさることながら、その設定が史実に基づいて実に細かくなされていることに驚く。例えば、「艦娘」はセーラー服に身を包んでいるのだけれど、同型艦では原則同じ系統の服で揃えている。けれども、建造時期や造船所の違いで服を分けていたりして実に細かい。
艦船カードのパラメータも史実を参考にしていると思われ、数多くの海戦に参加しながらも、無傷で終戦を迎え「奇跡の駆逐艦」と呼ばれた「雪風」は、運のパラメータが異常に高かったりと、史実を知っている人ならば、より一層楽しめる作りになっている。
ネットの書き込みをみていると、このゲームを通じて、史実を調べたりする人もいたりして、意外と過去を見直す機会になっているようにも思われる。
その意味では、去年の末から、今年にかけて、アニメやゲームで、かつての太平洋戦争を題材にしたものが、何故か固まって出てきているような気がしてならない。去年末から今年の春は、「ガルパン」が放映され、今年の夏は、艦これに宮崎駿の「風立ちぬ」。陸・海・空とそろい踏み。
まぁ、単なるアニメやゲームの話ではあるけれど、それが、人気を呼び、その副次効果として過去を見つめ直す機会を与えているとするのなら、それはそれで悪い話じゃない。
筆者は、「クールジャパンは物語から生まれる」のエントリーで、地方を聖地化する鍵は「物語」にあると述べたことがある。日本は、過去の戦史ひとつとっても、それぞれにちゃんとした物語があり、その時代に生きた人の生き様が書き残されている。それ故に、「艦これ」というゲームにさえも細かい設定がつけられるし、「風立ちぬ」という映画だって作ることが出来得るのだと思う。
その意味では、過去の歴史を抹殺し、日本を悪者にすることで、自国政府の正統性を主張している何処かの国とは一味も二味も違う。昨今の中韓の反日暴挙を見るにつけ、その根本には、日本が、過去の歴史認識、いわゆる自虐史観をこれまでずっと引きずってきたこともその原因の一つであったように思われるし、それが、かの国の振る舞いによって、多くの日本人に気づかせるようになってきたように思う。
戦後何十年も背負ってきた自虐史観のツケは、大きく重いけれど、それをそのままにしては、これ以上、国が立ちいかなくなると、ようやく日本人が自覚し始めているのではないかとさえ。それは、大きく、そしてゆっくりと時代を変えていく力になるだろう。
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コメント一覧 (3)
http://www.youtube.com/watch?v=64Sclci4EVg
2/2【馬渕睦夫】グローバリズムの罠 国難の正体 後半
http://www.youtube.com/watch?v=d9BwAEI82Fw